NO.3036 「ひた号」を「3つの塗装車」が支えています、西鉄バス日田第二営業所所属車全15台 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 大分県日田市東町に、日田バスの本社・日田営業所があります。

 

 ここは、日田バスが所有する一般路線車・貸切車、そして高速車が所属する営業所となっておりまして、一般路線車に関しましては日田市内の路線、高塚・森町(玖珠町)・杖立方面などへ運行されておりますし、高速車に関しましては、福岡(「ひた号」)や福岡発着の湯布院(「ゆふいん号」)・黒川温泉への高速路線バスの専用車が所有しておりまして、純正車両を中心に、様々な車の姿を見る事ができております。

 

 また、この日田営業所構内にバス停が設けられておりますが、このバス停からは「ひた号」しか停車を行っておりません。そんな「ひた号」は令和元年7月改正で日田市内の全バス停が乗り降り可能となっておりますし、それとともに構内にありますバス停も、「日田温泉入口」バス停から「日田営業所」バス停に名称変更されております。やはり「日田温泉入口」よりも「日田営業所」と称された方がより構内にある事が伺える所でもありましょうか。

 

 (旧バス停時代)

 

 

 さて、この日田営業所には、西鉄バス日田第二営業所(←日田東町営業所)も併設されておりまして、近距離向けの塗装であります「新高速色」、西鉄の新たな高速塗装であります「ハーモニー塗装」、そして中距離路線から転用されました「火の鳥塗装」をまといました西鉄バス所有の車も見られております。実際に、以下画像からもわかりますように純正の車両も日田第二営業所に所属しておりまして、後述の内容をご覧いただきますとお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 

 ここまで簡単に日田第二営業所所属車に関しましてご紹介しましたが、今回ここからご紹介しますのは、これら車が担当します「ひた号」専用車であります「新高速色」・「ハーモニー塗装」、そして「火の鳥塗装」計「3つの塗装」の所属車全15台に関しまして、皆様にご紹介してまいります。

 

 

 まずは、西工B高車からご紹介します。「ひた号」に使用されておりますB高車はいずれも日産ディーゼルスペースランナーRA(PKG-RA274TAN)でありますが、現在は以下画像の2台しかなく、その分筑豊地区をはじめとした各地へ転属した影響が出ております。その背景には、後述の「火の鳥塗装」の導入がありまして、それほど全車トイレ付き車両でもあります日田バス所有車のようにトイレ付の割合を増やしている事が伺わせております。

 

 (9918)

 

 (9930)

 

 この「ひた号」におきましては、以前は専用車は全車B高車で構成されていた事もありまして、「ひた号」内の複数の系統に使用されておりました。しかし、在籍車両は純正車両の導入もありまして筑豊地区を中心に転属しておりまして、先述のように現在は上記の2台のみとなっております。尚、9918に関しましては昨年福岡~下関線「ふくふく天神号」を担当しておりました門司第二営業所から転属しておりまして、それに伴いまして以下画像の9931が廃車となっております。

 

 

 ここからは、純正車両に関しましてご紹介します。日田第二(←日田東町)営業所の純正車両は、平成26年に以下画像の三菱エアロエース(QRG-MS96VP)を2台導入したのが始まりでありまして、この平成26年での同時導入は博多営業所・佐賀営業所にも各2台ずつ導入されてもいまして、各地で純正車両の導入の流れが見られておりました。

 

 (4857)

 

 (4858)

 

 しかし、この2台は令和2年に飯塚第二営業所に転属、さらに最近4858が博多営業所を経まして、操配用として定期の運用を持たず、久留米発着で「みずほペイペイドーム」などの臨時運用がメインとなっております西鉄バス大牟田に再転属しておりまして、「ひた号」で「新高速色」のエアロエースの姿は見られなくなっております。その代わりに、後述の「火の鳥塗装」の4台が三菱エアロエースとしては見る事ができております。それにしても、純正エアロエースが操配用に転用されるようになったと言うのはそれほど時の流れを感じさせられる所でもありましょうか。

 

 (4857、飯塚第二営業所転属後)

 

 

