カバオの現場探訪記 -5ページ目

カバオの現場探訪記

ハロプロのこと、現場のこと

春ツアーも中盤戦にさりかかりましたが、毎度ヲタクの間で話題(論争?)になる歌割のお話です(温泉郷の話はどうした)。

加賀楓さんにもっと歌割をください。

まー、先に言ってしまうと、自分は「かえでぃーの歌割が増えた!」と喜んでいないクチです。いや、歌を聴ける回数が増えたのはうれしいんだけど、やっぱり少人数曲や回替わりじゃなくて、ツアーの定番曲で欲しいよね。

というのがひとつ。

ただ、それはなかなか一朝一夕には難しい。本人の歌の課題もあるし、他のメンバーとの兼ね合いもある。ドカンと来ないのはわかっているから、ちょっとずつでももらえたらというのが今の心境です。

で、ここからが本題。

ぶっちゃけ、自分の中では歌割って数だけど質も大事なんですよ。質というのは、どのパートをもらってるか、ということ。もっと言ってしまえば目立つとこもらってるか、ということ。

同じ歌割1カ所でも、2番のBメロにあるのと、オチサビのキメのパートにあるのでは、重さや印象が全然違うんですよね。

卒業した工藤遥さんの場合、全体の中で必ずしも歌割がすごく多いメンバーではなかった。ただ、彼女は目立つパートが多かったし、フィーチャーされる曲があったんです。

だから、持っている歌割の量に比べて、コンサート中に印象に残る割合が高かった。もちろん、それは本人の努力や人気あってのものですが、目立つパートがあるから人気が出るという部分もある。

工藤遥という人は、自分の歌割を目立たせるのがとてもうまかった。声が特徴的というのもあるのでしょうが「ここ!」というところで目を惹くパフォーマンス力がありました。

今回の春ツアーで継承先が明らかになった工藤パートの中では、横山玲奈ちゃんに行ったラブマの最後のところなんか象徴的ですよね。「ハルマッシーン」。テレビでやることも多い曲だし、まさに「おいしい」パート。

話が脱線しますが、春ツアーのラブマがあるBパターン初披露の時、オチサビあたりから生田衣梨奈さんがセンター上段でなんかドヤ顔してたので、てっきり生田さんが歌うものだと思いました。横で石田亜佑美さんが笑ってるし。

で、生田さんを視界の隅に横山さんが前のセンターに来たのに気付かず「えっ」ってなる、というオチでした(笑)

閑話休題。

で、まあパートの数は12期から下のメンバーはわりと少ない(その中でも差はありますが)。ただ、かえでぃーにないのは「ここはかえでぃーのパート!」っていう目立つパート、さらに言えば象徴的な曲、パート。

もっと言ってしまえば、娘。ヲタなら誰でも「あそこは加賀楓の歌割」って知っているようなパート、そういうのがほしい。

たとえば牧野真莉愛ちゃんの『そうじゃない』や、道重さんから受け継いだ『Fantasyが始まる』、たとえば尾形春水ちゃんの「その感動を共有したい」、たとえば上述した横山玲奈ちゃんのラブマみたいな。もう、生田衣梨奈さんの「る」みたいなのでも。

本人がやりたいと言っていた『What is love?』のパートが来てたら、そういうわかりやすい歌割になったかなあと思いますが、まあもらえなかったものは今さらグダグダ言ってもしょうがない。

加賀ヲタ以外からもたまに言及されるミスムンは、工藤さんのパートがもらえるならそういう象徴的な曲になり得ますが、ぶっちゃけ飛び道具だし3ツアーに1回もやらない曲ですからね。あれはたまにしかやらないから価値がある。

『ジェラシージェラシー』はセンターにはいるけど、ソロの歌割があるわけではないし。ダンスは目立つとこもありますが、ほとんどはコンサート上の演出で、曲の振り付けとしては『花は咲く 太陽を浴びて』くらいです。

そういう意味ではもっとやっぱり定番曲でパートがほしい。ください。

そういう意味では、新曲でフィーチャーされるのが一番いいんですけどねー。うまくいけばテレビで披露する機会があるかもしれないし、2~3ツアーはセトリに入る。

ただ、今のところリリースの予定は不明だし、直近で来るとしたら尾形春水ちゃんの卒業シングルだろうしなあ。

まあ、そんなもやもやっとした気持ちをかるーくまとめてみました。

それでら!(・Д・)ノ

「永遠に枯れない花をつくろう」

 

和田彩花さんが自分の言葉で卒業を発表し、思いを綴ったブログを読んでいて、LILIUMの『或る庭師の物語』を思い出した。


永遠に枯れない花をつくろうとした庭師の物語。作中ではクランを花に喩えるような歌。そして、それを10代半ばから後半を中心とした少女たちが歌うことで、彼女たち自身のことを歌っているかのような錯覚も起こした歌。

 

「いつまでもみんなと夢を追いかけることはできないのだろうか?」

(斜体は彼女のブログからの引用、以下同じ)

 

あやちょはアンジュルムを「永遠に枯れない花」にしたかったのだな、と思った。自分個人ではなく、アンジュルムというグループを、いつまでも運命共同体として夢を追い続ける主体とする。メンバーそれぞれの思いを犠牲にするとわかりつつ。

