実は・・・四国遍路(88ヶ所のうち1~47番まで)に行ってました。ウソじゃありません笑

 

昨年まで、全く&これっぽっちも関心がなかった四国八十八か所。

なぜか年明けに突然「今年中に行ってみようか」とふと思いました。

で、改めてお遍路について調べてみたら・・・何とお遍路の誕生に、私のご先祖が関係していることがわかって仰天。

詳しいことは「四国遍路 衛門三郎(えもんさぶろう)」とかでググってください。

 

私の母方先祖が、伊予の河野水軍というお話は今までにも出しました。衛門三郎が弘法大師に「来世は、伊予の領主家に生まれ変わりたい」と頼んだ家こそが河野家です。

 なぜ2024年に思い立ったのかは今も全然わからないのですが、とにかくこの伝説を知った時、「これはますます行かないといけないのでは?!」と鳥肌が立ちました。

 

当初は遍路道を歩くつもりでした。お遍路って「お年寄りが鈴をチリンチリン鳴らしながら、ゆっくり歩く」イメージじゃないですか。整備されたハイキングコースみたいなのを想像してました。

 ところが調べたら、何と一周1400km!=だから歩き遍路は40~60日はかかるそう。

 しかもYouTubeで見ると、獣道や倒木だらけの山道はあるわ、表示があいまいで迷ってばかり。もちろん道ばたに、雨風をよける所もない。

 

体力的に厳しいうえに、何より、現金持って辺鄙なところを一人で歩くなんて、たとえ男性でもしたくない。

日本人は「お遍路を襲う」なんてバチ当たりな発想は起きませんが、凶悪外国人がウヨウヨいるご時世だもの。よほど腕力がないと、同行者がいても私は怖い。

 

というわけで、ツアーを探しました。東京発着は楽ですが、ホラ私のことですから、「せっかく四国まで行くなら寄り道もしたい」と、四国発着を探しました。私が選んだのは、ジャンボタクシーで半周づつまわるコースです。

 

歩いて一周した方、それも何周もされた方(10、20回もザラだそう)からしたら、こんなの遍路「ごっこ」ですよ。ねえ。

 

それでも、さまざまな気づきや感じることがありました。YouTubeでお遍路実況を見るのとは全くちがう、やはり実際に現地を訪れて肌で感じ取れることがあるのです。近いうち、その模様をご紹介していきます。どうぞお楽しみに!

 

そして今なら自信を持って言える、

四国遍路は日本人なら一度は行った方がいい!

何かしら心境や人生観に変化が起きます!

ただし車を使っても想像以上に厳しいので、足腰が元気なうちに行ってください(本当に年取ったら無理だと思いました)。

当初は竹生島と比叡山のためだけの旅でしたが、この時期の滋賀県ではあちこちでお祭りが行われます。せっかくなのでそれも見よう(「限定」にとても弱いワタクシ)と、坂本では花渡り式(近江紀行2)、そして長浜では曳山まつりも日程に入れました。毎年4月中旬の1週間ほどにわたってさまざまな行事があり、中でも毎年4月15日の子どもだけの歌舞伎が一番の見ものだそう。子供歌舞伎は全国でも数えるほどしかありません。せっかく時期が合うので、日程を延ばして見ることにしました。

 

長浜曳山まつりは、豪華な曳山(山車)で有名です。飾りもタペストリーも見事。

子供歌舞伎の会場となる長浜八幡宮では、山車が勢ぞろいします。この中で、歌舞伎が演じられます。


 

 子ども歌舞伎は初めてでしたが、想像以上に良かったです! 「子供」なんてバカにできない、衣装も化粧も本格的。

 

さすがは江戸時代から続く伝統行事ですね。

演じ手は全員小学生の男の子ですが、素人の子供がこんな見事に演じるとは思っていませんでした。

 

 相当練習したんだろうなあ。上手に、そして必死に演じる様子は、時に感心、時にユーモラスで思わず微笑みがこぼれます。4組演じるのですが、『名物団子嫁献立』という演目(下の2枚)の子たちが特に上手でした。

 

 

 それなりに人出はありましたが、祇園祭の大混雑ほどではありません。各演目とも演じ終えると長浜八幡宮(ゆったり見るなら高台にイスを用意した桟敷席3000~5000円がおすすめ)から町なかの商店街へ移動するので、4月15日に長浜へ行けば、町のどこかで子ども歌舞伎を見ることができます。

お囃子隊を引き連れて、山車が移動していきます。

 

男性たちが行う曳山の移動も、力強くて見ものです。

 

 近江紀行はこれで終わりです。滋賀県は「通過することはあっても下車しない」方が多いのではないでしょうか。でも見るところはとても多いし、宿も取りやすい。しかも混雑というほどではなく、どこもゆったり観光できるので、おすすめの旅先です。

 

 

20年ほど前に初めて近江八幡へ行った折は、休暇村の取材がメインでした。今回はもう少し町なかを見てみることにしました。

 なお観光には、駅前のレンタサイクル利用がおススメ。何と、今どき1日500円ですよ! この町はアップダウンがないので、ママチャリでも楽勝です。ただし利用者は多いので(予約はできない)、早めに行った方がいいでしょう。

 

 近江八幡は京阪のベッドタウンなので、駅付近はマンションや巨大なモールで賑やかですが、琵琶湖へ向かって10分ほど自転車で走ると、古い町並みが現れます。八幡堀という水路沿いは、時代劇でよく使われる場所。

 

朝早かったので、人がほとんどいないうちに撮影ができました。どこを撮っても絵になります。

 

次は水郷めぐりへ。せっかくなので、手漕ぎの遊覧船に乗ってみました。水路のあちこちに桜と菜の花が咲き誇る中、ゆったりのんびり景色を楽しめました。

 

湿地や沼が広がる風景も、時代劇でよく使われるそう。

 

船着き場の少し先に、クラブハリエ近江八幡「ラコリーナ」があります。植物と共生した店づくりが特徴で、まるでジブリの世界に来たよう。

 

 クラブハリエは、たねやという彦根の和菓子屋さん(東京のデパ地下にも入ってる)の洋菓子部門。特にバームクーヘンが人気で、確かに美味しいですよ。20数年前に滋賀県に来た時には、たねやはもちろん超有名でしたが、クラブハリエの名は聞いたこともなかった(調べたら、すでにあったのに)。その後、「滋賀県の主要産業」といえるブランドに成長したのですね。

内部には、近代的な菓子工房やおしゃれなショップが入っています。たいてい混んでいる(特に週末)超人気スポットです。

 

 この後は、今度は自転車で水郷の景色を楽しみました。サイクリングロードが整備されているので快適です。

 

混んできた近江八幡を切り上げて、次は醒井(さめがい)を再訪しました。ここも20数年前に取材した所です。

岐阜県境近くに位置し、中山道の宿場だった町。古い静かな街並みに沿って、澄んだ地蔵川が流れており、本当にすがすがしい。十王水など名前の付いた湧水もあちこちで見られ、心が洗われるようです。

 

 

高速道路のすぐ脇にこんな場所があるのかと驚くでしょう。

喜代治という老舗の、名水で仕込んだ醤油や味噌が良いお土産になります。

 

米原の隣駅から歩いて数分とアクセスも良いので、ぜひ行ってみてください。