番外 かつて九州産交バスに存在、元旧九州国際観光バス、最後の「九州横断バス」専用車日野セレガ2台 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 九州産交バスが運行しております、熊本~黒川・阿蘇・由布院・別府間を結びます、途中乗り降り可能「定期観光バス」でもあります「九州横断バス」でありますが、現在は上の画像1のヒュンダイ(ヒョンデ)ユニバース(画像1、熊本230あ・357、2DG-RD00)や、画像2の日野セレガR(熊本200か17-43、KL-RU4FSEA)などと言った車がこの路線におきまして使用されております。

 

 この「九州横断バス」では、以前は貸切からの改造車が多く見られておりましたし、中には古参タイプの車両も使用されておりましたが、現在はこのようなヒョンデ(ヒュンダイ)ユニバースや自社発注車両、さらには京浜急行バスや名鉄バスなどの移籍車両でも運行されるようにもなっておりまして、様々な車がこの路線におきまして運行されております。

 

 その自社発注車両では、以下画像のようにトイレなしで熊本~大分線「やまびこ号」や、熊本市内~阿蘇くまもと空港間「熊本空港リムジンバス」でも使用される事もあります日野セレガ(いずれもQRG-RU1ESBA)も使用される事もあります。この車に関しましては、さらに高出力の車両でもありますので、こういった路線ではより使用しやすい事も言えるのではないかとも思います。

 

 (熊本200か13-88)

 

 (熊本200か14-29)

 

 尚、現在この路線は3往復(湯布院2往復・別府1往復)で運行されておりますが、昨年8月改正までは瀬の本発着も設定されておりましたが、廃止となっておりまして、以下画像の瀬の本で折り返す姿は見られなくなっております。

 

 (熊本200か17-55、日野KL-RU4FSEA)

 

 また、以下画像上部の四角い部分にクレジットカードのタッチ決済用の読み取り機が見られております。このタッチ決済は昨年3月に「九州横断バス」の専用車も使用する事があります「熊本空港リムジンバス」、そして産交バスが運行します熊本~阿蘇くまもと空港~高森間「たかもり号」で導入されておりましたが、昨年11月30日より「九州横断バス」や「やまびこ号」、熊本~延岡線「たかちほ号」、熊本~阿蘇山上線でも導入されておりまして(「やまびこ号」・「たかちほ号」は産交便のみ)、VISAやJCBなど6社のカードが使用する事ができるようになっております。 

 

 

 さて、今回ここからご紹介しますのは、元は九州産交グループ内に存在しておりました、旧九州国際観光バスの最後の「九州横断バス」専用車でありました、日野セレガ2台に関しまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 「九州横断バス」と言いますと、冒頭からご紹介しておりますように、熊本~黒川・阿蘇・由布院・別府間を結びます、途中乗り降り可能の定期観光バスでありますが、かつては先述のように九州産交グループ内に属しておりました、「九州国際観光バス」と言う事業者が運行されておりまして、現在の運行区間に加えまして、画像のように天草・島原・雲仙・長崎へも結んでいた区間も存在しておりまして、天草~島原間はフェリー利用であったのも特徴でありました(その後長崎方面末期は「オーシャンアロー(熊本~島原間)」利用に区間変更)。

 

 

 今回ご紹介しますこの車(熊本22か26-48・U-RU2FTAB)も、平成4年の新製導入時は九州国際観光バスとして新製導入されておりまして、以来長崎・熊本~阿蘇・別府間で運行されておりました。しかし、平成12年には九州国際観光バスが解散、その後は九州産交が運行を引き継ぎまして、車両自体も九州産交所有となりまして運行されておりました。


 その後、平成16年には、これまで運行されておりました長崎方面が廃止されまして、以来以下画像のように熊本より東側の運行となっておりましたが、最後の画像にもありますように平成25年に新たな「九州横断バス」の専用車が導入された事もありまして、運用を離脱、廃車となっております。

 

 ちなみに、上の画像4は平成18年撮影、以下画像は平成21年撮影でありましたが、平成18年撮影時の姿では「熊本-別府」とも記されておりますが、かつては長崎も運行されておりましたので「長崎」が消された跡があるのもわかります。こういった所が、かつての証しであった部分だったのでは?と思ってならない部分でもありましょうか。

 

 

 一方、もう1台存在しておりました専用車(熊本22か32-07、KC-RU3FSCB)は平成8年式、やはり新製導入時は九州国際観光バスとして導入されていた車でありまして、同じく長崎・熊本~阿蘇・別府間で運行されておりましたが、長崎方面廃止後は熊本~阿蘇・別府間でも運行されておりました。


 また、平成22年頃からは熊本~大分線「やまびこ号」や「熊本空港リムジンバス」などにも使用されておりまして、「九州横断バス」以外の路線にも運行されるようになっておりましたが、平成30年暮れに運用を離脱・廃車となりまして、これによりまして元九州国際観光バスの車両は姿を消すに至っております。

 

 (平成25年撮影)

 

 

 これら車の特徴は、上の画像からもわかりますように、メトロ窓・スライドドアであったのが特徴でありました。九州産交グループの貸切車では逆T窓でもありましたが、これら車の場合から見ましても、九州国際観光バスもメトロ窓にこだわっていたのでは?と思う所でもあります。

 

 

 今回は、九州産交バスに所有しておりました、最後の九州国際観光バスの「九州横断バス」専用車に関しましてご紹介しましたが、私自身、「九州横断バス」が今以上に盛んな頃は、直接見た事がなかったために残念ながら存じておりませんが、それでも運行されていた訳ではありますから、この存在も大きな存在であった事には間違いなかったようです。しかも、これら塗装自体現在は存在しておりませんので過去のものとなってしまった事も正直残念な所ではありましたが、今回ご紹介しましたかつて存在しておりました九州国際観光バスからの車も大きな存在でもあったのも言える所ではなかったかと思ってならない所ではあります。