『主食を抜けば糖尿病は良くなる』という本に巡り会ったのは偶然だった。
会社の帰り道に大きな大きな本屋さんがあって、そこはなんと『座り読み』させてくれる太っ腹なお店で、貧乏な私は大変お世話になった。
その日も7冊くらい座り読みしたあと、帰ろうと思って歩き出したら、そのタイトルが目に飛び込んできた。
パラパラとめくってみると、なるほどぉ・・・と思うことばかり。
早速購入して、とじ込み付録の『食べてよい食品と要注意食品』一覧表を冷蔵庫の前に貼り付けた。
チーズは〇で牛乳は▲
大豆は〇できな粉は▲
トマトは〇でにんじんは▲
母の血糖値を朝晩2回計っていて、甘いものも、こってりしたものも食べていないのに、400近い数値になってビックリすることがあったが、その理由がやっとわかった。
焼き芋を半分食べたとき、食パンにピーナッツバターを塗って食べたとき、とうもろこしを食べたとき・・・
確かにビックリするほど血糖値が上がった。
その日から買い物に行くときは必ず冷蔵庫の前に立ち、一覧表をチェックした。
白米は3食たべて、お茶の時間にはお菓子も少し食べる。見よう見まねで『できるだけ』気をつけているうちに、ここ数ヶ月のHbA1cは6.4%、血糖値はだいたい200mg/dlだった。
この母の結果は私たち肥満家族の目安。
とりあえず【3kg】を痩せる。
まずは毎日食べている食パン2枚をやめ、ごはんの量を減らすことにした。