50kg台と25%台になった。
50kg台と25%台になった。
携帯をいじっていたら、『ダイエット臭』という文字が飛び込んできた。
原因は代謝低下による脂肪の不完全燃焼 ・・・らしい。
慌てて、調味料のうしろのほうから『ミツカン酢』をひっぱりだし、水で薄めて飲んでみた。
『酸っぱい~』
でもこれで臭いを気にしなくて良い上に、食事の2分前に飲むと、食後の血糖上昇をゆるやかにするらしい。
ということで、家にいる時は食前に必ず酢を飲むことにしている。
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まさか自分がトマトを食べれるようになるとは、思ってもみなかった。
ある日突然、食べれるようになって、食べてるうちに今では毎日食べないと気が済まない。
そのトマトの評判は、TVでも雑誌でもネットでもすこぶる良い◎
リコピンは活性酸素除去、夏バテ・心筋梗塞・高血圧症などの予防に効果あり。その上、抗酸化酵素と共により強力に活性酸素を無毒化する働きを強め、さらに、糖質分解酵素を含み、肝臓や腎臓の改善や肥満予防などが期待できる・・・トマトと酵素 より(勝手に)抜粋。
しかもしかも美白・美肌にも有効らしいなんて・・・トマト大学 、素晴らしい。
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『食べられるもの』の中からさらに【食べて良い食品】を選んでいると、私の食生活はさらに極端なものとなった。
朝一番の『野菜生活』をやめ、
牛乳をやめ、
『食パン2枚』をやめ、
ごはんを少なめに食べる。
おかずがなくても、ごはんだけで満足できる私にとって、ごはんを減らさなくてはいけないのは物足りない。
そんな時、朗報を耳にした。
【冷や飯】は血糖値を上げにくい。
ネットで調べてみること数時間。やっと日経ウーマンオンライン を見つけた。
食物繊維、ターンオーバー、脂肪燃焼。
その上、血糖値を上げにくいなんてなんてなんて・・・素晴らしい。
元々、冷や飯が大好きな私にとって一石四鳥。
その日から、炊き立てごはんを一度冷やして食べるようにした。
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好き嫌いが激しく、寿司と刺身は食べません。
和食の店には入りません。
えび・かに・いか・たこ はこの先一生食べれなくても全く問題ありません。
高級うな重より、焼肉バイキングを迷わず選びます。
サラダバーをつけても、食べるのはデザートだけ。
一昨日、生まれて初めてザーサイを見ました。
・・・もしかしたら私は、食べれるものより食べれないもののほうが多いかもしれません。
だったら、ガリガリに痩せててもおかしくないのですが、残念なことに小学校入学と同時に【肥満児】になり、卒業時は
身長 157cm
体重 62kg
でした。
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『主食を抜けば糖尿病は良くなる』という本に巡り会ったのは偶然だった。
会社の帰り道に大きな大きな本屋さんがあって、そこはなんと『座り読み』させてくれる太っ腹なお店で、貧乏な私は大変お世話になった。
その日も7冊くらい座り読みしたあと、帰ろうと思って歩き出したら、そのタイトルが目に飛び込んできた。
パラパラとめくってみると、なるほどぉ・・・と思うことばかり。
早速購入して、とじ込み付録の『食べてよい食品と要注意食品』一覧表を冷蔵庫の前に貼り付けた。
チーズは〇で牛乳は▲
大豆は〇できな粉は▲
トマトは〇でにんじんは▲
母の血糖値を朝晩2回計っていて、甘いものも、こってりしたものも食べていないのに、400近い数値になってビックリすることがあったが、その理由がやっとわかった。
焼き芋を半分食べたとき、食パンにピーナッツバターを塗って食べたとき、とうもろこしを食べたとき・・・
確かにビックリするほど血糖値が上がった。
その日から買い物に行くときは必ず冷蔵庫の前に立ち、一覧表をチェックした。
白米は3食たべて、お茶の時間にはお菓子も少し食べる。見よう見まねで『できるだけ』気をつけているうちに、ここ数ヶ月のHbA1cは6.4%、血糖値はだいたい200mg/dlだった。
この母の結果は私たち肥満家族の目安。
とりあえず【3kg】を痩せる。
まずは毎日食べている食パン2枚をやめ、ごはんの量を減らすことにした。
『友達以上、恋人未満・・・』
そんな関係はドラマの中だけだと思っていた私に今、彼氏でもない彼がいる。
成績トップで、スラリとした長身の二重まぶたの彼には、長年想い続けているカノジョがいる。
