ドイツ在住歴約20年
海外キャリアデザイン・アドバイザー
ブットラー惠子です。
と女性が話しかけてきたので、
そこからスモールトークが
始まりました。
膝の骨が神経を圧迫して
痛いのだけど、
手術ができないと言います。
フランクフルト市内の
リハビリテーション病院に
入院していることと、
しかのその前に旦那さんは
腎臓(?)の摘出手術もして、
あまり先が長くないから、とのことでした。
フランクフルト郊外に住んでいて、
車は毎日運転しているけれど、
フランクフルト市内を車で
運転するのは億劫だと言います。
私もたまに市内は運転しますが、
道は一通が多く複雑だし、
運転が荒い人が多いので、
気持ちは分かります。
でも彼女はそれが理由で、
旦那さんの入院先にも行けず、
お医者さんとも話ができなくて、
困っている様子。
だからといってタクシーで行こうと思ったら、
片道40ユーロ(約5,000円)、
往復で1万円ほどかかるので、
無理だと言います。
私は、失礼ですが、と前置きをして
助けてくれる家族はいないのか、
聞いてみました。
すると、彼女は
成人したお孫さんもいるけれど、
皆国内のあちこちに散らばってしまった、
と残念そうに彼女は答えました。
では、自分のお子さんは?
そう聞くと、
娘がいるけれど仕事をしているから、
時間がない、という答え。
お嬢さんは仕事はしていると
言っても、週末なら時間はあるはず。
きっと他人には言いたくない、
理由があるのだと私は察知しました。
旦那さんとは20歳で結婚。
お嬢さんの代わりに、
一生懸命孫の面倒を看てきた。
そう誇らしげに語る彼女は、
きっと家庭を切り盛りするために
人生を費やしてきたのでしょう。
だけれど、彼女は自分一人で
今の状況を乗り切らないと
いけない訳です。
私も夫が10歳年上。
自分の将来の身の上について
考えさせられました。
誰でも、自分が年老いた時に
家族が助けれくれたらいいけれど、
その保証はありません。
下手に心配する必要はないけれど、
やっぱり若いうちに準備は大切。
一番必要なのは、やはりお金の蓄え。
社会保障が厚いドイツでも、
介護保障は個別で保険加入する
必要があります。
年金だって払わないともらえないし、
国の年金だけでは、
老後、豊かな生活が出来るとも
言い切れません。
だから自分でしっかり別に
では老後は日本に帰れば、
きっとなんとかなる、と思っても、
払っていなければ、
日本でも年金も保険もらえません。
だからそのためにも、
働けるうちに働いてしっかり
お金は稼いでおくというのが、
何よりも確実です。
ドイツ語が話せないから、
大したスキルがないから。
海外で働けない理由を
探すのは簡単だけど、
それはきっと今働かなくても
なんとかなっている証拠。
だけど、先のことを考えて、
今のうちに準備しておきませんか。
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