番外 現在は残念ながら廃車に・・・西鉄バス、西工02MC最後の4列シート導入車(971*)2台 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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 当ブログでもこれまでもご紹介しておりますように、西鉄グループ(西鉄バス・九州急行バス)では、平成18年より西日本車体(西工)02MCC-I架装日産デイーゼルスペースアロー(PKG-RA274RBN)を多く導入しておりまして、このタイプの車に関しましては九州各地の路線で運行されておりました。

 

 西鉄バスでも、画像1のように9494が西鉄バス1号車として導入されておりましたが、近年では相次ぐ純正車両の導入、さらに「新型コロナウイルス」による減便などもありまして台数は大きく減らしまして、令和2年には九州急行バスに所有しておりました車(画像2、九州急行バス・福岡200か18-44)が全廃となっておりまして、九州急行バスに所有します車は全車純正車両・4列シート車両となっております。

 

 また、西鉄バス1号車として導入されました4列シートの9494に関しましても、令和2年に入りまして運用を離脱・廃車となっております。この車に関しましては、福岡~鹿児島線「桜島号」の西鉄バス便最初の4列化に伴い導入されておりましたが、その後再び3列シートに戻った事で、他の路線に使用されておりまして、一時は画像のように福岡~熊本線「ひのくに号」でも使用されていた経歴もあったほどでした。しかし、末期に使用されておりました福岡~湯布院線「ゆふいん号」の減便などもありまして、残念ながら廃車となっております。

 

 

 さて、この4列シートとして導入されましたタイプの中には、令和元年・令和2年と運用を離脱・廃車となりました車両が見られておりました。それがいずれも福岡~島原線「島原号」の専用車として運行されておりました2台でありましたが、今回は、これら車の廃車までの軌跡を過去の画像を使用しまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 これら車は、9718・9719でありまして、平成19年に先述の9494と同様、「桜島号」一部4列化に伴いまして導入されたものでありまして、実質最後の4列シート新製導入車でもありました。

 

 (9718)

 

 (9719)

 

 

 しかし、「桜島号」が再び西鉄担当便が3列シート化されますと、「桜島号」から離れまして、いずれの車も、福岡~宮崎線「フェニックス号」の格安便でありました、以下画像の「学割フェニックス号」→「皆割フェニックス号」、そして「島原号」に使用されておりまして、それぞれ使用される姿が見られておりました。

 

 (平成20年撮影、「学割フェニックス号」時)

 

 

 けれども、平成22年に使用車両の整理もありまして9718が日田バスに移籍しましてからは、9719がもっぱら「島原号」として使用されるようになりまして、その予備車として冒頭の9494などが使用されておりました。

 

 (9718→日田バス483号)~平成23年撮影

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 (9719)~平成25年撮影

 

 

 その後、9719は担当路線変更によりまして博多営業所に転属します。博多営業所に転属になりましても、引き続き活躍の場は見られておりましたが、後に福岡~USJ線で使用されておりました三菱エアロエース(4854)が、そして元夜行用のスーパーハイデッカー日野セレガ(8546)が専用車となりますと予備車となった事もありまして活躍の機会が減っておりました。

 

 

 そんな中ではありましたが、私自身もこの車に平成30年に乗車しておりました。当初日野セレガ8546が来るかなとも思っておりましたが、まさかの9719でしたので驚きましたが、今思いますとこれが最後にもなった訳でしたので、乗車しといてよかったなと思う所ではありました。

 

 (島原到着時)

 

 (島原発車前)

 

 この時の時点では、車の各所に痛みも見られておりました。特にドア左側の部分の痛みが大変気になった所でもありましたが、それほど福岡~島原間などを走って来ていた訳でもありましたので、その宿命もこのように見られていたのかなとも思った所でもありました。

 

 

 9719の車内であります。座席はご紹介しておりますように4列シート車でありまして、フットレストに加えましてレッグレストも装備されておりまして、こう言った装備もまさに夜行続行にも対応していた事が伺えるのではないかとも思います。こうして見ましても、他の「ひのくに号」や「桜島号」などに使用されております最新4列シート車としますと1ランク上がった印象であった事もおわかりいただけます。

 

 (レッグレスト)

 

 また、各座席にはコンセントも後付けされておりました。この装備は西鉄高速バスならではな装備であると言ってもいいとは思いますが、携帯電話・スマートフォンが電池を最近はよく食う分、電源の心配がいらないのはありがたい所ではあります。尚、その後Wi-Fi(Kyushu Busnetwork Free Wi-Fi)も導入されておりまして、車内でインターネットも楽しむ事ができておりました。

 

 

 そして、この車の行先は以下の通りでありました。

 

 よく見ますと、「桜島号」系統・「フェニックス号」系統・「ごかせ号」系統とも片道分の行先しか装備されておらず、復路福岡行きの行先は存在していなかった事がわかります。また、夜行続行を想定しまして「どんたく号」の名古屋行きの行先、現在は廃止されております「ムーンライト号」の大阪行きの行先も存在しておりまして、まさに貴重な行先が装備されているのがわかりますが、それも、復路では上の画像の「福(天神・博多駅)岡」ですので、その行先自体重みがある事も伺える所であります。尚、一時期「とよのくに号」にも使用されていたため「大分」の行先もあったようでしたが、この時には表の中からは見る事ができませんでした。

 

 

 その後、令和元年に僚車でありました9718こと日田バス483号が運用を離脱・廃車となります。こちらに関しましては、大分自動車道を連日走っていた事などから痛みも見られていたようであります。それほど影響を出ていた事もあるようですが、早いうちの廃車は正直早かったかなと思う所ではありました。

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 その翌年の令和2年、9719も定期運用から離脱しました。離脱後は、博多営業所から那の津4丁目の旧福岡高速営業所の車庫に疎開留置されておりましたが、現地に出向いた際には画像のように非常に残念な姿が見られておりました(敷地外より撮影)。この姿からも実際に廃車へと至っている事を伺わせておりましたが、正直残念な姿かなとも思う姿でもありましたでしょうか・・・。

 

 

 今回は、西鉄バスの最後の西工C-I架装車の4列シート導入車でもありました2台(971*)に関しましてご紹介しましたが、これらも貴重な1台でもありましたので残念かなと思ってならない所ではあります。しかし、既に相方でありました元9718(→日田バス483号)や3列シート・セレクトシートの後輩にも廃車が発生している事を思いますと、この車の離脱に関しましても正直致し方がなかったのかなとも思ってならない所ではあります。本当に、長くて13年と言う事でまさに乗用車並みの年数しか達していなくての廃車でしたが、これら車に関しましての存在は大きかった事には間違いないでしょうか。