私はそのカノジョの隣に3~4年ほど座って仕事をしていた。
でも言葉を交わすことも、カノジョの声を聞くことも、顔を見ることもほとんどなかった。
カノジョが徹底的に私を嫌っていたからである。
『カノジョのどこが好きなんですか?』
私は何度か訊いたことがある。
すると彼の返事はいつも同じ。
『誰も信じず、誰とも言葉を交わそうとせず、自分を守るためなら何のためらいもなく人を蹴落とすカノジョが、僕が近づくと、手が震え、うつむき、頬を赤らめるところ』。
そう言いながら彼は上機嫌になる。
彼は誤解している。
私がカノジョのことを気にするのは、ジェラシーだと。
そして彼は気付いていない。
彼が、常に『私とカノジョとを比較』していることに、私が気付いていることを。
どちらの女の方が連れて歩くのに見栄えがいいか、どちらの方が感触がいいか、どちらの方が自分により愛情を注ぐのか・・・
さすがはトップセールスマンだけあって、常に利益優先である。
今年の初め、2~3kg痩せた私をじぃっと見つめ、彼は言った。
『貴女は元が美人なんだから、あと・・・5kg痩せれば、すんごくキレイになりますよ』
大きな手を広げて5本の指を見せられた私は吹き出した。『5kgじゃなくて20kgですよ』
でも視力0.03の彼は終始真顔で、貴女は美人だといい続けた。
お世辞にも限度と言うものがある。しかし、自分に対するお世辞には限りがない。
『痩せれば美人になれる・・・』例えウソでも、夢を見せてくれた彼に感謝した。
そして、はっ!とした。
私は今まで、30kgとか20kgとか遠い未来ばかりを見ていた。だからいつもダイエットが遠かった。
でも【3kg】なら1週間で、【5kg】なら1ヶ月で痩せれる・・・そんな気がしてきた。
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『クラスに一人いるかいないかのデブだった』私たち兄妹は、小学校低学年からダイエットを強いられていた。
特に追い込まれるのが『春の身体測定』。
極端な食事制限と過度の運動で痩せようとするスタンダードな私とは対照的に、兄は子どもらしからぬ発想の持ち主だった。
サウナスーツにブルーワーカー、揉むと痩せる塩、通信販売で1000円で買った『痩せる体操(A4サイズ1枚)。
一体、どっから見つけてくるのか、兄はお年玉をはたいて夢のような世界を私に見せてくれた。
だいたい3ヶ月くらいで夢から覚める兄は、現実に戻ると使い道のない在庫処分に躍起になった。そしてその上得意のお客さまはだいたい私である。
汗が染み込んで、着古し感のあるサウナスーツを、『10,000円もした高級品』『普通の店では売っていない』『着た途端、汗が噴出す』などと言い、可愛い妹の私だから『5,000円でいいよ』と【親切に】譲ってくれる。
兄は決して成績はよくなく、特に国語が苦手だったが、私にセールスをする時の説明力と説得力は並外れたものだった。後に地方の3流大学を卒業し、超大手企業の最年少支店長になる要素はこのころから磨かれていたのかもしれない。
兄の押し売りの中で一番忘れられないのが『痩せるコーヒー』。
満面の笑みで兄が抱えてきた箱には、金髪のスレンダーボディの女性が『これを飲めば痩せる』みたいなことを言ってる『どうみても怪しげな外国の商品』だった。
ミルク入りのコーヒーさえ飲めない兄が、朝昼晩食前にブラックコーヒーを飲むという。4学年下の私はまだ小学生だったが、兄の未来と私の未来を予測できた。
数日後、まだ70包くらい残っているように見える箱を私に見せ、7,000円で売って【くれた】ので、購入価格は10,000円くらいだったと思う。
支払いを済ませ、お湯で粉末状のコーヒーを溶き、飲んでみると・・・マズイ。
安物のインスタントコーヒーを薄くして、薬を混ぜたような胡散臭い味がしたのを今でも覚えている。でもこれで痩せられるなら、なんて素晴らしい商品だ!と思ったが、まったく体重は動かず、そのうち怪しげなコーヒー飲むことを母親に禁じられ、私はまた悪徳商法にひっかかったことに気付いた。
このことがあってから私はこの年まで『飲むだけで痩せる』『食べるだけでマイナス〇kg』というダイエット食品にはまったく手を出さなかった。
そう言えば兄もこの『痩せるコーヒー』以降は、EMS(20,000円)やホームジム(80,000円)を買ったり、高級スポーツジムの会員になったりと運動で痩せる方向に向かった。が、どれも1kgも痩せることはなく、EMSとホームジムは父に(高値で)売りつけ、高級スポーツジムは幽霊会員のまま退会した。
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