NO.3030 最初の編成の輸送シーンです、福岡市地下鉄4000系電車甲種輸送、唐津地区撮影記録 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 福岡市交通局(福岡市地下鉄)の空港線・箱崎線では、現在6両編成の電車が運行されておりまして、多くの方々が利用されております。

 

 福岡市地下鉄の空港線は、最初の区間(室見~天神間)が昭和56年開業と今年で42年、以降延長を繰り返しまして、現在は姪浜~福岡空港間となっておりまして、この区間ではJR筑肥線も乗り入れております。

 

 一方、箱崎線も最初の区間(天神~中洲川端~呉服町間)が昭和57年開業と今年で41年を迎えておりまして、以降こちらも延長を繰り返しまして、現在は中洲川端~貝塚間が存在するにも至っております。

 

 これら区間で運行されておりますのは、上の画像の1000N(←1000)系電車・2000(2000N)系電車がそれぞれ運行されておりまして、自動運転装置(「ATO」)も全区間におきましてJRの車両(303系電車・305系電車)とともに採用しております。特に1000N系電車に関しましては、最古の車両であります画像1の01編成で開業1年前の昭和55年製と、今年で43年になる車両が存在しております。

 

 しかも、筑前前原駅以東から撤退しております、後述のJR九州の103系1500番台電車よりも古い車両も存在しておりますので、それだけ1000N系電車の性能がいい事も伺わせておりまして、103系1500番台電車自体が製造初年は昭和57年である反面、車両自体にも故障が相次いだ事からその結果後継車両として305系電車が導入されるに至っていたほどでもあります。

 

 (1000N系電車となっている姿より、LED行先表示器)

 

 (同、車内の化粧板・モケット等張替え)

 

 

 そんな1000N系電車を置き換えるべく、新たな電車が福岡市地下鉄に導入されるようになりました。それが画像の4000系電車であります。

 

 (福岡市地下鉄HPより引用)

Fukuoka4000_EXT.png

 

 この4000系電車は、先述のように1000N系電車を置き換えるべく導入される事になっておりまして、導入編成は1000N系電車の保有編成であります18編成が導入される事になっております。

 

 この導入は、今回ご紹介しますように最初の編成がこのほど導入されておりますが、今後数年かけまして18編成が導入される事にもなっております。

 

 この電車の車内です。画像のように薄紫のシートとなっているようでありまして、見た所ドア上部には案内表示器が設置されるようになっているようであります。また、6号車にはフリースペースも設けられるようになっておりまして、子供連れやベビーカー、車いす利用、そしてキャリーバッグ等の荷物を持たれる方にも優しい姿も見られるようになるようであります。

Fukuoka4000_INT.png

 

 (6号車に設置、フリースペース)

fukuoka4000_fs-s.pngfukuoka4000_fs-m.png

 

 

 さて、ここからご紹介しますのは、その4000系電車の最初の編成の甲種輸送シーンを唐津駅・西唐津駅・和多田駅でそれぞれ収める事ができておりました。今回は、その模様を皆様にご紹介してまいります。

 

 

 この甲種輸送は、製造元の神戸市にあります川崎車両から、山陽線・鹿児島線・長崎線・唐津線・筑肥線を経まして輸送が行われていたものでありまして、4月23日に川崎車両の工場を出場、それから先述の区間を経まして、4月25日未明に姪浜車両基地に搬入されております。

 

 これまでも、1000系電車の昭和59年以降製造車、そして2000系電車もその区間で輸送が行われておりまして、1000系電車の昭和55年製造車のように、博多臨港線の博多港駅からトレーラー輸送で姪浜車両基地に搬入と言った例、昭和57年製造車のように博多駅から旧筑肥線を経て姪浜車両基地に搬入と言った例からしますと遠回りにはなりますが、昭和55年製造車のようにわざわざ台車を外さないでいい分、現在はこちらの方が効率的になっていると言ってもいいかとは思います。

 

 

 さて、画像は4月24日深夜の唐津駅であります。非電化区間の唐津線を経由しまして4000系電車は入ってまいりますが、この時点この唐津駅でも20名ほどの方が到着を待たれておりました。

 

 昭和58年製の103系1500番台電車E13編成によります383C西唐津行きであります。以前は福岡市地下鉄に乗り入れておりましたこの電車も、今や筑肥線の西唐津・唐津~筑前前原間のみでの運行ですので、正直以東には行かれないのも残念ではありましょうか。それでもまだまだ活躍の場があるだけでもいいとは思いますので。

 

 

 さて、23時20分過ぎ、JR九州のディーゼル機関車でありますDE10 1638号機を先頭にしました甲種輸送列車が唐津駅2番ホームに入ってまいりました。ちなみに、本来ならばJR貨物の車両が牽引する所ではありますが、現在JR貨物門司機関区にはディーゼル機関車の所属車両はなく、北九州貨物ターミナル駅に常駐しているのも主に入換用として使用しております愛知機関区のDD200形ディーゼル機関車ですので、これまでも実績がありますJR九州のDE10形ディーゼル機関車を使用するに至ったようであります。

 

 

 DE10 1638号機の後ろに連結されております4000系電車であります。今回編成番号は25編成となっておりまして、これはその下の画像にあります、ここまでは空港線・箱崎線向け最後の編成でありました2000系電車24編成の続番と言う形となっております。

 

 (2000系電車24編成)

 

 

 したがって、今回の車番にも「4*25」と言う番号となっておりまして、これまでの1000系電車・2000系電車が製造番号順であったのに対しまして、こちらは編成番号を重視した形で車番を名乗るようになっております。それにしても、フロントの、側面の水色と青地のカラーも入っているのもわかります。

