NO.3011 「あそぼーい!」全区間利用「SUGOCA大回り」利用記録(最終回・宮地→博多編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 特急「あそぼーい!」全区間乗車を行程の目的としました「SUGOCA大回り」第11弾の模様をNO.3009(その1)よりご紹介しておりますが、前回(その2)では大分駅から豊肥線に入りまして、宮地駅までの模様までを皆様にご紹介しておりました。

 

 これまでもご紹介しておりますように、今回利用しました「SUGOCA大回り」は、「SUGOCA」のメリットでもありますエリア内の運賃計算方法を利用したものでありまして、乗車区間の運賃を計算する際に「運賃計算の特例に使用する路線」を経由した場合には、実際には異なる経路で乗車する場合でもこれらの線区を経由したものとして運賃を計算するというものでありまして、いわゆる最短経路で利用する事が可能になっております。

 

 そう言った事から、鉄道マニアでも知られております近郊区間の「大回り」になぞりまして、「SUGOCA大回り」として同じ区間を通らなかったら(重複する小倉~西小倉間で特急利用時を含みます)、数百キロにも及ぶ「大回り」を形成する事ができるものでありまして、今回このように「あそぼーい!」を全区間利用、そしてその1での香椎→別府間、今回ご紹介します熊本→博多間で実際「大回り」を形成するに至っております。

 

 さて、前回の区間では平成24年の「九州北部豪雨」で被害に遭った区間も通過しております。実際以下画像の古参路線車も見られております大野竹田バスの車庫付近、そして波野~宮地間にあります「坂の上トンネル」も大きな被害を受けた所でありましたが、現在は画像のように復旧した姿が見られております。

 

 (大野竹田バス車庫)~画像に見えるのが日野レインボーRJ路線車です

 

 (坂の上トンネル入口付近)

 

 

 さて、今回乗車時全車自由席と「乗り得」な時に「あそぼーい!」を利用しました「SUGOCA大回り」は最終回となりますが、今回は「あそぼーい!」で終点熊本駅まで、それから下車駅であります博多駅までの模様を皆様にご紹介してまいります。

 

 

 「あそぼーい!」は、宮地駅に17時06分に着きまして、17時09分まで3分停車となります。そのため、この停車の間撮影も行いました。

 

 キハ183-1001・1002の角に見られます、金の「KURO」こと「あそ くろえもん」であります。私自身も「X」のアイコンにもしておりますが、この金の「KURO」は1・4号車のフロント左右両側に見られておりまして、本来の黒の姿とは違う所が見られております。

 

 それ以外は、「白いくろちゃんシート」もあります3号車の「KURO」の姿も収めておりました。本当に様々な「KURO」の姿が見られる号車でもありますが、こうした姿がよりかわいさを出していると言ってもいいかとも思います。

 

 所で、この宮地駅では駅舎の改装工事が行われておりまして、足場が組まれている所からも伺う事ができました。この駅舎も昭和18年に建てられた駅舎でありまして、駅近くの阿蘇神社を模した駅舎であるのが特徴でありますが、今回は下車ができない分、駅舎の裏からしか伺う事ができなかった事は致し方ない所ではありましたでしょうか。

 

 また、この宮地駅は阿蘇地区の鉄道の拠点でもあります。そのため、後述のように熊本方面・大分方面の普通列車のほとんどは折り返しますし、特急「あそ」「かわせみ やませみ」は熊本への始発・終着駅でもありますし、この「あそぼーい!」も当初はやはりこの宮地駅発着で運行されておりました。そして、以下画像にあります転車台からもわかりますように、以前は先日運行を終了しました「SL人吉」の前身であります「SLあそBOY」もこの駅発着でも運行されておりまして、8620形蒸気機関車58654号が回る姿が見られていたのが懐かしい所でもあります。

 

 さて、17時09分に「あそぼーい!」は宮地駅を発車、次の停車駅であります「KURO」の故郷でもあります阿蘇駅へと向かって行きます。

 

 

 いこいの村駅を通過しまして、17時13分に阿蘇駅1番ホームに到着しました。現在は以下画像の宮地行き(431D)の待ち合わせで3分停車となっておりますが、この時(改正前)は1分停車となっておりました。