 

彼女がモーニング娘。の「プラチナ期」にたびたび言及していたのも、そういうことだったんだなあ。卒業と加入を繰り返すモーニング娘。の歴史の中でも、ひとつのまとまりとして安定し、グループとして実力を高めていた時期。そのまとまりへの憧れ。

 

しかし、1年でメンバーが変わっていくスピードにそんな思いも徐々に崩れ始めました。

グループは続いていくのですが、上を目指すことよりもグループを維持することに専念する自分がいました。

 

一方、現実はそう簡単ではなく、アンジュルムに改名してから計3人が卒業し、4人が加入する。メンバーが入れ替わり、リーダーとして再構築を求められる。新しいことを進めていくどころか、まとまりを「維持」することがまず求められる。

 

そして、アンジュルムはオリジナルメンバーがいなくなったとき初めて繋がっていく。

 

意外、と言っては失礼かもしれないけれど、あやちょはスマイレージ、それも4人での初期スマへの執着というか、未練というか、なにか強い気持ちがあるのだな、と思った。長いこと一緒にやっている2期すら、オリジナルではないと突き放した。

 

アンジュルムがツアーやコンサートであまりスマイレージ時代の人気曲をセットリストに入れない傾向が続いている。アンジュルムとスマイレージは別物、そんな話はハロヲタの間では、よく出る。

 

キラーチューンと呼べる曲なのに、ヲタから待望されているのに、何年もセトリから外れている曲があった。ちょっとした不満は、アンジュヲタからも飲み会の席などで聞いた。

 

その理由は、ここにあったのではないか。スマイレージはオリジナルメンバーのもの、そんな思いが透けて見えると言ったら、穿ち過ぎだろうか。


まあ、アンジュ現場に通っているわけではない(単独は年数回程度)のヲタクなので、浅い解釈かもしれないが。

 

私にはグループの先に見える「それぞれの人生」が時に辛く、物足りなさを感じます。

 

彼女の中には、デビューに向けた苦楽を共にしながら、グループで同じ夢を追いかけていたはずなのに、不本意な形で崩れた4人のスマイレージの不完全燃焼が、澱のように残っている。

 

もし、スマイレージが4人のまま満足いく活動を出来ていたら、あやちょはこんなにグループというものに執着することはなかったのではないか、そんな気がする。スマでできなかったことを、どうにかしてアンジュで、そんなふうに読める。

 

冷静に綴られた言葉はとても大人のように見えて、他人と自分が分化していない子どものようにも感じる。というか、子どものような自分を外から見ている大人の自分がいる。そんな感じだろうか。

 

「アイドル」というキーワードで外面的に捉えられるのは嫌です。私はそこを超えていきたいし、それを世の中に提示していきたいです。

 

グループで夢を追いかけることは難しくても、自分自身だけで夢を追い続けることなら、できる。悩み、考え抜いた先に行き着いたところは、どうやらそういう結論だったようだ。

 

『或る庭師の物語』では、永遠に枯れない花をつくろうとした庭師は、研究に明け暮れたが、最後には枯れた花畑で息絶える。その亡骸の上にも新しい花が咲き、やがて枯れていく。

 

和田彩花は自分を「永遠に枯れない花」にすることを目指す。

先日のひなフェスを見た人たちから「高瀬くるみすげえじゃん」という声がちょいちょい聞こえたので、(元)研修生ヲタの端くれとして、知っていることをここにまとめておきます。

 

彼女の研修生加入以来けっこう長いこと見ている子なので、高瀬ヲタではないけれど、こういう記事を書きたくなるくらいには思い入れもあります。みなさんが彼女を知る一助になれば幸いです。

 

とりあえずハロステの紹介インタビュー。28分18秒から(時間指定してあります、以下同様)。

 

こちらは加入当初の紹介動画(内容は上のと重複してます)。

 

だいたいのことはインタビューに出てきますが、以下唐突にQA。

 

Q.年齢や基本的なプロフィールを教えて

A.栃木県出身、1999年3月16日生まれの19歳。早生まれで学年はいわゆる「ばくわら世代」です。2015年3月にハロプロ研修生に加入したので、すでに約3年、ハロプロにいることになります。趣味は料理で、野菜ソムリエの資格を持っています。発表会のMCでもたまに野菜の話をしています。ハロプロでは嗣永桃子推し。リハ日記などの写真を見る限り私服はかなりかわいい系に寄っている印象。

 

Q.元ロコドルって聞いたんだけど

A.地元栃木で「とちおとめ25」というユニットのセンターでした(MVでもセンターにいます)。つんくの番組に出たこともあります。ロコドルに詳しいヲタクによると、森戸知沙希がいた頃のCoCoRo学園とイベントで共演したこともあるそうです。ロコドル出身メンバーとしては、元のグループが大きい部類です。

そして、とちおとめ25を2014年6月末日をもって卒業し、9ヶ月ほどの空白期間を経てハロプロ研修生入りしました。1人だけの23期ということになっています(他のメンバー同様、ロコドル時代について本人は語りません、よってここでもあまり掘りません)。

実は当時のブログがまだ残っているので、もっと知りたい方はこちらからどうぞ。このブログや、研修生のリハ日記を読んでも、色々細かく書いてくれる子なので、自分としては早くハロメンとしてのブログが始まってほしいです。

 

Qどのオーデから研修生に入ったの?.

