伊良湖岬を何度も訪れて、伊良湖水道の目の前に見える「神島」を望んだものですが
今回はじめて訪れてみました。
神島は伊良湖岬から約3.5km、志摩半島の鳥羽佐田浜港から約14kmできわめて渥美半島寄に
ありますが三重県鳥羽市に属します。
伊良湖岬から高速艇で10数分、鳥羽からはフェリーで40分ほどですが、便数が少なく
帰りは4時半の最終便に乗らないと帰れませんよと念を押されました。
4,5回は宿泊したでしょうか「伊良湖岬ガーデンホテル」、今では経営母体も名前も
変わったようです。
周囲4キロほど、人口500人ほどの漁業の島です。
港に似合うカモメ
山積みされた蛸壺
海草を整える島の方
漁港から後ろの山の狭い土地に立ち並ぶ家々。
スケールは小さいのですが、日本で唯一、湖の有人島、琵琶湖の「沖島」を思い出しました。
http://ameblo.jp/ksuigyok/entry-11094527536.html
二時間半ほどというハイキングコースにチャレンジします。
まずは「神島灯台」。
伊良湖水道を一望でき、明治43年に点灯し、100年の歴史があります。
目の前に名古屋港へ行き来する船が通過する伊良湖水道、伊良湖岬、伊良湖岬灯台、
伊良湖ビューホテルなどを一望できます。
神島灯台官舎。昭和38年まで灯台守が暮らしたものです。
三島由紀夫が昭和28年に神島に滞在して小説{潮騒」を書き上げました。
漁師の息子新治と灯台にすむ初江を描いた純愛小説です。
五度も映画化されています。
10代の学生時代、「伊豆の踊子」、伊藤整の「青春」、石原慎太郎の「青年の樹」など
心ときめかせながら読んだ幼い、懐かしい想い出です。
監的哨(かんてきしょう)
昭和4年、伊良湖岬からの高射砲の着弾点を確認するために建設されたもの。
この炉でたき火をして「飛び越してきて」、
「潮騒」のクライマックスシーンとしても知られます。
監的哨の屋上から伊良湖岬。
地元の子供さん達と先生でしょうか、監的哨周辺の除草、花を植えておられました。
海の青さや、新緑の木々の美しさを楽しめるハイキングコースですが
小説のタイトルそのもの、「潮騒」がどこでも耳に届きます。
小説の中で初江と新治の母がアワビ採りを競う「ニワの浜」。
ニワの浜のカルスト地形は三重県の文化財でもあります。
長年抱いてた「神島」訪問をようやく実現できました。
以前のブログに記載したと思いますが、東京に住まう頃、三島由紀夫の短編小説「憂国」を夜に読んだ翌日、三島が市ケ谷で割腹自殺を図ったという、嘘のような出来事の衝撃はいまだに
忘れられません。
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