9月15日より二泊でかねてより訪れたかった佐渡へ出かけました。
岐阜より東海北陸自動車道、北陸道で直江津迄5時間程、フェリーで二時間半、遠い地でした。
直江津港出港。
佐渡は東京23区の1,4倍という面積、出港すぐ地平線のかなたに島がうっすら見えましたが
海岸線、山のみです。
小木港に到着。
着いてすぐ宿に入り翌日の作戦を練ります。
佐渡といえば佐渡金山、たらい船、朱鷺が有名ですが、最北端の二ツ亀まで訪ねるつもり。
宿の御主人が狭い海岸、山中道路で距離があるので無理かもと言われましたが、
チャレンジしてみます。 2泊でも動けるのは中日のみ。
翌朝、小木から西海岸へ山越え、平地には黄金色の佐渡コシヒカリの田が広がっていました。
佐渡には猿、猪、鹿、熊などがいなくて、獣害は無く、登山、山道ハイキングなども安心
だそうです。
漁業を含め古来地産地消の生活でした。
海岸へ出ると奇岩が多数続いて見れます。
まず新潟で唯一の五重塔がある日蓮宗妙宣寺へ。
文政8年(1825)に建立され、高さおよそ24m、国指定重要文化財。
次に「トキの森公園」へ向かいます。
朱鷺飼育所。 通路からかなり離れて金網で良くは見えません。
放し飼いの朱鷺。
一羽がすぐ目の前へ来てくれました。
こちらは別の場所の黒鷺。
佐渡には野生の朱鷺が500羽程いるそうですが、見れるのは7月頃までだそう。 赤い羽根の
飛翔姿を見たいものです。
次は佐渡金山へ。
2024年7月に「佐渡(さど)島の金山」としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。
60分と90分ほどの見学2コースがあります。(今回は短時間コース)
坑内は半袖では寒いほどの気温。
佐渡金山のシンボルとして知られる国指定史跡「道遊の割戸」。
江戸初期、標高約256メートルの道遊(どうゆう)山の表面に露出する鉱脈が人力で
掘り進められました。
山頂部の割れ目は、幅約30m、深さ約74mにも達し、道遊脈と呼ばれる脈幅約10mの
優良鉱脈があり、明治以降も割戸の下部で大規模な開発が行われました。
割戸の下部。
近代遺産の象徴「東洋一の浮遊選鉱場」。
海岸から金山への入り口、相川の北沢地区には発電所や浮遊選鉱場など鉱山の近代化に
貢献した施設群(国の史跡)が密集しています。もともとは銅の製造過程で行われていた
技術であった浮遊選鉱法を金銀の採取に応用し、日本で初めて実用化に成功したもの。
戦時下の大増産計画によって大規模な設備投資がされ、1ヶ月で50,000トン以上の鉱石を
処理できることから「東洋一」とうたわれました。
工場跡はすっかりツタで覆われています。
金の製造、管理などを取り仕切った佐渡奉行所(再建)。
ここより海岸沿いの道を延々と走り最北端佐渡市鷲崎、二ツ亀へ向かいました。
海岸沿いには尖閣湾など奇岩が点々とあり、美しい海がその先の水平線まで続きます。
今回ほど長い距離、水平線を望んだことは無いように思われました。
北端手前の大野亀。
大野亀は、標高167メートルの一枚岩が海に突き出している。
「亀」は“かたち”の亀の他に、亀=アイヌ語のカムイ=神聖な島を意味する事がこの地の
由来とも言われています。
二匹の亀がうずくまっているように見える島。 二ツ亀と呼ばれる。
海水の 透明度は佐渡随一を誇ると言われる。
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