A.実ははっきりしないんですが、ちょうど2回目の12期オーデをやっていた時期が上記の空白期間なので、そこかなあと推測しています。14年中にユニットや研修生に入った他の12期オーデ組(カントリーメン、浅倉樹々、谷本安美ら)より遅い加入です。

逆に梁川奈々美や笠原桃奈ら12期オーデ2回目→15年5月の実力診断テストお披露目組よりも早く、この辺の経緯はいまだ謎です。上の動画では「ハロー!プロジェクトのオーディション」としか答えていないんですよね。(本当にどこでも明らかになっていないのか、チェック漏れがあるのではと実は若干自信がない)

 

Q.歌っている映像を見たいんですが

A.あとで違法じゃない動画を色々リンクして語るんで、ちょっと待ってください。待てない方はスクロールして、どうぞ。

 

Q.演技がうまいですよね

A.ロコドルとしての活動以外に、ミュージカルに出演していた経歴があります(こちらは上の動画の通り、本人も普通に語っています)。プロフィールにも特技はステージアクションと殺陣となっています。娘。ヲタには『トライアングル』に出たときのピンプで有名ですね。メンバーからもかなりほめられていました。

ただ、彼女の本気を見たい方は『ネガポジポジ』のDVDを買ってください。自分は劇場で彼女が主役を張っているBチームの公演を4回見ましたが、惚れ惚れするほどうまいです。

 

Q.高瀬さんの演技についてもっと教えて

A.彼女の演技の最大の特徴は、キャラクターの作り込みだと思います。目立つところはもちろんですが、セリフがないときの細かい演技が本当に良い。板の上で生きた人間として動いている感じがします。

『ネガポジポジ』で同じりさ役を演じた加賀楓曰く「冒頭のセリフの場面でも、その前にその人がどういう動きをしていたか想像してセリフにいってるんですよ」(ハロショトークショーより)。かえでぃーの説明が拙いのでアレですが、つまり、演じられていない部分まで彼女の頭の中では色々想定されているわけです。

昨夏に出演した外部の舞台『空想ペルクライム』でも、舞台は高校なんですが、高瀬くるみは多分「この子は親とこんな関係なのかな」とか「今日は学校来る途中に何があった」とか、そんなことまで考えていそうな演技を見せていました。まさに役になりきるというところが彼女の特徴だと思います。

 

Q.サイリウムは何色振ったらいいんですか

A.ハロステでは赤と黄色が好きだと言っています。知り合いの高瀬ヲタが赤を振っているので、気になる方は赤を振るのがよいと思います(稲場さんと出ると色かぶりなんだよな)。

 

さて、ここから高瀬加入以降の色々な動画を貼ります。Wi-FiつなぐかPCで読んだ方がいいかもしれません。

・2015年

まずはこれの16分58秒あたりをごらんください。

 

2015年の研修生実力診断テスト。高瀬くるみは直前の3月に研修生入りして、ここが初の本格的なパフォーマンス披露でした。曲はJuice=Juice『背伸び』。少し背伸びした選曲にしました、と話してました。

 

今でも覚えてますが、登場した瞬間に会場がややざわつきました。「衣装すげえ」。衣装もセルフプロデュースとはいえ、市販の洋服にアレンジを加える程度が主流だった実力診断に、いきなりこれです。

 

もちろん、パフォーマンスも堂々としたもので、強いインパクトを残しました。ただ、各賞には引っかからず(BPは加賀楓)。当時、室田瑞希に似ていると言われ「白い室田」とか「白むろたん」とか呼ぶ人もいましたね。

 

室田自身がアンジュルムのTwitterに2ショットをあげて「似てますかー??」って言ってたこともありました。メンバーも似ていると思っていたようで、かえでぃーがこの2ショットの仕掛け人です。(なぜかTwitter埋め込み失敗したのでリンクと写真を別貼り)

 

自分の印象として、当時は研修生の中で良くも悪くも異物感がありました。完成度が高い子だっただけに、逆にまったくハロプロナイズされていなかったと言ってもいいでしょう。この時期、壁に当たっていたんじゃないかなと思うんですが、本人にいつか聞いてみたいです。

 

一方、演劇では先にも触れた娘。主演のトライアングルに出演し、ヲタに「なんだあのむちゃくちゃうまい研修生は」という衝撃を与えました(与えたよね?少なくとも自分は「この子は本物の役者だ」という印象を受けました)。ピンプショタかわいいよピンプ。

 

で、そんな中、開催された9月の生タマゴ・ミスムンオーディションでは、実力を発揮して1次審査を突破します。44分45秒から。

2次審査は41分7秒から

 

2次審査では加賀、段原、梁川に及ばず惜しくも敗退しましたが、ようやくスポットライトが少し当たりました。(っていうか、今あらためて見るとデビューしたメンバーも含めて味わい深い映像だなこれ。あんみぃとかすごいぞ)

 

そして迎えた11月12月の生タマゴショー「大好きだから絶対に許さない」オーディション。39分49秒から。

 

