番外 小倉駅~新門司港間において運行しています、元自家用の北九州市営バス名門大洋フェリー | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 北九州市の新門司港から大阪南港間を結びます名門大洋フェリーは、CITY LINEを愛称にしまして、毎日1日2便で運航されておりまして、多くの方々がこのフェリーを利用されております。
 
 このフェリーには、フェリーきょうと・フェリーふくおか(いずれも三代目)・フェリーおおさかII・フェリーきたきゅうしゅうIIの4隻によりまして運航されておりまして、フェリーきょうと・フェリーふくおかが大阪南港・新門司港17時発の便に、フェリーおおさかII・フェリーきたきゅうしゅうIIが大阪南港・新門司港19時50分発の便にそれぞれ運航されておりまして、いずれも約12時間半ほどかけまして運航されております(ダイヤは基本ダイヤです)
 
 そんな名門大洋フェリーに関しまして、私自身も小学生の頃に関西への団体旅行の際に往復利用しておりまして、いずれも二等室を利用しておりました。当時は現在のような装備がなされていない頃でしたので、それからしますと現在の方が豪華な形になっているようではあります。
 
 尚、運航船のスケジュールに関しましてはホームページをご覧いただきたいと思います。
 
 
 さて、こちらの画像は平成30年に訪問しておりました新門司港フェリーターミナルであります。この時は日中でもありましたので、画像からもわかりますように利用者の姿はいらっしゃいませんでしたが、出航1時間前となりますと多くの利用者の姿が見られるようになっておりまして、まさにフェリーターミナルとしての姿が見られるようにもなります。
 
 (フェリーターミナル内)
 
 
 ちなみに、上の画像にも小さく見えておりましたように、この撮影時には画像のバス停も設けられておりました。これは、当ブログでも何度かご紹介しておりました、平成30年11月で廃止されました、九州産交バスが単独で運行されておりました熊本~北九州線「ぎんなん号」のバス停でありまして、廃止までバス停が存在しておりまして、フェリーのダイヤ上新門司港発2便目・新門司港着1便目で「ぎんなん号」は接続してもいましたが、それでも全3往復が新門司港に乗り入れておりました。
 
 (「ぎんなん号」専用車、熊本22か31-57、日野KC-RU3FSCB)~現在廃車
 
 
 それとは別に、新門司港フェリーターミナルへは小倉駅・門司駅から無料バスが運行されております。この無料バスは、これまでは名門大洋フェリーの自社で運行されておりましたが、平成30年より北九州市交通局(北九州市営バス)で運行されておりまして、これからご紹介します2台で基本的に運行されております。
 
 
 さて今回は、小倉駅、そして過去に北九州市営バス若松営業所で専用車なども収めておりましたので、それらに関しまして皆様にご紹介してまいります。
 
 
 名門大洋フェリーと北九州市営バスと言いますと、車一面に目立ったラッピングバス(1105・LKG-MP35FM)が存在するほど関係がある事がわかりますが、これからご紹介しますように専用車も北九州市営バスに移管されておりまして、そう言った事もありましてこのようなラッピングバスも存在するにも至っているようでもあります。
 
 
 さて、ここからは小倉駅新幹線口で収めておりました画像もご紹介してまいりますが、この名門大洋フェリー新門司港フェリーターミナルへは、その小倉駅新幹線口より運行されております。そんな小倉駅新幹線口で北九州市営バスと言いますと、画像のようにバス停が設けられておりまして、北九州市役所や若松方面への路線バスが停車するバス停でもありますので、日頃から北九州市営バスの姿は見る事ができております。
イメージ 4
 
