NO.3032 500系最若番編成V2編成「ハローキティ新幹線」の前任の姿、「エヴァ新幹線」紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 山陽新幹線で活躍します、JR西日本の500系新幹線電車は、以前は16両編成を組成しまして、「500系のぞみ」と称しまして、博多~東京間を往復していた新幹線電車でもある事はご覧の皆様もご存知ではないかと思います。
 
 この500系新幹線電車は、山陽新幹線の区間では当時営業運転車両では日本最高速度となります300キロで運行されておりまして、これによりまして東京~博多間も5時間台前半で結ぶ事ができておりまして、東海道・山陽新幹線内では、「のぞみ」におきまして最速達列車と銘打っていた車両でもありました。
 
 しかし、新たなJR東海との共同開発列車であります、N700系新幹線電車の導入に伴いまして、500系新幹線電車の活躍の場は山陽新幹線のみに活躍の場を移す事になりまして、それとともに「こだま」メインで運行されております。
 
 それに加えまして、編成両数も16両編成から半分の8両編成に減車されておりまして、その結果、500系新幹線電車自体も(博多南~)博多~新大阪間で運行されるに至っておりまして、最高速度も300キロから285キロに落として運行されております。
 
 (車内)~以下画像は2&2シート、その下の画像は3&2シート
 
 (模擬運転台)~8号車に設置(画像はV2編成)
 
 それでも、上の画像にもあります先頭部分が非常にかっこいい事もありまして、この500系新幹線電車は現在も人気が高く、JRグループの人気車両ランキングでも常に上位に入っておりまして、それほど人気が高い事も伺わせております。そう言った事もありまして、運行開始から20年以上が経過しましても、編成が減車されましても塗装などスタイル自体は変わっておりませんので、そう言った所が人気が高い要因ではないかとも思われます。
 
 尚、現在は稼動します全6編成中一部編成で行先表示器がフルカラー化しておりまして、画像は白色で表示します博多南行きではありますが、愛称表示ではカラーの表示を出しております。したがって、最も表示を出します「こだま」ではの表示、稀に出すことがあります「ひかり」では赤の表示を出してもいます。
 
 
 そんな500系新幹線電車と言いますと、このほどニュースがありまして、現在在籍します6編成中4編成が、東海道新幹線・山陽新幹線で運行されておりますN700A系新幹線電車の編成短縮に伴いまして令和8年度末までに廃車、残り2編成もそれから数年以内に引退する事になるそうでありまして、非常に人気の高い車両も数年で姿を消す事になるようであります。特に4編成は既存車両の置き換えに伴う事が明らかとなっておりますので、今後の動向が気になる所ではあります。
 
 
 さて、今後の動向が注目される事になります500系新幹線電車の中で、1編成に関しましては、現在博多~新大阪間1往復(「こだま842号」→「こだま849号」)におきまして、車体がピンク色の500系新幹線電車が運行されております。

 

 その新幹線が「ハローキティ新幹線」でありまして、JR西日本と「ハローキティ」などのキャラクターの制作会社でありますサンリオとの共同企画となっておりまして、実際に車両デザイン自体もJR西日本とサンリオの共同で実施されておりまして、運行にあたりましては、山陽新幹線の沿線、及び山陰の8府県を「ハローキティ」で盛り上げる事を目的に運行されております。

 

 その装飾がなされております、最若番編成のV2編成に実際に乗車もありましたが、シートや装飾も「ハローキティ」仕様となっておりまして、特に女性には人気が高い事もありまして、乗車される割合も女性の方が高いと聞きます(乗車時もそうでした)。私自身も、これまでも収めに行きました際も、男性よりも女性の割合が多かったという事もありましたので、それほど女性に愛されるキャラクターでもある事も伺わせております。

 
 

 さて、今回ご紹介しますのは、そのV2編成で「ハローキティ新幹線」の前に運行されていたものでありまして、「ある仕様」となっていた車両が運行されておりました。今回は、その仕様が施されておりましたV2編成に関しまして、皆様にご紹介してまいります。

 
 
 それが、上の画像・以下画像の車両でありまして、テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」とのコラボによる編成(通称・「エヴァ新幹線」)でありまして、この編成は、平成27年に山陽新幹線運行開始40周年ならびにテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」放送開始20周年記念のコラボレーション企画によりまして誕生しました編成でもありまして、撮影を行いました平成30年5月まで運行されておりました。
 
 
 このスタイルは、外観をエヴァンゲリオン初号機をモチーフとしたカラーリングとなっておりまして、それに合わせた形で編成に合わせた形となっておりました。尚、これは全面塗装となっている事が特徴でありまして、わざわざここまで施していた事は驚きでもありました。
 
 
 では、ここからは8両編成すべてをご紹介してまいります。まずは1号車(521-7002)であります。この1号車には、展示・体験ルームが設けられておりまして、座席自体を撤去しまして運行されておりました。ここには、「実物大コックピット搭乗体験」もできておりまして、エヴァンゲリオン初号機のコックピットをモデルに体験する事ができていたのが特徴でもありました。よく見ますと、車外では窓まで塗りつぶされてあった事がお分かりいただけたのではないかと思います。
 