組み合わせを変えながら両パートをこなしていく難しいオーディションでしたが、追加で試験された加賀楓とのコンビで見事に「満場一致」の合格を勝ち取りました(これ、ぴったりハマりすぎてびっくりしたよ)。

 

個人的には加賀と歌い終わったあとの手応えがあるという表情と、合格を発表された時の「ニッ」ってかえでぃーに笑いかける顔が好きです。ステージに長く立ってきたプロの顔の中に覗かせた年相応の女の子の笑顔がかわいいですね。

 

15分30秒からが東京公演で披露された本番の映像です。なんか音よくないんだよな、この映像。

 

・2016年

年が明けて2016年。2月3月の研修生発表会『地球からの三重奏』オーディション。加賀ヲタにはトラウマみたいな映像ですが、あくまで主題は高瀬なので・・・17分3秒あたりから。

 

映像見るとわかるんですが、岡井千聖、鈴木愛理、矢島舞美の3パートに分けてオーディションは開催されました。全員分の映像があると仮定してですが、3パートすべてに参加したのは加賀、小野田、高瀬の3人だけなんですよね。

 

1つか2つに絞って練習を積み上げることも立派な作戦ですし、3つ参加したら偉いというわけではないのですが「挑戦してやろう」という気持ちがあるのはすごく好きです。高瀬は結果的には1次合格に入れずでしたが、僕の中ですごく好印象だった出来事でした。

 

余談ですが、鈴木愛理パートの段原瑠々ちゃんに、ワイプの雅ちゃんが「うまいなぁ」って言ってますね。GREEN ROOMを通じて雅ちゃん、めっちゃ研修生に詳しくなっていった印象があります。かえでぃー、地声最高音高いなあ。

 

で、こうして徐々に研修生ヲタの間でその高い実力を認められていった高瀬は、加入から約1年後の5月、実力診断テスト2016で再びハロヲタの度肝を抜きます。19分27秒から。

ウサ耳キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

前年のことがあったので衣装に注目だったわけですが、もう登場時からまたざわつきましたよ。

 

もちろん良かったのは衣装だけではなく、非常に優れたパフォーマンスで歌唱賞を獲得します。得票数は225票。ベストパフォーマンス(最多得票)を獲得した笠原桃奈、清野桃々姫とはわずか3票差でした。ここでようやく幅広くハロヲタから実力派研修生として認知されるに至ります。

 

2016年は、娘。主演の『続・11人いる』、つばきと研修生による『ネガポジポジ』と舞台が続きました。『ネガポジポジ』ではBチームの主役として大活躍です。自由過ぎる演技を見せる相方の小野瑞歩の手綱をしっかり握ってコントロールしてました。

 

ネガポジの高瀬についてはこのブログでも上演当時に触れてきているので、興味がある方は過去ログを読んでいたければと思います。

 

・2017年

2017年の高瀬くるみは、秋ツアーにアレンジを加えた℃-uteの新春コンからスタートします。13分17秒から。

ほとんど映っていないんですが、一応見てください。

 

秋ツアーは一岡、加賀、堀江、前田が帯同でした。加賀が娘。13期入りしたので入れ替わりで川村文乃が入り4人で・・・のはずが、加賀が抜けたあとの大黒柱・堀江が直前でインフルエンザ。そこで代打に急遽抜擢されたのが高瀬くるみでした。

 

出番も多く小道具まで出てくる帯同の仕事を前日と当日のたった2日で覚えたそうです。矢島リーダーはじめ、℃-uteメンからめっちゃ感謝されてました。今思うと、加賀→川村、堀江→高瀬って、帯同用の衣装のサイズぴったりですね。

 

そして、高瀬にとって3回目となる実力診断テスト。26分44秒。

 

注目の衣装、パット見ではわかりませんが、頭につけているバッジみたいなやつが光るんです。各賞には選ばれませんでしたが、安定したパフォーマンス力をしっかり見せていたと思います。毎回そうなんですが、この子は自分の力が生きる曲をちゃんと選んでくる。セルフプロデュースがうまいと思います。

 

そして、結果発表のあと、高瀬と清野は「新しいセクション」でのデビューが西口社長から告げられました。8分34秒から。

 

ヲタクはおろか、本人すらどうリアクションしていいのかわからない感じでしたが、少なくともデビューは決まりました。

 

3年連続となる娘。主演舞台(ファラオの墓)に出たあと、8月には前述した外部の舞台『空想ペルクライム』への出演もありました。女子高生の役でしたが、多分私物だろうパンダのバッグを持っていたりして、かわいかったです(なぜか2公演見ました)。

 

夏のハロコンではオリジナル曲を披露したりもしました。この辺から、きちんと高瀬を認識して、パフォーマンスを覚えている方も多いのではないかと思います。

 

 

で、その後どうなるかと思ったら、2018年に入って、先日ようやくオーディションの開催が発表されましたね(遅すぎるだろクソ事務所)。どうなるのかわからないというか、いったい何をするのか今ひとつ見えてこない部分はありますが、とにかく具体的な動きが出てきたことは良かった・・・。

 

リハ日記読んでいると後輩の面倒見もとてもよい子なので(写真も幅広いメンバーと撮ってるし)、どんな子が入ってきてもある程度、安心して任せられるかなと思っています。オーディション+研修生からの昇格になるとは思いますが、ひとまず待ちましょう。