 (この時撮影、1601、日野QDG-KV290Q1)~ハローキティバス
 
 
 さて、こちらが名門大洋フェリーの無料バスであります。この専用車は、大型に関しましては以下のように2台が存在しておりまして、元々は先述のように名門大洋フェリー自社所有として自家用登録されておりましたが、北九州市営バスに移管されましてからは一時は自家用登録でしたが、のちに事業用の緑ナンバーに再登録されております。これら車は、いずれも若松営業所に所属しましておりまして、若松営業所から回送で小倉駅新幹線口までやってまいりまして、それから途中門司駅(北口)にも停車しながら、新門司港から乗船されます方へ送迎を行っております。
 
 (北九州200か12-99、日産デADG-RA273TAN)
 
 (若松営業所で撮影)
 
 (北九州200か13-00、三菱KL-MP35JP改)
 
 これら車は、上の画像からもわかりますように、フェリー専用車はいずれも西日本車体(西工)E-II型架装車となっておりまして、これら車の窓はいずれもメトロ窓の形となっております。しかも、三菱車に関しましては銀サッシ窓となっておりまして、まさに自家用としての印象が濃かった所が伺わせております。
 
 
 一方、使用車両の中には小型車両も存在しておりまして、画像の三菱ローザ(北九州200あ・195)がその専用車となっております。恐らくは、先述の大型の専用車、後述の貸切車両の積み残しとしての使用や、閑散期等にもこのような車両が使用されているようであります。
 
 
 そして、これら専用車両が検査の場合や多客時などには、以下画像の北九州市営バスの貸切車も運行する時もあります。実際にそう言った姿も見られているようでありまして、そのような策が取られているのも北九州市営バスに移管して良かったのではないかと思う所ではないかとも思います。
 
 (北九州200か・・36、三菱KL-MS86MP)~元みなみ→フェリー特定用
 
 (あじさい、三菱2TG-MS06GP)~別の貸切運行時、実際にこの車も無料バス使用歴があります。
 
 
 さて、名門大洋フェリー専用車の床下トランクには、2スパンのトランクスペースが設けられております。ただ、トランクの深さを思いますと容量はそれほど広くはない事が伺える所でもあります。やはり、これら車の形自体がスタンダードデッカーでもありますので、容量もそれほど深くはないのも正直仕方がないのではないかとも思います。
 
 (荷物はモザイク処理を行っております)
 
 
 また、北九州200か12-99では補助ステップも装備されておりまして、ドアが開きますと画像のような姿を見る事ができております。最近の車では、ニーリング機能も付いている車もありますが、これら車には装備されていないようですので、その分こう言った補助ステップの存在も大きいのではないかとも思う所ではないでしょうか。
 
 
 さらに、これら車にありますサボであります。サボには、小倉駅-門司駅-新門司港と書かれたサボがありますが、それとともに右側には日本語・英語・中国語・韓国語の4か国語の案内表示が見られておりまして、そう言った所からもインバウンド客にも優しいような姿が見られていた事がお分かりいただけるのではないかとも思います。
 
 
 そして、画像は北九州200か12-99にありました保管場所標章です。数字にあります18は2018年を表しておりますし、若松警察署と書かれている所から、この数字からも平成30(2018)年に一旦自家用登録のままで北九州市営バスに移管されていた名残が残されております。その後は、ご紹介しておりますように事業用ナンバーにナンバー変更されておりますが、そうなりますと車庫証明こと保管場所標章は必要なくなりますが、それでも一旦自家用登録されていた名残が残されているだけでもいいのではないかとも思う所ではあります。
 
 
 今回は、以前小倉駅新幹線口・若松営業所で収めておりました北九州市営バスの名門大洋フェリー専用車、そして専用車とともに使用します貸切車に関しましてご紹介しましたが、私自身かつての自家用の白ナンバー時代の頃を知るだけに、このような事業用の緑ナンバーでの登録されている姿を見ましても北九州市営バスの専用車になっている事が伺えた次第です。現在「コロナ禍」で一時利用者は減っていたようですが、その後は再び利用者が戻りつつあるとの事ですので、船旅利用者も回復傾向でもありますので、今後もこれら専用車によりまして新門司港~北九州市内を運んでいただきたいと思います。