 (車外)~窓まで塗りつぶされていた事がわかります
 
 (車内)~「エヴァ新幹線」に関するパネルとエヴァンゲリオン初号機のコックピットをモデル
 
 尚、「ハローキティ新幹線」となっている現在も、その1号車は「ハロープラザ」と呼ばれる展示スペースとなっておりまして、客室としての姿は見られなくなっております。やはり、座席自体がない事を思いますと致し方ない所でもありましょうか。
 
 
 次は、2号車~8号車までをご紹介します。2号車以降はいずれも普通車となっておりまして、乗客が座席利用する事ができるようになっております。それにしても、ここに塗り分けも若干異なっている事がお分かりいただけるのではないかと思いますが、6号車に関しましては塗り分けのほとんどが紫地ではなく白地と言うのも面白い所でもありますし、1号車と同じ先頭車であります8号車に関しましては窓は塗りつぶされていない事もわかります。
 
 (2号車、526-7004)
 
 (3号車、527-7003)
 
 (4号車、528-7002)
 
 (5号車、525-7004)
 
 (6号車、526-7002)~ここだけ中央部が白地です
 
 (7号車、527-7702)
 
 (8号車、522-7002)
 
 
 ここからは1号車以外の車内であります。先述のように、車内はモノクラスの車両でもありますので、全車普通車となっているのが特徴であります。尚、4~6号車は画像のように2&2シートとなっておりまして、座席はゆったりしておりますし、区分も指定席扱いとなっております(この形態は現在も変わりません)。
 
 そんな中には、画像のようにエヴァンゲリオンのロゴが車内各所に見る事ができておりまして、中には以下画像にもありますように床の部分にも見られておりましたし、後述のようにドアの部分にも見られておりました。こう言う細かい所もまさに「エヴァ新幹線」と言われるだけあったのではないかと思う所でもあります。
 
 (床の部分アップ) 
 
 
 また、先述のように仕切扉の部分にもロゴが見られている事がわかりますが、中には両開きとなっている車両もあります。実際に画像にあります3号車がその形でありますが、「3」と書かれてある部分を見ますと、まさに宇宙船の中にいるような感じさえも伺えていたようにも思います。
 
 (車内~デッキ間仕切り扉)~岡山方
 
 (車内~デッキ間仕切り扉)~博多方
 
 
 所で、この「エヴァ新幹線」も博多~新大阪間で運行されておりまして、当時「こだま730号」→「こだま741号」として運行されておりました。この運行形態・時間帯は現在の「ハローキティ新幹線」とほぼ同様の時間帯でもありましたが、当時撮影駅の新下関駅では10数分間の停車があっておりまして、そう言った事からこの新幹線の撮影ができるに至っておりました(現在「こだま849号」は新下関駅では4分間の停車です)
 
 
 所で、この新下関駅では画像にありますように撮影されていた方が見られておりました。やはり、元々から人気があります500系新幹線電車でもありますし、それに加えまして人気アニメのコラボレーションの塗装でしたので、より良かったのではなかったかと思ってならない所でもありましたでしょうか。
 
 
 こうして、「こだま741号」は博多駅へ向けて発車して行きました。尚、博多駅着後には博多南線の運用にも入っておりまして、車両基地であります博多総合車両所の近くまで客扱いを行っている所が、そこまでエヴァ新幹線の姿を見ていただきたいという事が伺える所でもありましたでしょうか。ちなみに、現在の「こだま849号」も博多南線の運用に入っておりまして、「ハローキティ新幹線」も博多南行きとしての姿が見られております。
 
 ちなみに、この平成30年5月撮影時は既に乗車券・特急券は購入しておりまして、車内画像からわかりますように、本来はこの列車に乗車する事にしておりました。しかし、同伴しておりました妻の突然の都合もありまして後続利用となった事から、再び全体を収めておりました3番ホームに戻りまして撮影を行うに至っておりました。尚、入場券では車内に入る事ができませんので注意が必要ではあります。
 
 
 今回は、「ハローキティ新幹線」以前に500系新幹線電車V2編成に存在しました「エヴァ新幹線」に関しましてご紹介しましたが、本当によく見ましてもかっこいい印象さえも感じさせられる所でもありましたが、移動に至る事ができなかった事は惜しいなと思ってなりません。現在は「ハローキティ新幹線」としてその姿を変えておりますので、これからも引き続きキティちゃん好きの方に愛されていただければと思いますが、今後この編成をはじめとした500系新幹線電車の動向には気にかかる所である事には間違いありませんが、それでも「エヴァ新幹線」の存在はご覧の皆様も記憶に残していただければとは思っております。
 
 (注)運行列車に関しましては、撮影しました平成30年当時のものです。