NO.3033 元高速ツアーバス系会社・路線が発着、ハーツバスステーション博多夜行バス発車シーン | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 福岡市内の高速路線バスの発着場所と言いますと、最も知られておりますのは博多駅に隣接します博多バスターミナル、そして中心部天神にあります西鉄天神高速バスターミナルが知られておりまして、多くの方が利用されている事はご覧の皆様もご存知ではないかと思います。

 

 しかし、今回ご紹介しますのは、博多駅からは南側にあります、上の画像にもあります「ハーツバスステーション博多」でありまして、このハーツバスステーション博多は、以前博多駅筑紫口にありました元高速ツアーバス系のバスターミナルから移転したものであります。

 

 実際に、以下の路線が発着しておりますが、これらのほとんどが元は高速ツアーバスとして運行されていた事業者もしくは路線でありまして、それだけ多く見られている事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 福岡空港(「HEARTSエアポートアクセスバス」) ロイヤルバス運行(運休中)

 唐津・松浦・平戸(「さつきHighway」) さつき観光運行

 長崎・佐世保(「ユタカライナー(昼行便)」 ユタカ交通運行(運休中)

 別府・大分(「日清号」) 日清観光運行

 高松・徳島・鳴門(「コトバスエクスプレス」) 琴平バス運行

 神戸・大阪・京都(「オリオンバス」) オー・ティー・ビー運行

 神戸・大阪・京都(「TenryoLINER」) 天領バス運行(運休中)

 神戸・大阪・京都(「サンシャインエクスプレス」) サンシャインエクスプレス運行

 大阪(「グレースライナー」) グレース観光バス運行

 神戸・大阪・京都(「サンアンドムーン」) 大新東運行

 神戸・大阪・名古屋(「さくら高速バス」) AT LINER運行

 神戸・大阪・京都(「ユタカライナー(夜行便)」) ユタカ交通運行(発着は長崎・佐世保・佐賀)

 神戸・大阪・京都(「HEARTSニュースター号」) ロイヤルバス運行

 大阪(「博多特急ニュースター号」) 大阪バス運行

 大阪(「たびのすけバス」) 青垣観光バス運行

 小倉・広島・名古屋(「HEARTSエクスプレス」) ロイヤルバス運行

 東京(「TenryoLINER」) 天領バス運行(運休中)

 東京(「オリオンバス」) オー・ティー・ビー運行

 

 それにしても、関西方面の路線を中心に、いつの間にかここまで増えていたものです。この福岡からと言いますと、関西方面でしたら「ムーンライト号(西鉄バス・阪急観光バス運行)の存在が大きかったようですが、高速ツアーバス時代より乗客を奪われていた事もありまして廃止に至ってしまっていた事が正直悔やまれる所ではありますが、関西方面だけで10路線(運休分を含みます)も存在しているとなりますと、致し方ない所でもないかとも思ってならない所ではあります・・・。

 

 

 さて、このハーツバスステーション博多は、バスターミナル以外にも温浴施設・カプセルホテル等が設けられておりまして、バス利用者以外にも利用する事ができております。

 

 (別の日撮影、バス乗場)

 

 (お土産物コーナー)

 

 (フリースペース)~元はコンビニが存在しておりました

 

 そして、カウンターも設けられておりまして、ここでバス乗車券の発券・このビル内にありますホテル・入浴利用者向けの受付としての姿も見られております。

 

 

 さて、今回ここからご紹介しますのは、その「ハーツバスステーション博多」より、5月2日撮影の夜行便の発車シーンを数本収めておりまして、いずれも大阪など関西方面へのバスでもありました。今回は、発車の模様を皆様にご紹介してまいります。

 

 

 まずご紹介しますのは、「ハーツバスステーション博多」を運営する「HEARTS」のグループバス事業者でありますロイヤルバス「ロイヤルエクスプレス」カラーのヒョンデ(ヒュンダイ)ユニバース(いずれもスタイルからLDG-RD00)2台であります。画像のようにエアーが下りた状態となっておりますし、1台はナンバーが切られた状態で留置されておりましたが、同じ博多区内にあります車庫では置かれなかったのでしょうか?