 

 この時、阿蘇駅のバス乗場では、産交バスの「阿蘇登山線」に使用されております日野セレガ(熊本200か・900、KC-RU3FSCB)の姿が見られておりました。この路線ではヒョンデ(ヒュンダイ)ユニバースが使用されておりますが、昨年天草営業所から転属しました古参車でもありますこの車が引き続き活躍する姿が見られたのも正直ラッキーではなかったかと思っております。尚、この他にも大分バスの「やまびこ号」や九州産交バスの「九州横断バス」の姿も見られておりまして、わずか1分の間にそうした姿が見られたのが良かったでしょうか。

 

 

 阿蘇駅を発ちまして、17時22分に画像の赤水駅に到着、23分に発ちまして、これから徐々に熊本方面へ下って行く事になります。

 

 

 しばらく進みますと、国道57号線と並行して下ってまいります。この区間では、平成28年の「熊本地震」で鉄道・道路双方で大きな被害を受けた区間でもありますが、現在はいずれも令和2年に復旧しておりますので、本当にここまで至れてよかったなとも思う所でもありましたでしょうか。

 

 さらに、「阿蘇大橋」の姿が見えてまいります。この橋もこれまでもご紹介しておりますように同じく令和2年に新たに建てられた橋ではありますが、この橋の存在も南阿蘇方面へなくてはならない橋となっておりますので、この橋の存在の大きさも伺える所ではあります。

 

 

 こうして、勾配を下ってきておりましたが、さらに立野駅へはスイッチバックの形で下る事にもなります。列車は、立野駅からの線路と合流しまして、引き上げ線に入りまして、決められた位置に停車するようになります。

 

 ちなみに、以前もご紹介しましたが、この引き上げ線の奥にはトンネルも見られておりました。恐らくは編成の長い貨物列車に対応したためではなかったかと思われますが、4両編成であります「あそぼーい!」だからこそ見る事ができた姿ではないかと思っております。

 

 

 この後、運転士は1号車に移動しまして、それから立野駅へと入るようにもなります。私も立野駅入線の姿を収めたかったので、その下の姿を収めた後に1号車へと移動しました。

 

 1号車から見た姿です。左側の線路が阿蘇方面からの線路、右側の線路が立野駅への線路になります。既に、立野駅への方向には信号機が黄色が2つ点灯しておりまして、これは「警戒信号」にあたりますので、25キロ以下で徐行して駅に進入するようにと促されている事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 この後、この信号に沿って、ゆっくりと下りてまいります。この時は、1号車の乗客にとっては先頭にあたりますので、このようにして下りている事を実感させる時でもあるのではないかとも思います。

 

 

 こうして、立野駅1番ホームに入線してまいりました。時間は17時40分になろうとしておりましたが、引き続きゆっくりとした形で入るに至っておりました。

 

 その立野駅には17時40分着、再び折り返しますので4分間停車します。そのため、ここでは私も1号車(キハ183-1001)の姿を収めるに至っておりました。

 

 この立野駅と言いますと、昨年夏に全線運行再開しました南阿蘇鉄道の存在があります。これまで最近では運行再開直後(令和5年7月)・現在は引退・解体されました気動車2両のお別れ運行時(2月)に訪問しておりますが、本当に平成28年の「熊本地震」からよく復興してくれたと思う所です。やはり、7年の月日が経ってしまった事は致し方ないですが、それでも現在はJRとの直通列車が運行されるほどですので、こうした明るい話題が見られている事は良かったと思ってならないでしょうか。

 

 向かいの2番ホームでは、キハ200系気動車13番ユニットの宮地行き(433D)の姿がありました。この13番ユニットは、元々は長崎地区で運行されておりまして、現在は見られなくなりました青の「SSL塗装」でもありましたし、Jリーグチーム「Vファーレン長崎」のラッピングも施された事もありましたが、平成27年に大分車両センターに転属、「赤塗装」化されておりましたが、令和4年9月改正で熊本車両センターに転属しまして、豊肥線・三角線で運行されております気動車でもあります。

