番外 「青鬼」から引き継ぎまして運行されています、亀の井バス「地獄めぐり」向け「赤鬼」の新専用車 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しています。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)
令和6年10月記事より更新は夜間から朝に変更しています。

 

 亀の井バスは、昭和3年に大分県別府市にありました亀の井旅館のバス事業部として、九州観光の祖と言われておりますのが油屋熊八氏によって亀の井自動車が設立したのが始まりとされまして、今年創業から96年のバス事業者であります。

 

 それ以来、定期観光バスや、路線バス、貸切バス、そして高速路線バスも運行されておりまして、現在は別府市や由布市及びその周辺地域、さらには福岡など主要都市への足を担うバス事業者としても現在に至っている事業者でもあります。


 中でも、定期観光バス「地獄めぐり」は創業時より運行されている事もありまして、当初は「別府近郊高級乗合自動車遊線」と呼ばれていたほど亀の井バスの歴史としては絶対に欠かせないものとなっておりまして、創業と同時に運行を始めております「地獄めぐり」は、国内で最も長い歴史を持つ定期観光バスでありますし、加えまして日本で初めて女性バスガイドを採用した事業者でもあるのが特徴でもあります。

 

 そんな亀の井バスの定期観光バスは、現在毎日2便、所要時間は約3時間で運行されておりまして、以下の7つの地獄を回りながら運行されております。また、案内に関しましては「七五調」での案内となっておりまして、沿線の観光地を「名調子」で案内するようになっております。

 

 【運行区間】

 (北浜バスセンター~別府駅~)海地獄~鬼石坊主地獄~かまど地獄~鬼山地獄~白池地獄~血の池地獄~龍巻地獄(~北浜バスセンター~別府駅)

 

 

 さて、そんな亀の井バスの定期観光バス「地獄めぐり」向けに、新たな専用車が導入されております。今回私はその専用車を収める事ができてりましたので、皆様にご紹介してまいります。

 

 

 その前に、先代の車(大分230あ19-28、いすゞPKG-RU1ESAJ)を改めてご紹介しますが、画像のように、カラーは青である事から「青鬼」をイメージしたものになっております。また、黄色に黒のしま模様から、「鬼のパンツ」をイメージしているようでありまして、側面前部・側面後部~車両後部までその姿が見られまして、これらデザインからもユニークな感じが見られております。

 

 (公式側)

 

 (リア)~「鬼のパンツ」をイメージしているようです

 

 また、前部には「青鬼の顔」が見られておりまして、ナンバープレートから前面のグリル部分、行灯部分、そして窓下の部分までいっぱいに見る事ができます。このデザインの姿を見ましても、ユニークそうな顔ですので、子供さんであるならば驚くどころか馴染む所ではないかとも思います。

 

 さらに、鬼と言う事で角も付いております。それにしても、ここまで凝っているのも、まさに「地獄=鬼」と言う印象が出ているのではないかと思われますので、よりユニーク感が出ているのもわかりますが、定期観光バスの場合は運行区間が決まっている分引っかかる事はないとは言え、それ以外として運行される場合には天井が低い所は走れない所も伺えるのではないかとも思います。

 

 

 そして、今回収める事ができておりました、新「地獄めぐり」専用車であります。今回はフロントの画像からもわかりますように「赤鬼」となっておりまして、上の画像の「青鬼」ある訳ですので、やはり「赤鬼」でしょと言うのが理想形ではないかとは思う所ではありましょうか。

 

 今回の専用車は、先代がいすゞガーラであった一方、今回は日野セレガでありまして、フロントのレーダー部分がまるでちょびひげみたいな印象さえも感じさせられます。また車番は、先代に引き続き、亀の井バス創業年1928年を表す「(大分230い)19-28」となっておりまして、ご当地ナンバープレート(おんせん県大分)での登録となっております。

 

 また、上部にはつのも付いておりますし、側面は先代が青地のカラーに鬼のパンツを表すような形でしたが、今回は燃えるようなイメージを出しておりまして、まさに地獄に行っているようなイメージを出しているようでもあります。尚、車内も地獄を味わう工夫を見せているそうでありまして、車内の通路も「地獄へ続く道」に見立てているそうであります。

 

 そして、最後の画像にありますリアも全体でラッピングが施しておりますし、側面の後方には閻魔大王も見られておりまして、地獄と言えば・・・と言う印象が出ているのではないでしょうか。今回は、いずれも別府駅のホームより収めておりましたが、上から見ましても「青鬼」の時と同様に目立っているのではないかとも思う所でもありましょうか。

 

 

 今回は、亀の井バスの新たな「地獄めぐり」専用車であります日野セレガに関しましてご紹介しましたが、先代の「青鬼」同様、フロントの「赤鬼」の顔の部分はユニークなデザインさが感じさせられる所ではありますので、うまく引き継いでいる事が伺える所でもあります。それにしても、今後は「青鬼」が引退とも言われておりますが、正直「赤鬼」「青鬼」の共演も見たかっただけに残念な所でもあります。とにかく、新たな形で「地獄めぐり」もスタートしておりますので、これからも100年近くになります伝統を残しつつ、利用されます方々を楽しませていただければと思っております。