『鳥の視点』で、「全体」をながめてみる | 中学受験  算数苦手・12月模試20%からの『逆転合格ナビ』

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中学受験はもはや「子育て」ではなく「プロジェクト」。逆転合格は「起きるもの」ではなく「起こすもの」。 母でもできる、母だからこそできる、今日から取り組める、具体的な提案をしています。


こんにちは。

中学受験成功プロデューサー

上原うた子です。

  * * * * * * * * * * 

夏期講習の予習・授業・復習に

追われない、この1週間。

今まで勉強してきたことを

いつもと違う「視点」から、

ながめてみませんか?



中学受験のテキストを見て、

皆さん、例外なく、

驚かれたと思うのですが、

ほんっとに、

超!細かいですよね。

こんなこと、

小学6年生が

全部覚えるんですか?って。


重箱の隅をつつくように、

はたまた、

はいつくばって、

床に落ちたコンタクトを

拾うがごとく(古い!)、細かい・・・。




で、そんなことを続けていると

どうなるか?



「あれ? ここどこだっけ?」

夢中で進んでいて、

ふと我に返って顔を上げた時、

どこにいるのか、

どこから来たのか、

わからなくなるわけです。


この「公式」ってどう使うんだっけ?

「キョウホウの改革」って

どんな意味があったんだっけ?

という事態になるわけです!


・・・いえ、

どう使うのか?

どんな意味があるのか?

という疑問が浮かぶなら、

まだいいかもしれません。

使い方も、意味もわからず、

ただただ、

目の前のことを

覚えていく、解いていく・・・。



知識問題や、基礎問題はできるのに、

応用・発展問題に弱い、

「ひねり」をかけられるとできない、

という悩みは、

こうした

『蟻(あり)の視点』 での勉強だけ

していると、起こりがちです。






・・・ということで、
まとまった時間のある

この1週間には、

『鳥の視点』の勉強

をオススメします!





たとえば、社会の歴史

うちの子たちが通っていた塾では、

6年生の夏期講習で、

経済史、文化史、社会史、といった

「分野別」での勉強をしていました。


大人から見ると、

これでいよいよ、

歴史の全体像が 見えてくるだろう、

と思いがちですが、

実はここに、

落とし穴がある場合が・・・。



子どもにとっては、それぞれが、

別の 「日本の歴史」

だったりするんです!

たとえば、

墾田永年私財法という1つの政策が

社会、経済、そして文化に

影響を及ぼしていくことを、

テキストの字面では

覚えているのですが、

「皮膚感覚」として、

つかめていなかったのです。





ですので、

我が家では、

「政治、経済、社会、文化、外国関係

5つの通史を、5行に並べ、

模造紙1枚にまとめる」

という作業をしました。


それぞれは、

そんなに細かく書きません。

ただ、

影響し合っていることが

確実なところを中心に

書き込みました。




これをしたことで、

「ああ!こうやって、

こことここが

つながっていったんだ~」と

各通史を

「テンテン」と指さしながら、

納得したのです。


鎌倉幕府の失敗・功績は?

室町幕府の失敗・功績は?

織田・豊臣の失敗・功績は?

とながめていった時、

徳川が、

そこから何を学び、

どう「カイゼン」して

江戸幕府をつくりあげていったかが、

「浮き上がって見えて」きました。




人間の身体をいくら細かく分析しても、

どうして「心」があるのかは、

わかりませんよね。

全体として見るから、

見えてくるものがあります。




「部分」 と 「全体」

どちらも大切です。

そして、

この両方を

うまく「行き来」して、

『「部分」と「全体」をつなげる』

ことができた時、

今までバラバラだったピースが、

一気につながり、


部分的にも、全体的にも、
飛躍的に理解が進みます。


『鳥の視点』の勉強

ぜひ、トライしてみてくだい。