NO.2984 現在は「セレガーラ」3台で運行されています、島原鉄道、福岡線「島原号」歴代専用車 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 

 福岡~島原線「島原号」は、運行本数が3往復で運行されておりまして、島原鉄道(島鉄バス)と西鉄バスによって運行されておりまして、所要時間は3時間程度はかかりますが、福岡と島原半島間をダイレクトに結ぶ路線として存在しております。

 

 

 
 この「島原号」と言いますと、最近の大きな話題としては、一昨年秋にこれまで一日に双方1往復半での運行となっておりまして、西鉄バスが島原で、島鉄バスが福岡でそれぞれ滞泊も見られておりましたが、現在は西鉄1・島鉄2の運用に改まったため、一日1往復でこなす形に変わっております。
 
 また、昨年にはこれまで不定期に休憩のため停車しておりました多久西パーキングエリアに正式に休憩停車するようになっておりまして、それに伴いまして5分の休憩時間が与えられておりますし、それとともに筑紫野バスストップでの停車が廃止されております。
 
 
 さて、今回ご紹介しますのは、島鉄バスの「島原号」の専用車、そしてこれまでの専用車(~元日本交通三菱エアロクィーンまで)に関しまして皆様にご紹介してまいります。
 
 
 島鉄バスの専用車両も、長崎バスグループとなりました今では、長崎自動車(長崎バス)やさいかい交通と通した社番を与えられておりまして、後述のように必ず社番が与えられております。また、使用車両にはいずれもラッピングが施されておりまして、現在の専用車には「島原半島ジオパーク」、そして諫早市などにありますフリーマーケット店「ACB」のラッピングが施されておりますが、過去の車両でも同じようなラッピングが見られておりました。
 
 

 では、ここから「島原号」専用車をご紹介してまいります。尚、掲載画像車以前の画像に関しましては残念ながら収めておりませんのでご容赦いただきたいと思いますが、まずは移籍車2台からご紹介します。

 

 1台目は、上の画像の三菱エアロクィーンMV(長崎200か・273、P-MS729S~リアのみ)でありました。この車は、平成15年に日本交通から移籍導入されたものでありまして、「島原号」では初の移籍車両でもありました。しかし、平成19年に東彼杵町の長崎自動車道で車両火災を起こしまして廃車となっておりまして、その姿を見る事はほとんどありませんでした。

 


 この長崎200か・273の代替車として導入されましたのが、以下画像の同じく三菱エアロクィーンMV(長崎200か・477、U-MS729S改)でありました。

 

 (平成24年撮影)

 

 この車も、同じく日本交通より移籍しました車でありまして、上の画像の長崎200か・273が平成2年式でありましたが、こちらは平成3年式であったようであります。

 

 装備は、4列シート・中間トイレ付の装備となっておりまして、先代の三菱エアロクィーンMVと同様、行先自体もサボ式とシンプルな装備となっておりまして、先代の姿を継承しておりました。

 

 またこの車にも、先代と同様ラッピングが施されておりましたが、側面のラッピングは以下画像・最後の画像のように大きく「平成新山」が大きく描かれておりました。このラッピングを見ましても、溶岩によって形成されました新山でありましたので、そう言った姿がきれいに見られていたのが特徴でありました。尚、リア画像にはその下の画像にもありますように島原城の姿も見られておりました。

 

 (以下はいずれも平成20年撮影)~以下画像は多久西パーキングエリア休憩時

 

 (リア画像)

 


 これからは自社発注車をご紹介します。画像は日野セレガR(長崎200か・145、KL-RU4FSEA)であります。

 

 (平成24年撮影)


 この車は、平成12年式でありまして、導入以来もっぱら「島原号」として使用されておりまして、座席は4列シート・後部トイレ付きの装備となっておりました。

 

 この車に関しましても、上の画像・以下画像のように車体におきましてはラッピングを施しておりまして、この車に関しましても一時「平成新山号」と言う愛称が付けられてもいまして、上の画像の三菱エアロクィーンMVのようなラッピングが見られておりました。

 

 (平成19年撮影)~多久西パーキングエリア休憩時

 

 この車には、これまでも乗車歴がありましたが、この車でしか見られなかった画像の24コマ運賃表が存在しておりました。確かに、区間を考えますとこれだけの方がいいのではないかとも思いますので。

 

 (平成24年正月時)

 

 その後は、ラッピング柄を変えた状態で運行されておりまして、以下画像のような島原の四季の姿が車体におきまして大きく見られておりましたが、平成28年に後述のいすゞガーラのように、フリーマーケット「ACB(アシベ)のラッピングに貼り替えられまして、引き続き「島原号」として見られておりましたが、そのいすゞガーラ新車の導入に伴いまして、島原~長崎空港線の特急バスに転用されておりました。

