番外 広交観光にかつて貸切→高速用で存在していた、元「日本代表応援特別塗装」ヒュンダイユニバース | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 広島~福岡線「広福ライナー」は、現在中国ジェイアールバス・広交観光・JR九州バスの3社で運行されておりまして、運行本数は5往復(運休分も含みますが、夜行は現名称「広島ドリーム博多号」を除きますで運行されております。

 

 この路線は、九州自動車道・関門自動車道・中国自動車道・山陽自動車道を経由しておりまして、所要時間も昼行の場合は約4時間40分かかって運行されておりますが、途中2つのサービスエリア・パーキングエリアに休憩を行っておりますので、所要時間もそれだけかかって運行されてもいます。

 

 そんな「広福ライナー」でありますが、現在は本数が最高10往復から5往復に減便、そして夜行便も中国ジェイアールバス・JR九州バス運行で「広島ドリーム博多号」として1往復運行されておりまして、実質6往復で広島~福岡間を運行されておりますし、祐徳自動車(祐徳バス)で運行されております「ウィラーエクスプレス」2往復含めましても計8往復で運行されるに至っております。

 

 

 さて、この「広福ライナー」運行会社のうち、上の画像にあります広交観光と言いますと、現在は上の画像1・以下画像にありますように三菱エアロエースと言った車が運行されております。

 

 (画像1、広島200か26-68、2TG-MS06GP)

 

 (広島200か20-97、三菱QTG-MS96VP)

 

 

 けれども、かつては以下画像のようにヒョンデ(ヒュンダイ)ユニバース(注)が運行されておりまして、実際に活躍する姿が見られておりました。

 

 (初の導入高速車、広島200か13-78、ADG-RD00)
イメージ 11

 

 (広島200か14-33、ADG-RD00)
イメージ 12

 

 (広島200か15-86、LDG-RD00)
イメージ 2

 

 これら3台の車内です。車内装備は先に導入されました中国バスの車と同様の装備となっておりましたが、違う点がトイレとともに装備しておりましたパウダールーム(化粧室)の装備がなく、トイレのみの装備となっているのが特徴でありましたし、トイレは非公式側に設置しておりました。
イメージ 5

 

 モニターは大画面のモニターが設置してありました。やはり後部の方も見やすくするためを思いますと、このような大画面もおかしくはなかったでしょうか。
イメージ 6

 

 また、LED照明も各部に取り付けてありまして、画像の天井部、そしてステップの部分と明るい光を灯しておりました。本当にこう言った姿を見ますと、車両価格が安くても高級感がよく出ているのではないかとも思うところではなかったかと思います。
イメージ 7

 

 さらに、運転席も撮る事ができておりましたが、よく見ますと木目調のインパネが高級感をより出しているのもわかるでしょうか。それにしても、運転席周りにスイッチ類がある姿は、韓国製の車なのに日本車なのではないかとさえも思ってしまう所でもありましたでしょうか。
イメージ 8

 

 そして、各座席には画像のようにコンセントが設置されておりました。このコンセントの存在も、携帯電話・スマートフォンを充電される方にとっては優しい装備ではあったと思います。ちなみに、私も携帯電話・スマートフォンの充電に使用しておりまして大変重宝しておりました。
イメージ 9

 

 

 ここまで3台の特徴をご紹介しましたが、実はもう1台広交観光には高速用のヒュンダイユニバースが存在しておりました。実はこの車は「FIFAワールドカップ」と関連する車ではありましたが、そんな車に私自身も過去に乗車しておりました。今回ここからは、その車に関しまして皆様にご紹介してまいります。

イメージ 1

 

 

 この車(広島230き・・11、LDG-RD00)は、平成22(2010)年に導入された車でありましたが、当初は青地の「日本代表応援特別塗装」を施しておりまして、この年南アフリカで開催されました「FIFAワールドカップ」の応援輸送として使用されていた車でありました。

イメージ 2

 

 それにしても、希望ナンバーで「11」を名乗っておりましたが、これはやはりサッカーの11人制(イレブン)を意識していたでしょうし、ヒュンダイが公式車両スポンサーであった事を思いますとわからなくもない所でもあります。

 

 

 そう言った事から当初は貸切車として運行されておりましたが、広交観光では当時ヒュンダイユニバースの貸切車の導入も多くあっておりまして、同じく当時高速・貸切と導入されておりました中国バスと同様、広島県内でも存在する事業者としての姿も見られておりました。やはりこの要因の一つに国産より車両価格は安く、さらに力もあるとの事でしたので、その勢いで導入が見られていたのではないかと思われます。

 

 (貸切車、広島200か13-73、ADG-RD00)

 

 

 その後、11号は路線化されまして、その際にトイレも増設するなどしまして「広福ライナー」などの路線で使用されておりましたが、貸切からの改造車であった事もありましてコンセントは設けられておりませんでした。私も当時利用しました際にコンセントがありませんでしたので、携帯電話の残量を気にしながら4時間過ごしていたのが懐かしい所ではあります・・・。
イメージ 4

 

 この車にも、前面に大型モニターが設けられておりまして、運賃表・路線図として使用されておりました。この姿を見ましてもわかりますように、停車地等も詳しく記載されていた事もお分かりいただけます。
イメージ 5イメージ 6

 

 

 そして、サッカー日本代表応援の特別車両らしさが見られていた姿も収めておりました。それがドアステップ部分でありまして、よく見ますとLED照明が鮮やかに灯されておりまして、見ていて美しいのではないかとは思いますが、これは青い光(サムライブルー)赤い光(国旗の赤い部分)が日本代表を意識していたのでは?と思う所でもありました・・・。
イメージ 7

 

 (ステップ部分)
イメージ 8

 

 

 その後は、広島~岡山線「サンサンライナー」などの路線に、他のユニバースの高速車とともに運行されておりました。しかし、各車故障も度々見られておりまして、結果ユニバース高速車は順次廃車もしくは売却が進みまして、令和2年までには全廃となりまして、もちろん由緒ある車でもありました11号も令和元年に廃車となっております。

 

 

 今回は、いずれも貸切車として運行されておりまして、路線化もされていた車も存在しておりました広交観光のヒュンダイユニバースをご紹介しましたが、導入時は華やかな姿が見られていたものの、貸切→高速転用後は他の車とともに早くに姿を消した訳でもありましたので正直残念ではなかったかと思います。やはりユニバース自体も故障が多いとも聞きますし、メンテ面などでも手間がかかると言うのも早くに手放す要因ではなかったでしょうか。と肉この点に関しましては残念ではありますが、過去に日本代表を応援する車が広島後に存在していた事を存じていただければとは思っております。
イメージ 3

 

 (注)現在は「ヒュンダイ」ではなく「ヒョンデ」とも言いますが、当時は「ヒュンダイ」しか呼称していなかったため、「ヒュンダイユニバース」としてご紹介しております。