 

自分の見ていた範囲での推測ですが、高瀬くるみは、研修生当初のあまりにギラギラした時期に、一度壁に当たったのだと思います。まあ、センターやっていたグループを辞めて、高校生でメジャーに飛び込んでくる子ですから、もっと上に行きたい、期限ギリギリだけど挑戦したいという気持ちは確実にあったでしょう。

 

そして、壁に当たった時にかつてセンターだった自分を一旦壊して、ハロプロのやり方を染み込ませつつ再構築することに、見事に成功しました。元々持っている歌、ダンス、表現力のスキルは高いものがありましたから、それをうまくハロプロの中で発揮できるようになった。

 

先日のひなフェスのMidnight Temptationは、ひさしぶりに全力でギラギラする高瀬くるみを見られたと思います。稲場愛香と一騎打ちのようなバチバチしたソロパートとキメ顔の応酬。お互い「私が主役、あんたは引っ込んでなさい」とでも言わんばかりのやり取りに、テンション上がってゾクゾクしました。

 

ああいうのってお互いの実力をわかっているからこそ、フルスロットルでもついてくると知っているからこそ、できることなんですよね。本当に霞んでしまうような相方だと、ユニットのパフォーマンスとして崩れてしまう。

 

そして、非常にこれからが楽しみだという気持ちにもなりました。推しは推しとして、今後とも高瀬のことは別で追いかけて見ていきたいと思っています。(またあのバチバチしたの見たいから、高瀬のグループに稲場入ってくれないかな・・・)

 

長い駆け足になりましたが(5000字超えた)、ひとまず紹介ブログを終わりにします。加賀ヲタの自分が書いていいのか迷いましたが、どこかにこういうのまとまっているに越したことはありませんからね・・・。

 

それでは!(・Д・)ノ

先日、モーニング娘。12期メンバーの尾形春水さんが、春ツアー千秋楽での卒業を発表しました。ツアー開始後、残り3ヶ月を切っているという状況での発表で、尾形推しのみなさまの心中を慮ると薄情な自分でもつらいものがあります。
 
卒業の理由は、端的に言えば「短大に進学が決まり、カリキュラムから活動との両立が困難であり、4年制大学への編入を目指すためにも卒業する」というものでした。この理由が、ヲタの中で様々な議論を呼びました。
 
Twitterでもちょっと触れましたが、個人的には「自分のこの先のキャリアを考えて、モーニング娘。を卒業する」という決断は、昨年の工藤遥と同じ種類のものだと捉えています。
 
ただ「大学進学」というフレーズが、これまで「モーニング娘。は忙しいので進学を認めていない」と思っていたヲタの間に色んなハレーションを生んでいます。
 
西口社長の文面からは、少なくとも事務所は受験を認め、さらに両立が可能なら在学したまま活動を継続する選択肢もあったことが示唆されています。これはアンジュルムなどのメンバーが複数、大学進学後も活動していることからもハロプロ全体の方針と思われます。
 

・出口の多様化戦略

前置きが長くなりましたが、ここで触れたいのはタイトル通り「ハロプロのキャリア戦略」です。表に出ている事実をベースに、推論を展開するという形になりますので、あくまで私個人の「解釈」だと思ってください。「じゃあ、あのメンバーの卒業はどうだったんだ」とか言わないでください(笑)
 
かつて(というかわりと最近まで)ハロプロ卒業後のキャリアは、ハロプロのメンバーとして活動をできる限り続け、活動を通じて知名度を高め、そのベースの上で卒業後も芸能界で仕事をするという黄金期に確立されたメソッドが基本だったと思います。
 
しかし、黄金期ならいざ知らず、今はそれではどうにも立ちゆかないことは、さすがのアップフロントでも気付いたようです。
 
一方で、近年は新ユニットの増加と既存ユニットの増員で、ハロプロの正規メンバーの人数は5~6年前(モベキマスの頃)から大幅に増えています。その是非はともかく、それに対応するのが、最近の動向から垣間見える「出口の多様化」という戦略です。
 
この「多様化」には大きく分けて2種類あります。
 
一つは、ハロプロの活動を下敷きにしたキャリアを提示すること。もう一つは、ハロプロの活動から離れたキャリアを選べること。
 

・ハロプロの活動を下敷きにしたキャリア

前者の代表格が、工藤遥と鈴木愛理です。
 
工藤は娘。に居続ければ、長ければあと5年は人気メンバーとして稼いでくれたでしょう。その工藤を先輩、同期の年上メンバーより早く送り出し、卒業後すぐに戦隊モノのレギュラーという大きな仕事の道を敷きました。
 
もちろん本人の努力もあってのことですが、事務所の強いバックアップも当然あったでしょう。18歳という、テレビ女優としてキャリアを重ねるにはすでにそこそこの年齢であることを考えれば、上々のスタートだと言えます。
 
鈴木愛理には、武道館ソロライブという箱を用意しました。
 
愛理がシンガーとして稀有な才能の持ち主であることに疑いはありませんが、今までのアップフロントのやり方は「まず小さな箱から始め、ステップアップ」が基本でした(プロデュースのまずさもあってステップアップできない例が続いていましたが)(LoVendoЯの初期にフォークカバーでライブハウスやらせた責任者出てこいよ)
 