 

 (後ろの車はナンバーは付いておりました)

 

 

 その「ロイヤルエクスプレス」カラーの車の京都行き(福岡200か39-31、三菱QRG-MS96VP)であります。

 

 この「ロイヤルエクスプレス」と言いますと、かつて高速ツアーバス→路線化直後は東京まで足を運んでおりましたし、過去には熊本発着の高速ツアーバス→高速路線バスも存在しておりましたが、現在は福岡から名古屋・大阪方面の運行が主となっております。尚、現在は「HEARTSエクスプレス(広島・名古屋方面)」「HEARTSニュースター号(関西方面)」として運行されておりますが、行先表示は「ロイヤルエクスプレス」のままである事がお分かりいただけます。

 

 (キャラクター「ロイホ君」)

 

 (ハーツバスステーション博多を出た直後)

 

 

 こちらは、青垣観光バス運行の「たびのすけバス(なにわ200か27-41、三菱2TG-MS06GP)であります。

 

 この青垣観光バスは、兵庫県の事業者ではありますが、過去にも関東~関西間の高速ツアーバスも運行していた事業者でもありましたが、路線化後は「たびのすけバス」と言うブランドで運行されている事業者でもあります。

 

 福岡への路線は、昨年2月に新設されておりまして、当初は貸切カラーの車が使用されておりましたが、現在は上の画像・以下画像の三菱エアロエースの新車を導入してもいまして、この区間におきまして運行されております。尚、座席はトイレなしの12列シートとの事でありまして、少々狭い分は致し方ない所でもありましょうか・・・。

 

 この時はゴールデンウィーク時でもありましたので、利用者も多くは見られておりました。ただ、トイレなしと言う事で、複数箇所で休憩を余儀なくされる分は致し方ない所ではありますが、格安で利用できる事を思えばまだいいのではないかとも思う所ではあります。

 

 

 次は、「ハーツバスステーション博多」最後の2便であります、いずれも23時15分に発車します、サンシャインエクスプレス運行の「サンシャインエクスプレス」と、ユタカ交通運行の「ユタカライナー」の姿をご紹介します。

 

 

 まず、サンシャインエクスプレスの「サンシャインエクスプレス」からご紹介します。この「サンシャインエクスプレス」と言いますと、過去にはこのブランドで高速ツアーバスも運行されておりまして(但し名目は「サンシャインツアー」)、その頃には福岡から関東方面へも運行されていた経緯もあったものでしたが、このサンシャインエクスプレスと言う事業者としては路線化年の平成25年に設立しておりまして、主に関西~関東間で運行されておりましたが、昨年12月に福岡への路線を新設しております。

 

 この時の使用車両(神戸200か58-96、日野LKG-RU1ESBA)は、前3列・後4列・パウダールーム付きのつくりとなっている車両を使用しておりましたが、よく見ますとドアは折戸である事がお分かりいただけます。調べますと、元事業者は伊那バスとの事でありまして、「中央高速バス」の路線で使用されていたようであります。

 

 この後、神戸・大阪・京都へと向かって発って行きましたが、このようなデザインを見ますと下津井電鉄(下電バス)のようなデザインを偲ばされます。しかし、これらは関係はありませんので、理解していただきたい所ではあります。

 

 

 最後は、同時刻で発って行きましたユタカ交通の「ユタカライナー(大阪200か48-11、いすゞ2RG-RU1ESBJ)であります。

 

 ユタカ交通「ユタカライナー」と言いますと、これまでも当ブログでもご紹介しました事業者でありますが、現在は関東~関西方面間は7往復は存在しますが、関西~九州方面へは3往復(関西方面~佐賀・佐世保・長崎各1往復)しか運行されておらず、上の表にもありますように、以前運行されておりました福岡~佐世保・長崎間の昼行便も運休しております。それほど路線は縮小しておりますが、引き続き佐世保市に九州営業所は置いておりまして、貸切や佐世保市内の特別支援学校の運行も行っております。

 

 この時は佐賀(佐賀駅バスセンター近くの佐賀市役所前にバス停があります)発の便が「ハーツバスステーション博多」を経由して神戸・大阪へと運行されておりましたが、やはり多くの利用者があっておりました。それほどちょうど「ゴールデンウィーク」と言う事もあったようですが、やはり福岡からの利用者も多い事は伺えるでしょうか。

 

 

 今回は、「ハーツバスステーション博多」から発ちます夜行高速路線バスの発車シーンをご紹介しましたが、今回ご紹介しました路線はあくまでも一部でありまして、実際は上の表にもありますようにそれ以上多くの路線が存在しております。それほど「コロナ禍」も落ち着いた事で新規に開設している事が伺わせておりますが、それほど競争も増している事も否めないのではないでしょうか。しかし、やはり何と言いましても「高速路線バス」の名目である以上、安全に乗客を送る事が一番である事には間違いありませんので、これからも各社気を付けて安全運行を心掛けていただきたいものであります。