 ここからは、ジェイバス架装の日野セレガ・いすゞガーラの「新高速色」の車をご紹介します。日田第二営業所では、平成27年に日野セレガ(QRG-RU1ASCA)が2台、平成28年・平成29年にいすゞガーラ(QTG-RU1ASCJ)が各2台導入されております。

 

 

 まずは日野セレガ2台でありますが、この導入は、平成27年に7台導入されたうちの2台でありまして、残りは「福北ライン」専用車として北九州高速営業所にて新製導入されておりました。これらは、7910には日野セレガのエンブレムが設けられているのに対しまして、7909はエンブレムなしと対照的な姿が見られております。

 

 (7909)~日野セレガエンブレムなし

 

 (7910)~日野セレガエンブレム付き

 

 (日野セレガエンブレム部分)

 

 

 次は、いすゞガーラ(QTG-RU1ASCJ)が各2台であります。平成28年導入車は久留米~福岡空港線用(京町営業所)2台、福岡~佐賀線「わかくす号」用(佐賀営業所)3台とともに導入されたもの、平成29年導入車は同じく両路線用に各2台とともに導入されていたものでありまして、この結果、平成29年の時点では計8台が純正車両となっておりまして、西鉄バス所有車全体(15台)半数以上が純正車両と言う事になりました。

 

 【平成28年導入】

 (1009)

 

 (1010)

 

 【平成29年導入】

 (1123)

 

 (1124)

 

 

 次は、西鉄の新たな高速塗装であります「ハーモニー塗装」の車3台であります。これら3台はこの新塗装の車が導入されました令和元年に導入されました21台のうちの車でありまして、日田第二営業所にはいすゞガーラ(2TG-RU1ASDJ)2台(1334・1335)、日野セレガ(2TG-RU1ASDA)1台(8312)の計3台が導入されておりまして、この結果、所属しておりましたB高車3台が転属されるに至っております。

 

 (1334)

 

 (1335)

 

 (8312)

 

 

 そして、「火の鳥塗装」でもあります4台であります。この「火の鳥塗装」は、日田バスの車両で既に見られておりますが、西鉄バスの車両では初めて「火の鳥塗装」の車が転用されるに至っておりまして、これら車は4列シート・後部トイレ付となっているのも特徴であります。尚、4879の画像からわかりますように、団体挿しにひ たと書かれた表示が見られておりまして、「火の鳥塗装」の車では見られておりますが、トイレなしの車両では見られておりません。

 

 (4876)

 

 (4877)

 

 (4878)

 

 (4879)~団体挿しの所に「ひ た」と書かれた表示も見られます

 

 これら車は、以下画像の4878の画像からもわかりますように、元は福岡~熊本線「ひのくに号」や福岡~大分線「とよのくに号」に使用されていた車たちでもありました。しかし、「新型コロナウイルス」によります需要減やそれに伴う減便もありまして、その結果4台とも日田第二営業所へ転属と言う事になっております。

 

 (4878、福岡高速営業所所属(「ひのくに号」運行)時)

 

 画像は、4879の前面を収めた際の画像でありますが、これまでは「新高速色」のエアロエースで見る事ができておりました行先ではありましたが、このように西鉄バスの「火の鳥塗装」の車でも行先の姿を見る事ができるようになっております。それにしても、この模様から〇日もある事からも日田バスの車両か?とも思わせる所でもありましょうか。尚、48代からわかりますように、「火の鳥塗装」の車はいずれも平成26年式でありまして、日田第二営業所に所属していた上の画像の4857・4858と同年式でもあります。

 

 

 今回は、日田第二営業所所属の「3つの塗装車」全15台をご紹介しましたが、私自身が最初に「ひた号」を存じていた時は、西工S型が両事業者で活躍していた頃でもありましたが、そんな西工S型の姿も「新高速色」、そして「H」のデザインが目立っておりました日田バスオリジナルの高速塗装車が運行されていた頃でした。現在は日田バス側が日田バスオリジナル塗装・「火の鳥塗装」の塗装車で全トイレ付に変わり、西鉄バスでも紹介しました3つの塗装車が存在しております。実際、これら塗装車が「ひた号」を支えている事には間違いないですので、これからもその15台が引き続き福岡~日田間を支えていただきたいと思います。