番外 系統自体は平成28年運行休止、福岡~別府・大分線「とよのくに号」各停系統、運行休止までの姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 福岡~別府・大分間において運行されております高速路線バス「とよのくに号」と言いますと、当ブログでもこれまでもご紹介しておりましたように、最も知られておりますのが、福岡~別府(ノンストップ便)・大分(スーパーノンストップ便)間を約2時間10~20分で運行されております高速路線バスである事はご存知の事と思います。
 
 また、所要時間もJRの特急「ソニック」と肩を並べるような所要時間となっている事もありまして、利用者が比較的多い路線でもある事はご覧の皆様もご存知の方もいらっしゃるのではないかと思います。
 
 特に、大分方面へのスーパーノンストップ便に関しましては、事業者(特に大分事業者)によりましては交通状況がいい状態でありましたら10分前後の早着もありまして、天神で行くならばバスで、博多駅へ行くのならばJRのと言った流れもできているだけに、こう言った所もJRの特急「ソニック」と肩を並べるだけあるのではないかとも思う所であります。
 
 ただ、「新型コロナウイルス」による需要減、そして乗務員不足によりまして、運行本数もピーク時よりは減便しておりまして、運行本数も上の画像の大分系統が平日20往復・土日祝日24往復、以下画像の別府系統に関しましては10往復と大きく減っておりまして、特にインバウンド客をこれまでは獲得していた別府系統は大きく減っている事が伺わせております。
 
 (画像1、西鉄バス・3350 画像2、大分交通・大分200か10-57 画像3、大分バス・42185 以下画像、亀の井バス・大分200か10-55 ともに三菱2TG-MS06GP)
 
 
 そして、この区間を運行しておりました各停系統に関しましても、利用者が非常に少なかった路線でありまして、後述のように平成27年12月にはテコ入れも行われてはいましたが、それも報いらずに平成28年10月末で運行休止に至っておりました。
 
 
 さて、今回ここからご紹介しますのは、その各停便の休止までのいきさつと、平成28年10月31日に運行を休止しました各停便の姿を、その最終日であります10月31日に収めておりました姿を皆様にはご紹介してまいります(ご紹介します時刻は当時の時刻です)
 
 
 この各停系統を休止まで運行しておりましたのが、上の画像にあります日田バスが単独で運行しておりましたし(画像3、473号・日産デPKG-RA274RBN 画像4、413号・三菱KL-MS86MP)、さらに平成21年までは以下画像の大分交通も運行されておりました。また、平成22年までは日田バスに3列シートが存在していた事もありまして、3列シート便も見られておりましたが、それ以降は全て4列シート車による運行となっております。
 
 尚、大分交通便に関しましては以下画像の車(大分200か・・47、三菱KL-MS86MP)も4列シート車となっておりまして、そう言った事が功を奏しまして(!?)現存しておりましたが、令和2年に廃車となっております。
イメージ 2
 
 
 以降、福岡~大分間は最高8往復で運行されておりましたが、平成27年4月改正からは福岡~大分間が5往復、日田~大分間が1往復半(その後27年12月改正より1往復)それぞれ運行されておりまして、高速道路上の各バス停に停車しながら運行されておりましたし、日田発の1本に関しましては別府を経由せずに運行されてもいました。
 
 (大分→日田系統、411号・三菱KL-MS86MP)~現在廃車
 
 
 また、同じく平成27年12月の改正では、先述の日田発の1本(別府を経由せずに運行)に加えまして、各停便系統のみ大分地区の終着地を以下画像の「大分新川」から「大分県庁正門前」に変更されておりましたし、始発地を大分駅に隣接します「要町」バス停始発で運行されるようになっておりましたし、
 
 各停便のみ停車しておりました高速天間バス停(大分県別府市)が停車廃止に伴いバス停自体も廃止されておりました。このバス停は、濃霧で通行止めとなる際は迂回する事からこのバス停の利用もできなくなりますので、より少なかった事も伺えていたようでもありました。
 
 
 さらに、画像の行先からもわかりますように、系統をカラー別で表示されるようになっておりました。その色も、当初は日田→大分系統で使用されておりました紫色の行先がその後福岡~大分系統で使用されておりましたし、その日田~大分系統も、大分発で採用されておりました桃色の行先が使用されておりました。
 
