番外 平成23年11月で「白青塗装」より早く終了、100系新幹線電車「新塗装車」最後の運行時の姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 上の画像にもあります、100系新幹線電車と言いますと、長い鼻に細長いランプが設けられました、東海道・山陽新幹線にとりましては第2世代の新幹線電車にあたりまして、ご覧の皆様の中にも乗車された方も多くいらっしゃるのではないかと思います。
 
 そんなこの100系新幹線電車のかつての大きな特徴と言いますと、中間に2階建ての車両が連結されていたのが大きな特徴でもありました。
 
 実際にJR東海の車両には2階建て車両2両の中に食堂車もしくはカフェテリアと個室式グリーン車が、「グランドひかり」とも称されまして最高速度がJR東海の車両よりも速い230キロでも運行されておりましたJR西日本の車両には2階建て車両4両の中に食堂車・グリーン車・普通車が入っておりまして、当時ちょうどバブル期でもありましたので、これら新幹線電車がバブル期の日本を支えてもいたほどでした。
 
 しかし、第3世代の300系新幹線電車が導入されますと、活躍の場も徐々に減りまして、食堂車の営業が平成12年に廃止されますし、東海道新幹線からは平成15年に撤退しまして、以降は山陽新幹線に活躍の場を残すのみとなりました。
 
 けれども、山陽新幹線でも16両編成は翌平成16年に運行を終了しまして、そのほとんどは廃車となってしまいましたが、さかのぼりましてJR西日本では平成13年からは4両・6両の短編成化が行われておりまして、博多南・博多~新大阪間の「こだま」を中心に運行される事になります。その改造の際には、JR東海から廃車となりました編成の先頭車まで購入しまして短編成化に貢献してもいたほどでした。
 
 
 そして、平成14年にはグレー地濃いグレー緑のラインが特徴の新塗装車も導入されまして、この塗装の車は平成23年11月末まで山陽新幹線・博多南線におきまして運行されておりました。今回は、平成23年11月に私が乗車しました際のこの塗装での博多南線での最後の乗車記録を皆様にご紹介してまいります。
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 この新塗装車は、平成14年にこれまでの「白青塗装」からイメージを一新するために登場したものでありまして、新大阪駅以西の山陽新幹線でしか見られない塗装でもありましたので、新大阪以東の方にはまさに珍しさもあったのかも知れないものではないかと思います。

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 その後、この新塗装車は、100系新幹線電車に加えまして、平成20年に全廃となりました画像の0系新幹線電車にも広がりまして、山陽新幹線の4・6両の「こだま」はこの塗装が主流となりました。
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 しかし、この間にも0系新幹線電車のの両数が減っておりましたので、それとともにこの新塗装車も少なくなりまして、最後に残りました0系新幹線電車も「白青塗装」に塗り替えられた後に廃車となりましたので、0系新幹線電車からこの塗装は早くに消滅しました。
 
 
 あとは100系新幹線電車でこの塗装の車両が運行されておりましたが、平成23年3月のダイヤ改正で4両のP編成も全廃となった事や、平成22年に3編成(K53~K55編成)が「白青塗装」に塗り替えられておりましたりもしておりましたので、最終的に残りました新塗装車も、平成23年11月末で一足先に運行終了と言う事になっておりました。
 

 

 さて、ここからは平成23年11月に利用しました際の事をご紹介してまいります。この時は、博多南線の博多駅から那珂川町(当時)の博多南駅へわずか10分間ではありましたがその新塗装車に乗車しておりました。乗車した列車は岡山駅からの「こだま755号」から変わる列車でありましたが、この列車も平成23年12月より700系新幹線電車「レールスター」に変わりましたので、画像5の発車標(案内表示)も表示は6両となっておりましたが、12月からは8両に変わる事になっておりました。
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 (行先)
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 この時乗車しました編成はK52編成でありました。この編成は、元は16両の「グランドひかり」でありましたが、それが10両も減らして運行していた訳でもありましたので、「こだま」専用として運行するためを思えば短編成は仕方がなかったようにも感じさせられます。やはり、高速仕様ととして登場した証しのノーズの下の穴がかつての姿を偲ばせるようでもあります。
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 (ノーズの下の穴がかつての「グランドひかり」を思い出させられます)
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 そんなこの編成を撮影していますと、「自由席」表示の色がはげてしまった姿を見る事ができておりました。やはりこういった姿が時代を感じてしまうようでした。
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 さて、列車は博多駅を発ち、博多南駅へと向かいます。画像は発車直後の車内ですが、通勤時間帯でもありますので、多くの乗客がいらっしゃいました。こうしてあっと言う間の10分間の100系新幹線電車新塗装車の乗車でもありましたが、博多南駅からは私が急いでバス移動しないといけなかったため、結局博多南駅での画像は撮影する事ができませんでした。
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 その後、100系新幹線電車は平成23年12月からは博多南・博多~岡山間の5本のみが運行される事になりまして、その運行列車も画像にもあります「白青塗装」に塗り替えられましたK53~K55の各3編成のみが使用される事になりました。
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 しかし、翌平成24年3月改正におきまして、残念ながら100系新幹線電車の定期運用は終了となりまして、この年のうちに全車廃車となってしまいました。その結果、28年にも及びます100系新幹線電車の歴史もこれで終了となってしまいまして、このスタイルの車両は過去のものとなってしまいました。

 

 
 今回は、100系新幹線電車に存在した「新塗装車」に関しましてご紹介しましたが、この緑の新塗装車自体も、100系新幹線電車の歴史の中に残る事でもありましたので今回取り上げさせていただきましたが、やはり100系新幹線電車をはじめ、東海道・山陽新幹線の車両は「白青塗装」が一番かと思います。しかし、当時のJR西日本の新しいイメージとして採用されていたこの塗装は末期の100系新幹線電車にとりましては大きな存在ではなかったでしょうか。ご覧の皆様も、今回ご紹介した事で、かつてはこういった車両も100系新幹線電車であった事を存じていただければと思っております。
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