番外 後ろには「さっしー」も見られていた車でした、大分交通元「大分観光ラッピング」西工S型架装車 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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 大分県内の事業者と言いますと、最後まで西日本車体(西工)S型架装車の高速車を見る事ができていた所でもありまして、最終的には九州内では他の県の事業者では見られなくなっていた事もありまして、貴重な姿を見せておりました。
 
 このような姿が見られていた背景には、比較的高年式の車が活躍していた事がありまして、平成16年式・平成17年式の車が大分県内の事業者で見られていた事がありました。
 
 実際に、これら年式の車は8台(西鉄バスから移籍しました日田バス・亀の井バスの車も含みます)が大分県内の事業者で見る事ができておりまして、大分交通で1台(平成16年式)、大分バスで2台(平成17年式)、亀の井バスで3台(平成17年式)、日田バスで2台(平成17年式)が見られておりました。
 
 しかし、令和2年に以下画像の平成12年式の車両であります大分交通の車(大分200か・・47、KL-MS86MP~以降も同形式のためナンバーのみ記載します)そしてこの後ご紹介します車が廃車になりまして、大分交通が最初に全廃になりましたし、さらに亀の井バス・日田バスの車両もこの年までに廃車となりまして、西鉄バスから移籍しました「火の鳥塗装」の車も廃車となっております。
 
 (大分交通、大分200か・・47)
 

 (亀の井バス、大分200か・250)~画像2

 

 (亀の井バス、大分200か・929)~元西鉄4016

 

 (日田バス、大分200か・663)~元西鉄4017

 

 また、大分バスでも42162(KL-MS86MP)が令和2年に廃車、相方でもあります「うみたまご」ラッピングを施しております42161(KL-MS86MP)が大分県事業者で最後まで残りましたS型架装の高速車と言う事にもなりましたが、令和3年にこの車も廃車となっておりまして、この結果S型高速車は全廃へと至っております。
 
 (42162)
 
 (42161)~「うみたまご」ラッピング(フロントは画像1)
 
 
 さて、今回ご紹介しますのは、大分交通で最後まで残りました西工S型架装車でありました車ではとあるラッピングを施しておりました。今回はその車に関しまして、最も輝いておりましたラッピング時代の姿も併せまして皆様にご紹介してまいります。
 
 
 その車が、大分200か・189(KL-MS86MP)でありまして、平成16年式、大分~福岡線「とよのくに号」に使用するために3列シート車でもあったのも特徴でもありまして、この車が大分交通では最後に導入されました西工S型架装車でもありました。
 
 
 そんなこの車では、「大分市観光大使」を務められております、大分市出身の元HKT48でタレントでもあります指原莉乃さんや、大分市高崎山のキャラクターでもあります「たかもん」が見られておりました「大分観光ラッピング」がこの車でかつて見られておりまして、「とよのくに号」専用車でもあった事から、福岡~大分間を運行しておりました。
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 この車に施されておりましたデザインは、以下画像の指原さんが写っているポスターのラッピングバス版でもありまして、その下の画像にあります車体画像を見ましてもかなりカラフルでありまして、ポスター自体もカラフルではありましたが、それ以上にこのラッピングバスもカラフルになっていたのが大きな特徴でもありました。

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 (非公式側)
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 (公式側)
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 このデザインの中に描かれておりましたのは、ポスターにも見られておりました高崎山のPRキャラクターであります「たかもん」でありますが、よく見ますと公式側・非公式側とで表情が違っていた事が見ていてわかるのではないかと思います。
 
 (公式側)
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 (非公式側)
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 さらに、窓上部には大分市の名物や観光地、さらに食材など大分市に関しました事が表示されておりまして、実際に以下の表のように10通り見られておりました。

 

  【公式側】  

 高崎山・大深度地熱温泉(大分市内に30数箇所あるとのことです)・うみたまご・大分トリニータ・大友宗麟(大分を代表するキリシタン大名、その名が由来の高速路線バスもあり)

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 【非公式側】

  とり天・関アジ関さば・大分ふぐ・だんご汁(郷土料理)・りゅうきゅう(郷土料理)イメージ 8

 

 

 そして、後部には「大分市観光大使」を務められております指原莉乃さんが中央に大きく描かれておりまして、見てみましても大変目立つ位置に描かれていた事が見ていてわかるのではないかと思います。やはり車の後ろにこう言った姿がありますと、後ろのドライバーの方も驚かれる方もいらっしゃっていたのではないかと思います・・・。
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 (アップ画像)
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 この時の撮影では、撮影しました大分交通新川バスセンターを出ましても先の信号で写メを撮られている方もいらっしゃいましたし、この撮影以前に福岡で目撃した際も同様に写メを撮られている方もいらっしゃるなど、この関心度は非常に高かったようであります。やはり見ていてもこのラッピング自体が目立っていた事を思えばわからなくはなかったでしょうか。

 

 

 その後、このラッピングは平成27年まで施されておりまして、この間「とよのくに号」で運行されておりましたが、この年運行を開始しまして現在は廃止となっております別府・大分~宮崎線「パシフィックライナー」に転用されまして、活躍の範囲は大分自動車道から東九州自動車道に変わっておりました。尚、以下画像は小倉駅で撮影していたものでありましたが、この時はその後撤退します、同じく東九州自動車道路線でもありました、大分・別府~北九州線「ゆのくに号」の訓練運転時の模様でもあります。
 
 こちらが、「パシフィックライナー」に関しましたラッピングを施しました同車であります。画像のように公式側・非公式側中央にラッピングが見られております。やはり、「大分観光ラッピング」の頃からしますとラッピング範囲も狭い訳でもありますが、それでも再びラッピングが見られていた事がわかるような姿ではなかったでしょうか。
 
 
 その後、上の画像のラッピングも解除されまして、「パシフィックライナー」以外にも佐伯~大分空港線「佐臼ライナー」にも使用されまして運行されておりました。けれども、3列シートの運行区間が限られていくにしたがって活躍範囲も狭くなりまして、予備車扱いとなっておりました。
 
 
 そして、令和2年にこの車は定期運用を離脱、廃車となりまして、これによりまして大分交通の西工S型架装高速車も姿を消すに至っております。尚、ここまでご紹介しておりますのはあくまでも高速車でありまして、一般路線バスでは引き続き同じく大分交通の車(大分22か21-11、日産デKC-RA531RBN)で見られております。
 
 
 今回は、大分交通に所有しておりました西工S型架装車に関しましてご紹介しましたが、過去にはご紹介しました「大分観光ラッピング」も見られていた訳ですので、正直懐かしいなとも思いましたし、目立っていたなとも思ったほどでもありました。しかも、リアには大分出身で人気の「さっしー」も見られていた訳でもありますので、より懐かしかったなとも思う所でもありましたでしょうか。現在は大分県内事業者から西工S型架装の高速車両がいなくなってしまっている事に関しましては残念ではありますが、今回ご紹介しましたこの車には特に記憶にとがめておきたい車である事には間違いないでしょうか。