 (福岡~大分系統()、471号・日産デPKG-RA274RBN)
 
 (日田~大分系統()行先アップ)
 
 
 そして、これまでは他の「とよのくに号」の系統と同様に予約が必要でありましたが、この改正によりまして非予約制となっておりました。やはり非予約制となる事で、誰でもどこからでもより利用しやすくするようになる事が伺えていたようでもあったようでした。
 
 
 ここからご紹介しますのが、最終日の姿でありまして、以下画像の車(416号・三菱KL-MS86MP)を収めておりましたが、この便はこの日大分発4便目(最終便の1本前)でありまして、大分(要町)を16時06分、大分県庁正門前を16時10分、そしてトキハ前を16時15分発で運行されていたものでありましたが、この便は天神高速バスターミナルを19時18分に到着すると言う事で、約3時間以上かけて運行されていたものでありました。尚、この時は12分遅れておりまして、19時30分頃に到着しておりました。
 
 ちなみにこの3時間の間には、スーパーノンストップ系統が16時20分発・16時40分発と後続便が運行されておりましたが、時刻表上ではこれら2本の方が先に福岡に到着する事ができておりました。
 
 さらに、冒頭ご紹介しましたようにこのスーパーノンストップ系統では道路上に支障がない場合には早着も考えられておりましたが、この時にはさらに17時発・17時20分発が早着しておりまして、特に17時20分発に関しましては各停便よりも1分早くの19時29分頃に天神高速バスターミナルに到着しておりまして、何と14分早く到着しておりました。
 
 
 そして、肝心のこの各停便の天神高速バスターミナルまでの乗客はわずか1名、各停便でも福岡~日田線(「ひた号」)の存在もあるだけに、杷木や高速甘木などからの区間利用もいらっしゃってもよかったのではないかとさえも思う所でしたが、それでも正直少ないなという事が実感されておりました。
 
 
 この行先としましてはもうこの位置で止まる事がなくなった行先表示です。先述のように、紫色の行先がこの「とよのくに号」各停便を表していた訳ではあった訳ですが、それが今後見られなくなる事にもなった訳ですから、本当に残念な所でもありました。
 
 (前面)
 
 (側面)
 
 
 この運行休止に伴います代替路線は以下の通りであります。福岡~道の駅ゆふいん間は、以下画像の「ゆふいん号(画像は亀の井バス便、大分200か10-20、三菱2TG-MS06GP))、
 
 高速甘木~杷木~高速日田~別府・大分間は、以下画像の「サンライト号(画像は長崎県営バス便、E553・三菱QRG-MS96VP)が代替路線となっておりますし、
 
 日田~大分間のノンストップ利用では、上の画像1~3の「とよのくに号スーパーノンストップ便も運行されておりまして、「とよのくに号」の各停便が休止となりながらもこう言った路線によりまして、引き続き区間利用の方を担う事ができております。
 
 (運賃表)~詳しくは見にくいですが、ちょうど「高速日田」になっています
 
 
 そして、紫色の行先は残念ながら姿を消しておりまして、この紫色でありました2コマに関しましては「ゆふいん号(ノンストップ便)」の行先に変更されております。これに関しましては、やはり「休止されれば姿を消す」と言う印象がこう言った所で出ていると言ってもいいのではないかとも思う所ではあります。尚、日田バス高速車で幕式車両は現在は474号(日産デPKG-RA274RBN)しかおらず、このような幕式行先の姿も見られなくなってきております。
 
 (現在の行先)~4・5番目の行先が元は「とよのくに号(各停便)」の行先があった所
 
 
 今回は、かつて運行されておりました「とよのくに号」各停便をご紹介しましたが、私自身も、当時運行休止には驚いたほどではありましたが、やはり現状の事を思いますと仕方がなかったようです。やはり利用者が少ないとなりますと、正直いつまでも走ると言う訳にはいかなくもなりますのでわからなくはないのではないかとも思います。それでも、今後利用されます際には先述のご紹介しました路線も存在しておりますし、また引き続き「とよのくに号」の他の系統自体も運行されておりますので、各停系統がなくなったのは残念ではありますが、これら路線の引き続きの利用を望む所でもあります。