 

 さて、発車時刻も迫ってきておりますので、「あそぼーい!」の車両の姿も上の画像・以下画像のように収めておりました。尚、これ以降の駅では停車時間も短いですので、熊本駅に着くまでは降りてからの撮影はできませんので、それを思ってこの2枚を収めるに至っておりました。

 

 こうして、17時44分に立野駅を発ちまして、さらに熊本駅へ向けて西へと進んでまいります。その際には、さらに徐々に下りながら進む事にもなります。

 

 

 さて、今回も様々な「KURO」の姿が見られておりましたのでご紹介しておきます。「KURO」のカットも様々な姿が見られておりますが、こうした姿からも「あそぼーい!」としてに加えまして、他の電車・気動車・駅などでも見られておりますので、それだけJR九州にはなくてはならないキャラクターであると言えるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 中でも、485系電車「RED EXPRESS」、JR九州バス「RED LINER」との絡みまであった事には正直驚きました。よく見ましても正直絡みもバッチリではないかとも思う所でもありましょうか。

 

 

 さて、「あそぼーい!」は立野駅を出ますと、肥後大津・光の森・武蔵塚各駅に停車しまして、画像の水前寺駅には18時18分に到着、そして発車となります。

 

 水前寺駅の次は、新水前寺駅に18時20分に着きまして、18時21分には発車します。尚。この両駅の駅間もわずか600メートルしかありませんので、1分少々で着く事ができております。

 

 

 こうして、18時30分に「あそぼーい!」は終点の熊本駅に到着しました。この「あそぼーい!」の乗車時間は3時間24分に及ぶ乗車ではありましたが、ごのパノラマ座席から見る光景が大変美しくてよかったと思います。ただ、雨が降っておりましたので見にくい所もあった事に関しましては正直残念ではなかったかと思っております。

 

 

 この後は、博多駅まで鹿児島線を北上して行きます。この間は以下の3つの列車に乗り継いで博多駅を乗り継いで行きましたが、熊本→博多間は2時間19分と、並行しております九州新幹線でしたら約40分で行く事ができる分、約3倍の時間をかけまして博多駅へと移動するに至っておりました。

 

 (熊本→大牟田間、366M)

 

 (大牟田→鳥栖間、2354M)

 

 (鳥栖→博多間、4054M「みどり(リレーかもめ)54号」)

 

 (博多駅到着時)

 

 

 こうして、上の画像のように博多駅に到着しました。その際は、自動改札機でははじかれるため精算所から出る事になりましたが、その時対応された駅員の方はまだ経験が浅い方でありました。けれども、行程表を用意していた事や、冒頭でご紹介しました事・以下画像の図を説明しますと、納得されまして出場する事ができておりました。正直、この「大回り」を存じない駅員の方もまだいらっしゃいますので、駅員さんももう少し勉強をしていただきたいと思ったほどでもありました。

 

 以下画像が精算書でありまして、香椎→博多間の運賃230円で出場する事ができている事がお分かりいただけます。ちなみに、時刻表の駅の姿が見えておりますが、その使わなくなった時刻表を使って切符入れを香椎駅の駅員の方が作られておりましたのでそれをもらってきておりました。それにしてもこのような形で再利用するとは、まさに「SDGS」な観点が見られているのがわかるのではないでしょうか。

 

 

 今回まで3回に分けまして、「あそぼーい!」を目的とした「SUGOCA大回り」の模様をご紹介しましたが、やはりこの「大回り」では特急にも乗車できる分、こうした楽しみもできる事がお分かりいただけたのではないかと思います。しかも、全車自由席と言う期間もある訳ですので、こうした時にこのような「大回り」利用もいいのではないでしょうか。今後もゴールデンウィーク以降には「あそぼーい!」の自由席の期間がありますので、ご覧の皆様も利用していただければと思いますし、「大回り乗車」も体験してみてはいかがかとも思います。私自身も、今回は雨でしたので、またリベンジできればとは思っておりますが果たして・・・。

 

 (注)時刻・列車番号は改正前のものです。したがって、現在の時刻・列車番号とは異なる場合もあります。