番外 自然に挑んでいた頃が懐かしい、平成24年撮影、日田彦山線キハ40系に見られていた痛々しい姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 (小倉~)城野~田川後藤寺~添田間を運行しております日田彦山線は、代表的な使用車両に、機関改造を行っております直方車両センター所属のキハ40系(キハ140・キハ147形)気動車を中心に使用されております。
 
 そんな日田彦山線の区間に関しましては、城野~田川後藤寺間に限りましては平尾台や香春岳の下の通る区間、田川後藤寺~添田・彦山間に関しましては周囲を山に囲まれた下の区間を、そして彦山~夜明間に関しましては、釈迦岳トンネルをはじめ、勾配がある区間も通るようになっているなど、まさに日田彦山線は特に自然に接する事が多い区間でもあります。
 
 そう言った事もありまして、日田彦山線に使用されておりますキハ40系気動車のほとんどは、上の画像にもありますように汚れが特に目立っている車、傷・錆がある車が多く見られておりまして、それほど自然と接しながら運行されている事を特に感じさせられるのではないかと思います。
 
 そんな中でも、以下画像のように小倉総合車両センターを出場しましてそんなに間がない車に関しましては画像のようにきれいな姿も見られる訳ではありますが、そういった姿もしばらくしますとその下の画像・上の画像のように変化する事になるのではないかと思われるようでもあります。
 
 (ビフォー)
 
 (アフター)
 

 さて、今回はタイトルにもありますように、今から12年前の平成24年に撮影しておりました、画像にあります大分県日田市の夜明駅にて収めておりました現在はここまでもうやって来る事がない、キハ40系気動車の痛々しい姿を収めておりましたので皆様にご紹介してまいります。尚、今回ご紹介しますのもタイトルにもありますように自然にも挑んでいると言う意味でもありますので、ご理解の上でご覧いただければと思います。
 
 
 日田彦山線は、これまでも当ブログでご紹介しておりますように、運行区間のうち添田~夜明(~日田)間は平成29年の「九州北部豪雨」におきまして寸断されておりましたが、令和5年8月28日より、バス高速輸送システム「BRT」に置き換えられておりまして、鉄道としての営業はなくなりました。
 
 それでも新たな形で日田彦山線「BRTひこぼしライン」として運行されておりまして、彦山~宝珠山間はかつての線路であった所をバス専用道として整備されておりまして、BYD製の小型の電気バス、そしていすゞエルガによって運行されております。
 
 (BYD製電気バス、130-22008)~ゆずカラー
 
 (いすゞエルガミオ、331-23610・2KG-LR290J5)~あやめカラー
 
 (同、331-23609・2KG-LR290J5)~やまなみカラー
 
 
 ここからは、12年前の画像をご紹介してまいります。画像は、現在は使用されなくなりました夜明駅3番ホームに入線してまいりました、キハ40系気動車(キハ147形)2両(←日田 キハ147 1033+キハ147 49)であります。
 
 【以降の画像平成24年撮影】
 
 この列車に関しましては、他の列車と同様日田彦山線から久大線に乗り入れてきて日田駅まで運行されていた列車でありましたが、この車に関しましても画像のように車体をよく見ましても、天井や車体にも少々汚れが目立っておりまして、この車も自然に挑みつつ運行している事が伺えておりました。
 
 
 こちらの画像は側面であります。よく見ましても擦り傷の姿が見られておりますが、その傷から錆も見られておりまして、まさに痛々しい印象が感じさせられます。確かに、特に彦山~夜明間に関しましては山の中を運行していた区間でもありましたので、線路沿いに生えております木によりまして車体に擦ってしまう例もありましたので、このような姿が見られてしまうのもわからなくはないのではないかとも思います。
 
 
 やはり、こういう姿を見ましてもすぐに修理をするならともかく、そういった修理に関しましては工場(小倉総合車両センター)入場や、応急的であるならば所属先(直方車両センター)での検査時くらいしかできませんので、それまでを考えますとこのような姿になってしまうのも仕方がないのではないかとも思う所でもあります。それでも自身の気持ちも、もしかしますと乗客を運んでいる事を思いますとこれくらいどうもないよ!と言う感じなのではないかと思うのもわからなくはない所ではなかったでしょうか。
 
 
 今回は、過去画像より、日田彦山線に運行しておりますキハ40系気動車の痛々しい姿をご紹介しましたが、このように元気に運行されている姿をみましても、タイトルでもありますように、厳しい自然環境にも戦っている証しのようにも感じさせられます。ただ、現在はバスが通る「BRT」化しております添田~彦山~夜明間でもありますので、鉄道の姿がもう見られなくなってしまった事はやはり残念でならない所ではありましょうか。とにかく、ご紹介しました画像は残念ながら過去の姿となっておりますが、実際過去にはそのように自然に挑む姿が見られていた事を存じていただければと思います。