ところが、愛理は℃-ute解散後に自作の曲を含めたアルバムを準備した上で、ホールをすっ飛ばしていきなり武道館です。人気メンバーでRayのモデルなどで個人としての知名度がある愛理でも、ソロシンガーとしては駆け出しなのに。
 
ともかく、卒業してからも芸能界で個人として大きな成功を収めるメンバーを出すことを目指しているのが、この今までとは違う売り出し方に明確に現れていると感じます。
 
逆に言えば、工藤遥や鈴木愛理をどうにかして成功例にしなければいけない、というプレッシャーも今、あるはずです。この2人で成功できなかったら他の子でも無理だろう、というくらいの人気メンバーによる大きなチャレンジです。
 
2人に加え、岡井千聖のバラエティ番組へのプッシュ(発言の自由度の高さ)も、この系譜に入れてもいいかもしれません。田村芽実のミュージカル女優への転身(とそれに伴う円満な事務所移籍)も、この流れに位置づけられます。

(実は矢島舞美もプッシュの流れに乗せようとしていた節があります。あくまで「ちょっと小耳に挟んだ」レベルのエピソードや現在の状況からの推測ですが)
 
最近、表舞台に復帰しましたが、清水佐紀の「ハロープロジェクトアドバイザー」というのも、培ったスキルを活かしつつ、裏方として事務所に残るというひとつの進路ですね。
 
 

・ハロプロから離れたキャリア

もう一つの「キャリア」の象徴はやはり嗣永桃子だと思います。
 
「ももち」が引退して教育の道に進むという選択は、大きな話題になりました。すでに一定の地位を築いていたので芸能界に残っても成功したと思いますが、本人は10年以上アイドルをやりきって次の道に進むことを決めました。
 
本人が目撃してもネットに書くなとか、徹底して表舞台に出ることを拒否する姿勢を示して卒業していったため、教育に携わった成果についてはヲタクからは見えないものの、嗣永桃子は努力する超人の類なので何かをやり遂げそうな気がします。
 
嗣永桃子の進路選択は事務所が主導したものではないにせよ、繰り返し報道されることの効果は当然ありました。
 
現役メンバーでは、和田彩花や竹内朱莉のように元々好きなこと、得意なことを大学に進学してさらに深く学び、それをアイドルとしての仕事に還元しているケースもあります。これは歌やダンス、演劇などハロプロのメインの活動からは離れたものです。
 
彼女たちが今後、どんな道を行くのかわかりませんが、芸能界に残るとしても、引退して別の道に進むとしても、卒業後のキャリアに役立つものを大学で学んでいることはたしかです。先に触れた鈴木愛理も、大学進学という点では先駆者の一人です。
 
この春はこぶしファクトリーから野村みな美が大学進学を決め、広瀬彩海が(今年は)進学しないことを表明しました。この春に大学1年生になる学年のメンバーは今やハロプロ最大勢力ですが※、進学がはっきりしているのは野村だけです。
 

・なんのための多様化か

「アイドル卒業後の人生の方が長い」とよく言われますが、ハロプロ以外も含めて今、テレビの音楽番組に出られるクラスのいわゆる「メジャーグループ」でも、個人として芸能界に残れる人がどれだけいるのか、というのは想像すればすぐわかることです。
 
ハロメンの人数が増えていく中で、今までどおりのやり方では卒業後、事務所で全員の面倒は見られないし、残るにしても何かセールスポイントがないと仕事をとってこられない、というのがまずあります。事務所を辞める場合も、学歴があるとないとでは違う、ということもあります。

もう一つは、オーディションを開催するに当たって、有望な子に今後、他のグループではなくハロプロを選んでもらうため、というのもあるでしょう。前者は「工藤遥や鈴木愛理になれるかもしれないハロプロ」という意味で、後者は「アイドルを卒業したあとのことも考えて現役のうちから準備できますよ」という意味で。
 
芸能界で成功したい!という強い気持ちがある子にとって、ハロプロ経由で個人として大きな実績を残したメンバーがいるといないとでは、魅力がだいぶ変わってくると思います。特に、工藤はテレビに出る道を選んでいるので、若い子には訴求力があります。

現状、グループとしての規模や売上では48Gや坂道が今は圧倒的で、オーデでもおそらく人材を取られています。ただ、あの薄利多売スキームには卒業後に個人を売り出す仕組みがあまりなく、規模の割にグループを離れてから年単位で大きな成功を収めている子は多くありません。付け入る余地はある…(かなあ)。
 
大学に進学を認めることは、親御さんへの安心材料になるのではないかな。青春を捧げて20代でなにも知らず、学歴もないまま世間に放り出される可能性が少しでも小さい方がいいに決まってますからね。
 

・ヲタクにできること

で、話を最初に戻しますが、尾形春水の進学をめぐるあれこれも(もしかしたら加入の時点から)この文脈にあったのでは、というのが個人的な推測です。
 
事務所は仕事の調整などどれくらいサポートする気があったのかわかりませんが(受験勉強のために負担を減らしてくれた様子はみられません)、少なくとも4年制大学に進学し「女子大生のモーニング娘。」が実現していたら、それなりに利用していたと想像します。
 
