定年退職するまで楽しく働ける？ | ブットラー惠子 グローバルパーソン向け キャリアコーチング
語学力ゼロでもヨーロッパ就職は叶う♡
ドイツ在住歴約２０年
ドイツ就職・海外キャリアアドバイザー
ブットラー惠子です。
私の勤務先の会社は
古い歴史があり、
従業員も昔から
働いている方が多くいます。
だから定年の年齢を迎えて
退職する人も少なくありません。
今年の３月末に出荷部門の方は、
４0年間ほど
うちの会社で働いた後、
定年退職しました。
確か１７歳ぐらいで
企業研修を始めて以来、
トータルで48年間
働いてきたと言います。
長年働いた彼は、
会社に重宝されていました。
週に２回だけ働かないか、と
会社側から
オファーをもらっていました。
オファーを断り、
昨年末ぐらいからは毎日にように
「あと〇か月」「後〇週間」
とカウントダウンしていました。
そして最後まで意欲的に働き、
最終日は皆に花束や
プレゼントを渡されて、
有終の美を飾りました。
ところが、先月から
週２回出勤という形で
職場復帰しました。
「年金生活はどう？」
と久しぶりの再会した私は
彼に聞きました。
「楽しいよ」とか
「意外と忙しくて」という
返事を予想していた私は、
彼の顔が少し曇ったのを
見逃しませんでした。
そして彼は、
「毎日早起きしてるよ」
と少し的はずれの返事。
さらに話を聞くと、
急に時間が出来たことろで、
手持ち無沙汰の毎日を
送っているようでした。
決してやることが
ない訳ではない。
お孫さんの面倒を看たり、
家の修繕をしたり。
だけど、それでは
得られないことが
仕事をしているとある、
と彼はいいました。
「社会から必要とされているか」
人生の2/3以上を働いてきた
彼にとって、
仕事をしていない自分の
存在価値を問い直しているようでした。
「何十年間も働いてきたんだから、
お役目ご免」
と割り切って、趣味など
第二の人生を楽しめる人も
沢山いるでしょう。
だけどきっと彼は
根っから仕事が好きで、
文句はありつつも
この会社のことが好きなんですね。
なので一度は断ったものの、
わずか一か月間
「年金受給者」生活を
満喫した後、復帰となりました。
何歳になっても
働ける場所があって、
会社から必要とされるというのは、
光栄なことではないでしょうか。
日本では５０代で
役職定年で減給という
制度もあります。
定年後も再雇用という形で、
働ける場合も増えたそうですが、
フルタイムで働いても
給与は半額と聞きました。
日本人は世界一長生きなのに、
働き手として
お金を稼げる年数は
寿命に対して短い？
高齢でも働いている
職人さんはいるようなので、
もちろん職場にもよるでしょう。
だけど会社員としての
「賞味期限」は
不自然なぐらい短い気がします。
ドイツだって、
良いことばかりではありません。
例えば、
私の世代は年金受け取りは
６７歳からです。
その前に早期退職すれば、
何パーセントも引かれるし、
年金支給額からまた
健康保険料も引かれます(-_-;)
働いていない
配偶者は年金をもらえません。
だけど定年最後の日まで
必要とされて働ける
というごく当たり前の
環境がドイツにはあります。
働き甲斐というと、
やりがいとか
仕事の面白みばかりが
重視されがちです。
だけど定年退職する日まで
楽しく働けるか、
というのも
働き甲斐の一つでしょう。
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