語学力ゼロでもヨーロッパ就職は叶う♡
ドイツ在住歴約２０年
ドイツ就職・キャリアアドバイザー
ブットラー惠子です。
昨日は語学留学について触れたので、
今日は海外の大学・大学院への
留学について触れたいと思います。
ベルリン・フンボルト大学
以前セッションで
「就職しやすくなるなら、ドイツの大学に
行き直すことを考えています」
とおっしゃった
クライアント様がいました。
私もまだまだ沢山
学びたいことはあるし、学びには、
まさに終わりがありません。
環境や状況が許すなら、
何かを学んで身に付けるというのは、
素晴らしいことだと思います
（昔は勉強嫌いだった私が、
こんなことを言うなんて…(;'∀')）。
だけど、海外の大学や大学院への
進学がどれだけ就職に役立つかは、
国や専攻によってかなり異なります。
例えばカナダは、カナダの大学を卒業して、
その他の諸条件をクリアすれば
外国人は就労ビザが
もらえる制度になっています。
でも
「就労ビザがある＝仕事がある」
ではありません。
滞在ビザがあっても、
仕事を見つけられなければ、
普通の人は生活ができません。
カナダのファーストフード店で働く
外国人が多いのは、これが理由。
もちろん、日本で大学に行っていないとか、
海外でそういう働き方でもいいのなら、
それもありでしょう。
そうでなければ、仕事を見つける上で
別の工夫、かなりの努力が必要になります。
だから、ただ海外の大学・大学院を
卒業するより、何を学ぶかが大事になります。
例えばIT、エンジニア、数学などの
専門は、どの国も人手不足なので、
引くの手あまたです。
ドイツでは、他の分野でも大学の
カリキュラムに職業訓練が
含まれていれば、
そこに一定の価値はあります。
だけど、採用側とすれば、
ドイツの大学を出て、しかも
ドイツ語がネイティブで、英語も
出来る人は沢山いる訳です。
その中で、日本人を採用する
メリットはあまりなく、
あくまで大学の成績などで
応募者を比較するようになります。
また、海外の大学で日本語学など
言語学を専攻する日本人が
多いけれど、これらの分野は、
就職が厳しいのが現状です。
そもそも言語学を活かす
職業というのが、
あまり多く存在しないからです。
おまけに、ドイツでは言語系の専攻は、
職業訓練を受ける機会も少なく、
就活の時に困るということが、
よくあります。
そういう人は、
ドイツ語力を活かして日系企業を
狙うのがベストですが、
決して楽な道ではありません。
なぜなら、職歴があって、
ドイツ語も出来る人がライバルに
なる可能性が高いからです。
職歴もあって、それに関連する分野の
勉強をしたいという時は、
本当に留学して学ぶ必要があるのか
考えてみましょう。
今のままでも十分働けるのに、
留学で博士号や二つの学位を取ると、
overqualified （資格過剰）
になりかねません。
つまり、雇用者が求める以上に
働き手に教育や資格があり、
雇用側が持て余してしまうこと。
Overqualifiedの応募者は
給与が高くなる可能性もあり、
採用側は
敬遠することがよくあります。
だからもう働いている人は、
海外就職のためには海外留学よりも
今の仕事でより成果を出すのを目指すとか、経歴を積むのをおススメですよ♡
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