NO.3018 元は貸切車両である姿が見られます、島鉄バス「島原号」日野セレガ、新専用車乗車記録 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでは、NO.2984におきまして、島原鉄道(島鉄バス)の福岡~島原線「島原号」の現在・過去の専用車に関しまして皆様にご紹介しておりました。

 

 現在の「島原号」は、運行本数が3往復で運行されておりまして、島原鉄道(島鉄バス)と西鉄バスによって運行されておりまして、所要時間は3時間程度はかかりますが、福岡と島原半島間をダイレクトに結ぶ路線として存在しております。

 

 この「島原号」と言いますと、最近の大きな話題としては、令和4年秋の改正でにこれまで両社一日に双方1往復半での運行となっておりましたが、この改正で西鉄1・島鉄2の運用に改まっておりまして、結果1台につき一日1往復でこなす形に変わっております。

 

 また、令和5年の改正ではこれまで不定期に休憩のため停車しておりました以下画像の多久西パーキングエリアに正式に休憩停車するようになっておりまして、それに伴いまして5分の休憩時間が与えられた一方、筑紫野バスストップでの停車が廃止されておりますし、この4月の改正では雲仙市内での運行区間の一部が国道251号バイパスに経路変更されておりまして、新たに川端バス停に停車するようになっておりまして、これまで停車地でした1キロ手前の愛野駅前の停車が廃止されております。

 

 (多久西パーキングエリア)~以下が下り線、その下が上り線

 

 使用されております車両は、上の画像・以下画像のように日野セレガ2台・いすゞガーラ1台の計3台が使用されておりまして、先述のように2台が運用に入りますので、1台が予備と言う形になっております。

 

 (3210・日野QRG-RU1ASCA)

 

 (長崎バスグループに入る前時撮影)~画像2もです

 

 (1760・いすゞQTG-RU1ASCJ)

 

 

 そして、もう1台が日野セレガでありますが、前回もご紹介しましたように貸切からの転用車両でもあります。今回ここからはその新たな専用車両に福岡から諫早まで乗車する事ができておりましたので、皆様にご紹介してまいります。

 

 

 今回利用しました日野セレガが3722(QTG-RU1ASCA)であります。この車は、平成29年に島鉄バスで導入されていたものでありまして、元々は島鉄バスの貸切塗装もまとっておりました。その後長崎バスグループとなりましてからは3722の社番も名乗るようになりましたし、塗装も長崎バスの貸切塗装に塗り替えられまして貸切として使用されておりましたが、令和4年の秋に路線化されまして、「島原号」で運行されるに至っております。

 

 この路線化に伴いまして、行先表示器も白色のLED行先が新たに設けられておりますが、それ以外ワンマン対応等は行われているものの、この後ご紹介しますようにトイレを含めました改造は行っておらず必要最小限の改造にとどまっております。そのため、多久西パーキングエリアの休憩も正式に設けられるにも至っております。

 

 

 ここからは、乗車の模様をご紹介してまいります。今回乗車便は、昼に天神高速バスターミナル(13時10分発、博多バスターミナルは12時51分発)を発つ便でありまして、その便に新たな日野セレガが入っておりました。

 

 

 乗車時の画像です。座席は通常36席が使用されておりまして、この日の乗車ではそのうちの半分近い20名近い乗車があっておりました。よく見ましてもほとんど埋まっている事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 この車の各座席には、画像のようにUSBポートが設置されております。よく見ましても後付けである事がお分かりいただけますが、それでも正直ありがたい装備である事にはお分かりいただけるのではないでしょうか。

 

 ご紹介しておりますように、この車は貸切からの転用車であります。そのため、エアコンの吹き出し口の所にはマイクの挿し込み口が見られておりまして、ケーブルのマイクをその挿し込み口に挿しこみまして、マイクを使って話したりカラオケをやったりすることができていた事がわかるのではないでしょうか。

 

 先述は、通常36席が使用されている事を述べましたが、残りの座席に関しましては画像のようにカーテンで仕切りがなされておりました。詳しくはこの後多久西パーキングエリアで撮影した画像をご紹介しますが、私が座っていた後ろにこのカーテンですので、正直驚かされる所ではありました。

 

 

 さて、この日は4月上旬(2日乗車)でしたので、各地では桜が満開の姿が見られておりました。現在はほとんど散ってしまいまして葉桜となった所が見られておりますが、この時はこうした姿が見られて良かったです。それにしても、今年の九州は雨が多い春ですので、桜の季節もそう長いものではなかったのも正直残念ではなかったかと思います。

 

 

 そして、「島原号」は多久西パーキングエリアに到着、この日は順調に流れていた事もありまして休憩も10分近い時間が取られておりました。その間に、休憩時の全体画像も収めようかと思いましたが、両側にトラックが駐車しておりましたので、結局LEDシグネチャーランプがない事から、リミテッドエディションである事がわかりますフロント部分メインしか収める事はできませんでした・・・。

 

 

 車内に戻りまして、カーテンの後も収めておりましたが、カーテンの後は3列13席のシートが見られておりました(補助席除きます)。元々この車は12列シートの貸切車であった訳ですが、予約システム(「ハイウェイバスドットコム」)の関係上、他の2台と共通の座席にしておかないといけない事から、9列分しか座席を置かず、残り3列は使用しないと言う形になっております。そのため、上の画像の乗車時の画像からも、座席の間隔もそう広くはありませんので、まるで中型バスに乗っている印象さえも感じさせられるほどであります。

 

 (後方3列部分)

 

 

 さて、「島原号」は多久西パーキングエリアを出まして、長崎自動車道を南下します。途中嬉野インター~東そのぎインター間の長~いトンネル区間を経まして、大村湾を見る事もできましたが、反対側になります画像の西九州新幹線の高架橋からは新幹線電車の姿は見る事ができませんでした。正直タイミングもあるようですが、いつか同区間を走ります「九州号」や長崎~佐世保線などでもバス車内から新幹線の姿は拝見してみたいものであります。

 

 (東彼杵町瀬戸郷付近)

 

 

 こうして、諫早駅前に15時15分頃に到着しました。ちなみに、これまでもご紹介しておりますように車体にはフリーマーケット「ACB」のラッピングが施されておりますが、この「ACB」は長崎県・福岡県に店舗を持っているそうでありまして、長崎県内は島原市・諫早市など、福岡県内は福岡市・太宰府市などに店舗がありますので、運行区間の島原市・諫早市・福岡市・太宰府市に店舗がある事から「島原号」とつながっている印象も感じさせられます。今回、運行区間に最も近い太宰府市の店舗を拝見しようと思いましたが、拝見する事ができませんでした・・・

 

 この後、諫早駅前から新たな乗客も乗せまして島原へ向けて「島原号」の日野セレガは発って行きました。それにしても、本当にこのラッピングの目立つ姿には驚かされます。それほど引き付く広告である事には間違いないでしょうか。

 

 

 今回は、島鉄バスの「島原号」の新たな車両であります、元貸切車でもあります日野セレガに乗車した模様をご紹介しましたが、路線化に関しましては既存の貸切車での改造でもありましたので、必要最低限の改造が施されていた事がお分かりいただけるのではないかと思います。しかも、予約システムの関係から9列36席しか使用できないと言うのも本来ならば12列使用できる所から見ましても致し方ない所かなとも思う所ではありましょうか。とにかく、正直変わった所が見られる所が伺えるこの専用車ではありますが、これからも島原~福岡間を安全に運んでいただきたいものであります。