ドイツ在住歴約20年
海外キャリアデザイン・アドバイザー
ブットラー惠子です。
オーストラリア、シドニー
少し前ですが、
オーストラリアで
アジア人差別への反デモの
様子をニュースで見ました。
デモというほど
大規模ではなかったようなので
集会と言った方が
正しい表現ですかね。
コロナは中国が発祥地と
言われています。
それが理由で、
海外でアジア人差別が
強くなったとも耳にします。
これから
海外に行く人にとっては、
ちょっと不安ですよね。
私はドイツに来てまず、
フライブルクや
ハイデルベルクという街の
語学学校に通いました。
どちらも大学があって、
学生が多い街。
もちろん国際色も豊かで
言葉の壁はあっても、
差別は感じたことは
ありませんでした。
ドイツ語力がまだ低かったので、
分からなかっただけ
かもしれませんが(-_-;)
なつかしのハイデルベルク♡
それから約8年後、
ヴィースバーデン郊外の住宅地に、
当時の彼で今の夫と一緒に
住むために、引っ越しました。
今でこそ移民が増えた印象ですが、
当時は外国人は、ほぼ皆無。
ある日、会社帰りに一人で
街のはずれにある
Aldiというスーパーで
買い物をしていました。
私はレジで会計が終わって、
すぐ後ろで荷物を詰めていました。
すると、私の後に会計をしていた
ドイツ人の年配の男性が、
レジの店員に
大声で話しかけました。
「中国人だよ!えぇ!?」
私のこと?
私はビックリして
男性客の方を見ました。
他にアジア系の客はいない。
「私は日本人です。
それに私はあなたの年金を
払ってるんですよ!」
とでも
私は言いたかったけど、
レジの店員の対応が
素晴らしかったんです。
若いドイツ人の男性店員は
客を見ることなく
淡々と答えました。
「ええ、でも彼女は親切でしたよ」
そう言われて、
男性客は恥ずかしくなったのか、
無言になりました。
私は店員の対応に満足して、
そのまま店を後にしました。
ドイツの人種差別には、
地域差はあります。
都市部は国際色が豊か。
そして田舎に行くほど、
外国人に偏見や差別を
持っている人は多い。
そして社会主義だった
旧東ドイツは
まだ国家主義的が強いのも
実情です。
だけれど、きっと
他の欧米諸国に比べれば、
まだ少ないでしょう。
それは多くのドイツ人は、
ユダヤ人の大量虐殺という
歴史を反省しているから。
ユダヤ人のための記念碑
なぜならドイツと日本は
「日本に行ってみたい」とか、
私がドイツを移住先に
決めたのも、実は
ドイツ人は日本人に好意的、
というのも理由の一つでした。
そして今のところ、
その通りだと感じています。
日本に住んでいれば、
普通の日本人は、
外見による差別は
経験しませんからね。
でも海外で
人種差別は日常生活で
遭遇する可能性はありますが、
*・゜゜・*:.。..。.:*・
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