 

 (平成28年撮影)~その後「ACB」ラッピングに張り替えられております

 

 実際に「ACB」ラッピングをまといまして長崎空港線に入る同車でありまして、これまでは見られませんでした「長崎スマートカード」の読み取り機も装備されまして運行される姿が見られておりました。しかし、令和元年にこの車は廃車となっておりまして、もうこの車の姿は見られなくなっております。

 

 (整理券発行機・長崎スマートカード読み取り機)

 


 次は、日野セレガ(3210(長崎200か・791)、QRG-RU1ASCA)であります。

 

 (長崎バスグループに入る前時撮影)~ラッピングも現在と異なります

 

 この車は平成24年に導入されたものでありまして、導入当初から「島原半島ジオパーク」のラッピングが施されていた事もありまして、「ジオパーク号」と言う愛称が付けられております。

 

 尚、この導入に伴いまして三菱エアロクィーンMVの長崎200か・477が廃車となっております。装備は、4列シート・後部パウダールーム付きトイレが装備されておりまして、車内は以下の通りとなっております。また、この車ではモニターは装備されておらず、その結果「島原号」で行われておりましたビデオ放映は廃止に至っております。

 

 また、島原鉄道が長崎バスグループに入った事に伴いまして、この車には3210の社番が与えられております。また、ジオパークに関しました事ではあるもののラッピングも変わっている事もわかりますが、それ以外の変化がないだけに、「島原号」専用車としての姿は見られている事が伺えるのではないでしょうか。

 


 次は、平成29年に導入されましたいすゞガーラ(1760(長崎200か11-57)、QTG-RU1ASCJ)であります。

 

 この車は、上の画像の日野セレガRに代わります「島原号」専用車として導入されたものでありまして、現在長崎バスグループに変わりましてからは1760の社番も与えられております。

 

 そんなこの車の導入に伴いまして、その結果セレガRは先述のように長崎空港線に転用されたのちに廃車となっております。また、いすゞ車の導入となっておりますが、島原鉄道では、ジェイバス架装車では日野セレガに加えましていすゞガーラもその後貸切車が導入されておりまして、この車はその流れの先陣を切るものであると言ってもいいでしょうか。

 

 この車の装備は、上の画像の日野セレガであります3210と同等の装備ではないかと思われます。また、車体には先述の日野セレガRと同様フリーマーケット「ACB」のラッピングが施されておりますが、この「ACB」は長崎県・福岡県に店舗を持っているそうでありまして、長崎県内は島原市・諫早市など、福岡県内は福岡市・太宰府市などに店舗がありますので、運行区間の島原市・諫早市・福岡市・太宰府市に店舗がある事から「島原号」とつながっている印象も感じさせられます。

 

 

 そして、一昨年に運用増に伴いまして貸切車から改造されました日野セレガ(3722(長崎230あ29-01)、QTG-RU1ASCA)であります。

 

 (諫早バスターミナル到着時)

 

 この車は、平成29年に島鉄バスで導入されていたものでありまして、元々は島鉄バスの貸切塗装もまとっておりました。その後長崎バスグループとなりましてからは3722の社番も名乗るようになりましたし、塗装も長崎バスの貸切塗装に塗り替えられまして貸切として使用されておりましたが、令和4年の秋に路線化されまして、「島原号」で運行されるに至っております。

 

 この路線化に伴いまして、行先表示器も白色のLED行先が新たに設けられておりますが、それ以外ワンマン対応等は行われているものの、トイレを含めました改造は行っていないとの事でありまして、必要最小限の改造にとどまっております。そのため、多久西パーキングエリアの休憩も正式に設けられるのもわからなくはないでしょうか。

 

 この他には、いすゞガーラ1760と同様、「ACB」ラッピングも施されております。それにしても、長崎バス本体の貸切車と言いますといすゞガーラが主でありましたが、こちらは日野セレガですので、同じジェイバス架装車とは言えこの部分からも違和感があると言ってもいいのではないかと思います。

 


 今回は、島原鉄道(島鉄バス)の歴代の「島原号」専用車に関しましてご紹介しましたが、こうして見ましても、台数がそう多くはない島鉄バスの「島原号」専用車でありますが、これらに共通するのはラッピングではないかと思っております。やはり、「走る広告」とも言われる分、より目立っていいのではないかとも思いますので。それにしても、長崎バスグループとなりましてからも路線車を中心とした変化が見られる島鉄バスではありますが、このように高速車でもより長崎バスの印象を与えさせるような車も出ている昨今でもありますが、とにかくこれからも福岡~島原間を安全に走っていただきたいものであります。