 

 (1号車・4125)

 

 (2号車・4225)

 

 (3号車・4325)

 

 (4号車・4425)~画像なし

 

 (5号車・4525)~画像なし

 

 そして、その下の画像とともに福岡空港・貝塚方先頭車となります、6号車であります4625でありますが、この時フリースペースとなる部分にはキャラクターであります「ちかまる君」のぬいぐるみの姿が多く見られておりまして、神戸から長い旅を行っていた事が伺わせておりました。尚、このぬいぐるみは後述のように乗務員室にもありまして、実際複数箇所で見られておりました。

 

 

 こうして、甲種輸送列車は一旦西唐津駅へと向かいまして、ここで機回しを行いまして、後述のように筑肥線を姪浜駅へと向かう事にもなります。

 

 

 場所は変わりまして、西唐津駅であります。この西唐津駅でもその下の画像にありますように、多くの方が撮影に来られておりまして、今回の甲種輸送の関心さが伺えました。ちなみに、「関東地区を中心にあるような事」はなく、皆さんマナーを守って譲り合いながら撮影する姿が各所で見られておりました。

 

 4000系電車25編成は、西唐津駅2番線に停車しておりました。普段この2番線ではこの時間帯303系電車もしくは305系電車が留置している姿が見られておりますが、この日は機回しを行わないといけませんでしたので、画像のような姿が見られておりました。

 

 4000系電車25編成先頭車、4125と「F」マークです。今回の編成の姿を見ますと、これまでの1000系電車・2000系電車のような流線型ではありませんので、見た目からはJR九州の305系電車のような感じが側面からは見て取られている事がわかります。それでもその「F」マークを見ますと、福岡市地下鉄の車両である事が伺えるのではないでしょうか。

 

 (「F」マーク)

 

 

 さて、これからはDE10 1638号機が姪浜方に連結されます。よく見ますと乗務員室の小窓の部分に「ちかまる」らの姿が見られておりまして、先述のフリースペースの部分とともに神戸から同行していた事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 DE10 1638号機は、側線を使いまして一旦佐賀方に引き上げまして、それから2番線に戻ってまいりました。これから徐々に4000系電車25編成に再び近づくようになります。

 
 (接近時静止画像)
 
 この後、係員の誘導で連結へと至りまして、連結作業は終了となります。それにしても、このような姿は普段からも103系1500番台電車などの小倉車両センターへの工場入場や博多運転区への車輪研削時に見られておりますが、この場合は先の唐津車両センターで行うようになりますので、このような西唐津駅での姿はこうした時しか見られないと言ってもいいかと思います。

 

 (連結作業終了・静止画像)

 
 
 連結作業が終わりましたら、少々唐津車両センター寄りへと移動します。その場合は押したような状態で移動する事になりまして、その下の画像のように係員が乗り込みまして、無線の指示によりまして移動するようになります。
 
 (係員乗り込む前の画像)
 
 (係員が乗り込んで移動します)
 
 
 こうして、西唐津駅構内での全ての作業は終了となったようでありまして、これからしばらく最後の輸送区間でもあります姪浜駅へ向けての発車を待つ事になります。
 
 
 西唐津駅の唐津車両センター寄りへと戻ってまいりました。機回しによります連結が終了しましても、係員の方がチェックしているようでありましたが、そうした姿が発車直前まで見られていたようであります。尚、発車後次の唐津駅でも停車していたようでしたが、特に連結面のチェックが見られていたそうでありまして、細心の注意を図っていた事も伺えていたようにも思います。
 
 
 この後、日付が変わって0時10分に103系1500番台電車E18編成によります387Cが終点西唐津駅に到着、ここで4000系電車の並びも辛うじて収める事ができました。この電車同士の並びも今後筑前前原駅では見られるようではありますが、それでもこの西唐津駅では最初で最後と言う事にもなるようではあります。
 
 (クハ103-1518と4125との先頭部の並び)
 
 こうして、この画像を最後に西唐津駅を出まして、次の場所へと収める事にしました。
 
 
 西唐津駅を発ちまして、次の撮影駅の和多田駅へとやってまいりました。この和多田駅は、言わずと知れた筑肥線の駅でありますが、その筑肥線となりまして最初の駅となりますこの駅で収めようと思いましてやってきておりました。
 
 この和多田駅では、到着時には筑肥線の最終列車であります637C(0時36分着)がまだやって来ておらず、その637Cと甲種輸送列車とが唐津駅で行き合いまして、甲種輸送列車は和多田駅を通過する形となっておりました。
 
 
 0時40分頃、その甲種輸送列車が和多田駅を通過して行きます。この和多田駅通過直前には動画にありますように汽笛を2回鳴らしておりまして、通過する事でホームでの注意を促していた事が伺わせておりました。ちなみに、この時点で和多田駅で撮影していた方は私以外はおらず、今回の撮影もこれで終了となりました。

 

 

 今回は、福岡市地下鉄4000系電車の甲種輸送の模様を、唐津・西唐津・和多田の3駅で収めておりました画像をご紹介しましたが、本当にはるばる神戸からやって来ていた訳ですし、それに伴います関心事があった訳ですから、結果多くの撮影者が見られていたように思います。それにしても、「ちかまる」の姿が車内で見られていた事も、正直運ぶにはふさわしい事ではなかったでしょうし、まさに立派な同行ぶりでもあったのではないでしょうか。今後この25編成に関しましては試運転へ向かって行く事になりますし、26編成以降もそのような輸送する形が見られて行く事にもなるようですので、次回の輸送時も期待したい所ではあります。