ただ、この時期の急な発表になったことなど、どこかでボタンの掛け違いがあったのも否めない・・・ように思います。偉い人と現場スタッフの乖離もあるかもですし。ま、真相はヲタクにはわからないし、ヲタクはメンバーを応援することしかできませんけどね。
 
せめて、モーニング娘。を選んだことも、進学を選んだことも、どちらもあとから振り返って後悔のないものであってほしいと願うばかりです。
 
 
※モ:佐藤野中加賀森戸 ア:上國料川村 J:なし カ:(森戸) こ:広瀬野村 つ:新沼谷本岸本 で計11人もいる。
かつての最大勢力「ばくわら世代」が毎年卒業者を出す中、工藤が卒業した以外は増え続けている。いわゆる「まーどぅー世代」なのにどぅー卒業しちゃったけど。

先に言っておきます。けっこう長いです。

 

モーニング娘。'18 春ツアー初日2日目八王子、計4公演参加してきました。

 

セトリとしては初日のパターンのほうが好きかな。恋レボラブマよりダンスサイトやハピサマが好きです。というのと、後ろの方の構成も全体的に初日のほうがまとまりがあったかなあ、という気持ち。

 

で、加賀楓さんの話ですが、感想のコアになる部分はブログコメに書いたので、それをブワーッと膨らませて加筆する形で載せていこうと思います。

 

曲への入り方

昨秋のツアーからどこが一番変わったか、と訊かれたら、曲への入り込み方だと思います。歌、ダンス、表情などパフォーマンス全体としてこれまでに比べて曲に入り込んでいる感じがして、すごく良くなった。歌詞を歌って振り付けを踊っているのではなく、曲の流れに乗れているという印象を持ちました。

 

ある意味、否定的な意見も多いマロン先生の指導の賜物でしょうか。あの先生の言っていることは、一面では間違っていないと思います。ただ、では感情を乗せるためのテクニック、声の出し方、練習の仕方、そういう具体的なものを指導しているシーンがないのが、ヲタクの不満につながっているのかなと。

 

リーダーのブログに、かえでぃーが歌について訊いてくるという話がありましたが、ピッチの正確性だけでなく表現力という点でも、たくさん学んでほしいなと思います。で、その点ではかえでぃーはすごく成長の跡が見えました。

加えて3ツアー目の余裕というのもあるでしょうし、昨年1年間、色々と考えてやってきたことが身になってきて、意識しなくても出せるようになったのかなと思います。だから、表情や指先のちょっとした表現などが自然になっていて(前が不自然だったというわけではありませんが)、パフォーマンスとしてレベルが上っていました。


ということで、この辺のことをさらに詳しく掘り下げて考えてみたいと思います。

 

・意識型と憑依型

少し脱線しますけど、自分の中のざっくりとした分け方として、コンサートでのパフォーマンスには「意識型」と「憑依型」があると考えています。どこかに定義してある言葉ではなく、自分が勝手に考えた用語です。

 

意識型とは、この曲はこういう意味でこんな表情をして、こういうポーズを入れて、と組み立てている人。モーニング娘。では代表格は石田亜佑美ですが、去年のツアーではあえてそうやって考えるのを止めているという話もしていました。

 

おそらく譜久村リーダーもそうだし、若手だと野中美希ちぇるがそんな感じ。OGだと田中れいなもわりとそっちの傾向が強いかなと思います。れいなは初日が終わった時点で、映像で自分が抜かれるところを全部覚えて、次からキメていくという話をしていたことがあります。

 

憑依型は、あえてあらかじめ決めない部分を残し、その時のインスピレーションと流れでパフォーマンスを展開していく人。今のメンバーで言えば、小田さくら、そして佐藤優樹でしょう。

 

小田さんはカメラに抜かれていることがわかっていてもあえて見ない、と言っていましたね。抜かれるところだけ、特別に何かを入れるというのが感覚的に合わないのかなあという印象を持っています。本人に聞いたらまた違うかもしれませんけど。

 

もちろん、完全に分けられるものでもなく、みんなどちらの部分も持っていてその濃淡や強さがそれぞれ違うよね、という話です。どちらが優れているという話でもありません。

・加賀楓は意識型?憑依型?

で、自分の印象として、ここ数年のかえでぃーは意識型だったんです。というか、先生に言われたことをあれもこれも意識しないといけない、と思い込んでいたタイプ。完璧主義で、歌にダンスに表情に、と頭の容量がオーバーしていた。

 

1曲勝負の実力診断テストなら作り込んで作り込んで、3分だけ全力で集中すればそれもできます。ミスムンのように、ある種の演技みたいな曲もやりやすい。娘。に入ってからは、おそらく2時間のコンサート、しかもツアーが続く中では振り付けと歌割りをこなすのが精一杯という段階からスタートしていた。

 

ただ、個別握手会なんかで話していると、本来彼女が持っている能力って、憑依型なんですよね。「ここは良かった」という部分の話をすると、良かったところほど、かえでぃーは一つずつ言語化するより感覚でやっている部分が大きい。

 

