生まれ育ちとも東京の私でも、近年の東京の過密化にはウンザリ気味=外国人+地方からの人口流入は、年々加速している気がする。3月下旬のこと、都会の喧騒に疲れ切って、山梨の親類宅へしばらく泊まってきました。甲府の北西部に位置する甲斐市で、昇仙峡が有名です。親類はこの町で農業をしています。
親類宅の最寄り駅・竜王から見る八ヶ岳。神々しいほどの美しさ。
田畑の耕作準備が始まる時期でした。農作業のど素人が手を出しても足手まといになるので、「自分たちが畑へ行ってる間、家事をやってくれた方が助かる」というわけで、家事炊事、特に料理の作り置きは喜ばれました。
この親類宅を訪ねたのは10年ぶりぐらいですが、広い・静かってストレスが全然ちがう。建物の間取りや骨組みは明治初期のままなんですが、。座敷がいくつもあって広い。近所はくっついてないから、近隣騒音とは無縁です。毎晩ぐっすり眠れました。
家事の合間には親類と一緒に、近くの温泉(甲府盆地は温泉だらけ)や牧場(肉牛の甲州牛を育てている)に行ったり。そして市街地より標高が上がるので、眺めも良い。南に富士、西に甲斐駒ヶ岳と八ヶ岳を望めます。
特に富士山は、甲府盆地の外輪山に下半分をさえぎられているとはいえ、東京から見るよりはるかに巨大で圧倒されました。
東京から100kmちょっとで、こんなに静かでのどかな所がある。都心に毎日出勤しないなら、何もガマンして東京にいなくてもいいよね・・・改めて強く思いました。
都会で働く人は、たいてい疲れています。仕事や満員電車のストレス、あるいは近隣騒音などで。そんな人は時々こういう所へ来るだけで、絶対気分転換になる。軽いうつ病なら、静かな中でぐっすり寝て、土(触るうちにパワーをもらえることは体験済み)いじりするだけでかなり改善するのでは?
さらに、これから日本の夏は「インド以上」といわれる猛暑が普通になる。私は以前アメブロに、「避暑地構想」の話を書きました。
涼しい高原=スキー場が多いエリアは「外国人スキーヤーが押し寄せる冬だけで稼げるから、夏は営業しない」宿が結構多いのです。都会では連日の熱帯夜でみんな死にそうなのに、クーラーが要らない土地で宿の建物が遊んでいる、本当にもったいないと思いませんか?
避暑地ではないけれど、親類宅の地域にも、空き家は少なくありません。こういう家屋や、上記のような宿の建物をうまく活用できないでしょうか。さらに、そういう地域の耕作放棄地を「自由に耕作していい」とするんです。地域にとっては、土地が荒れずにすみ、地域に人の出入りが増え、気に入ったら移住してくれるメリットがあります。
移住ほど大げさではなく、「疲れた日本人がふら~と来られて、昼寝したり土いじりできる」、そういう場所は作れないでしょうか。ちなみに、私が考える施設は、「宿」ではないの。お手頃な宿だと、インバウンドや子連れ様も来る。遊びで来てワイワイ騒げる場所は、他にたくさんありますからね。
所有者は、よそ者がちょくちょく使うのなんかイヤですよね=私だって親類宅が荒らされたらイヤ。でも空き家や廃業宿がたくさんあって、疲れた日本人も山ほどいる。両者をうまく結びつける方法はないでしょうか?親類からも「ウチの市役所に話をしてみたら」と言われましたが、雑誌企画をしてきた経験では、自治体というのは「何の後ろ盾もない民間人」を相手にしません。甲斐市役所の方、ご興味があればお話しに伺いますが。
学生だった昭和時代、私は「石油資源のムダ使い且つゴミ問題につながる」として、レジ袋の有料化を周囲に訴えていました。でも「そんなの無理でしょ」と冷笑されるだけでした。それで、袋持参で買い物に行っては「袋要りません」とレジで一人で申し出ていたものです。それが30年後には実現した。ゴミ減量もかつては「個人でやっても無意味」と言われましたが、今や世界中が「SDGs」です。だからこの夢物語も、いつか実現するかもしれない、そう信じたい。
竜王駅ホームから見る甲斐駒ヶ岳など南アルプス













