番外 最初で最後の火の鳥塗装&新高速色の車たちです、西鉄GP、三菱エアロエースMS06形式12台 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 西鉄バスでは、平成30年より最新型の三菱エアロエース(2TG-MS06GP)を導入しておりまして、福岡県内外各地で活躍する姿を見る事ができております。
 
 このエアロエースには、搭載されておりますエンジンとして、「6S10」と呼ばれるエンジンが搭載されておりまして、総排気量は7700CCであります。これは前タイプの場合が6R10と呼ばれる12800CCでありましたので、中型バス並みに大きく排気量が縮小されておりますし、それに伴いましてエンジンもこれまでよりも540キロも軽量化しているのが特徴でもあります。
 
 それでも、小型ターボ(高過給)と大型ターボ(低過給)による2ステージターボチャージャーも備えておりまして、それによりまして平成28年排出ガス規制適合車のステッカー(以下画像右下側)も貼られておりますし、燃費基準もこれまでのQTG-規制車と同様、+15%を達成しております。また、エンジン音も静かとなっておりまして、最初のMS96タイプとしましたら大きな変化が見られている所ではないでしょうか。
 
 他にも、大きな装備としまして、「ShiftPilot(シフトパイロット)と呼ばれます8速AMT(自動変速マニュアルトランスミッション)が採用されております。これによりまして、運転士にも大きな軽減につながる事にもなるようでもあります。
 
 
 ここまでご紹介しております上の画像は、いずれも「ハーモニー塗装」でありまして(画像1・3334)、かつ画像2(3436)の場合は令和元年導入車よりスタイルが変わっております。しかし、最初に導入されました12台に関しましては、それまで採用されておりました「新高速色」もしくは「火の鳥塗装」でもありまして、いわゆるMS06形式の車でも初期に導入された証を見せております。
 
 
 さて、今回ご紹介しますのは、西鉄グループで最初で最後に「新高速色」・「火の鳥塗装」で導入されておりました、平成30年導入の12台に関しまして皆様にご紹介してまいります。
 
 
 西鉄グループの最初に導入されました三菱エアロエースには、画像にもありますように側窓の前方の所には、必ずFUSO AEROと描かれましたエンブレムが設けられておりまして、その後「ハーモニー塗装」になりましてからはエンブレムが設けている車あれば設けていない車も見られておりますが、最初に導入されました「新高速色」・「火の鳥塗装」12台に関しましては必ず設けられております。
 
 
 では、ここからは12台をご紹介しますが、まずは「福北ライン」に導入されました「新高速色」の車からご紹介します。導入は、3201が博多営業所に、3202・3203が北九州高速営業所にそれぞれ導入されておりまして、福岡~北九州間におきまして活躍する姿を見せております。それにしても、外観からもこれまでのQTG-規制車以前のスタイルに類似している訳ではありますが、エンブレムがMS06形式である事を伺わせております。
 
 (3201)~以下画像「福北ライン」、その下の画像「わかくす号」時
 
 (3202)
 
 (3203)
 
 
 次は、「火の鳥塗装」の8台に関しましてご紹介します。この導入は同年暮れに行っておりまして、新製導入は以下の2台を除きまして福岡高速営業所に導入しておりまして、福岡~熊本線「ひのくに号」、福岡~大分線「とよのくに号(スーパーノンストップ便)」で使用されておりましたし、1台(3278)が亀の井バス委託運用のため大分ナンバーとなっておりまして、別府~福岡線「とよのくに号(別府便)」に、そしてもう1台(3285)が博多営業所に導入されておりまして、福岡~佐世保線「させぼ号」に導入されておりました。
 
 (3278)
 
 (3285)
 
 3278 大分200か ・925 亀の井
 3285 福岡200か41-46 博多
 
 しかし、福岡高速営業所に導入されていました6台(3279~3284)も、いずれも令和3年に博多営業所に転属しておりまして、3285とともに、福岡~佐世保線「させぼ号」、福岡~ハウステンボス線で使用されております。これらは、三菱エアロバスシリーズ史上静かな車であるとともに、先述のようにAMTと言う事で疲労軽減につながる事にもなるようでもあります。
 

 (3279)

 

 (3280)

 

 (3282)

 

 (3283) 

 

 (3284)

 
 (いずれも博多営業所)~前福岡高速営業所
 3279 福岡200か41-21
 3280 福岡200か41-22
 3281 福岡200か41-28
 3282 福岡200か41-43
 3283 福岡200か41-44
 3284 福岡200か41-45
 
 
 そして、西鉄バス北九州の「新高速色」の車をご紹介します。この車(3286)は小倉営業所に所属しておりまして、小倉~北九州空港間の「北九州空港エアポートバス」の専用車として運行されております。この車の場合は、「福北ライン」と同様「新高速色」でありまして、番号上この車が最後の「新高速色」の導入車となっておりまして、それでも側面には「北九州空港エアポートバス」のステッカーも見られております。
 
 3286 北九州200か13-14
 
 
 所で、これら車の導入された後の平成31年からは「ハーモニー塗装」が導入されておりまして、前年の平成30年暮れには平成29年導入車の3台(3150~3152、いずれもQTG-MS96VP)におきましては塗装変更も行われておりました。現時点では、上の画像の12台の中で「ハーモニー塗装」に塗り替えられた車はおらず、今後も12台におきまして塗装変更が行われる事になるのかどうか気になる所ではあります。
 
 (3150)
 
 
 今回は、最初で最後に導入されました、「新高速色」・「火の鳥塗装」のMS06形式三菱エアロエース12台に関しましてご紹介しましたが、これら車に関しましては、エンブレムも付いている事もありまして、まさに最初に導入された車である事を伺わせているようにも思いますし、現時点でも西鉄グループではエアロエース・エアロクィーンを多く導入しておりますが、燃費面や運転面ではこれまでのエアロエースとは違っている所も見られております。今後さらに「ハーモニー塗装」の車とともに中心車種に位置付ける事になるようですが、これからも引き続き各路線におきまして活躍を続けていただければとも思っております。