加賀楓さんのダンスがすごいと話題になった邪魔GOについて、個別で「回を重ねるごとに洗練されてきたね」って話をした時に、流れで「いやー、表現が細かくて、面倒くさいんですよね」って笑いながら言われたのは、びっくりしました。


あの細かな指先の表現力は、ここはこう、と作り込んだものかと思ったら、別に細かく考えていなくて「(うまくできるのは)鈴木愛理さんを見てたからですかねー」と。面倒くさいって言いながらあのダンスをやれちゃう人がこの世にいるのか、という素直な衝撃。

 

さらに話が逸れますが、前提として、これは彼女が非常に優秀な身体操作感覚の持ち主であることも関係していると思います。身体操作の感覚というのは、体を動かした時に、手脚を含む自分の体がどこでどういう形になっているか把握できる能力、ということです。

 

かっこよく見える角度を鏡の前で練習しても、ダンスの中でピタッとそこで止めるためには、この感覚が重要だと自分は勝手に考えています(もちろん筋力もいりますけど)。かえでぃーがこの部分で優れていることに疑いの余地はありません。文句があるならかかってこいや。

 

・憑依型から意識型、そして再び憑依型へ

閑話休題。意識型と表意型の話に戻ります。


移動とか場位置とか頭にいれることが山のようにあるモーニング娘。のツアーですが、慣れてくればだんだん頭に余裕ができて初日より多くのことを考えられるようになり、ツアーの中でどんどん成長していく、というのはまあ定番のパターンです。

 

ただ、加賀楓個人の出来として今回の初日を秋ツアーの後半を比べた時に、すでに今のほうが余裕があるというか、曲に入れているという印象を受けました。これは、パフォーマンスが全体として意識型から憑依型へ変化したのでは、という分析を自分はしています。

 

その変化のもっとも大きな要因として、曲について深く考える習慣を反復してきた結果、彼女の持っている感覚的に色々なことができる憑依型の能力が、引き出されてきたことがあるように感じます。

 

研修生に入ってすぐに抜擢をされていた時期は、新人なのに飲み込みが早く、すぐできるようになる、という部分を買われていたのでしょう。これはなんとなくの曲の解釈やテンションで憑依型としてやれてしまう、というのがあったと思います。今見ると、ずーっと楽しそうに歌ったり踊ったりしています。

 

そして、その後、ある種の器用貧乏というか、ある程度はなんでもできるんだけど、突き抜けられないという時期があったのですが(これが14年あたり)、今思うと、それなりに感覚でできてしまうからこそ深められず、当たった壁なのではないか。

 

そこで、壁を乗り越えるべく、あれもこれも完璧にしようとがんばって作り込む、意識型に一度変化した(15年あたり)。そこが「表情が硬い」とか「余裕がなく見える」と言われた時期。今まで感覚でやれていたことを、頭を使ってやろうとしたら、そりゃキャパがなかなか足りなくなります。

 

基本的なスキルの伸びもあって昇格はできましたが、モーニング娘。に入ってやはり2時間のツアーを意識型でやり通すというのは、本来の性質的に難しかったのでは、という気がします。歌に力みが出たりするのも、テクニックだけでなく意識が強すぎる癖のせいかなあと。

 

で、モーニング娘。として1年やっていく中で、曲のことを深く理解する習慣というのが彼女の中に根付いてきた。実際「曲の意味を考える」という言葉は、去年の後半、けっこう出てきました。


研修生の時もやっていなかったわけではないでしょうが、意識に変化があったと思います。表面的な喜怒哀楽や歌詞の意味というだけでなく、メロディーやリズム、振り付けと有機的に絡み合った「曲の姿」というのが加賀楓の中で像を結ぶようになった。

 

この点に関しては、シングルだけでなく、アルバム、ミニアルバムと比較的短い期間に「自分たちがオリジナル」という曲をいくつも渡され、パフォーマンスしたことも大きかったのではないでしょうか。

 

誰かのオリジナルがあると、その誰かの解釈を読み解こうとしてしまいますが、自分たちがオリジナルということは、世界観を理解するというより一から構築していくわけですから、正解があるわけでもなく、考える量は必然的に増えます。そうやって新曲を作り上げた経験は、既存曲を理解する上でも助けになったはずです。


そうして形づくられた深い理解に基づいて、加賀楓はこの春ツアーで、意識型ではなく、本来持っている憑依型のパフォーマンスを発揮し始めた。ひとつひとつ「ダンスはこう」「歌はこうやって」「こんな表情を」と作り込まず、曲の世界のなかで自然に振る舞えるようになりつつある。


3ツアー目ということで、意識して覚えなければいけないことも減るし、慣れて覚えるスピードも上がったことも相まって、憑依型のパフォーマンスがこうして目に見える変化として表れたのではないか。

 

自分が八王子で感じたことを言語化していくと、以上のような流れになります。まあ、本人が万が一、このブログを読んでも「??」って顔されそうですが(笑)

 

3千字を余裕で超えたので春ツアーでの個別具体的な話は次のエントリ以降に持ち越しますが、今思えば、秋ツアーの五線譜のたすきなんかに、その萌芽は見えていました。加賀楓は、確かな手応えを持ってこのツアーに臨めているのではないかなと思います。

 

次回更新・・・未定(笑)