番外 「コロナ禍」前まで存在した系統です、「ひのくに号」福岡発最終便で存在した天神北ランプ経由便 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでもこれまでもご紹介しておりますように、西鉄バス・九州産交バスで運行されております、福岡~熊本線「ひのくに号」は、令和2年からの「新型コロナウイルス」前の時点では、全ての系統スーパーノンストップ便植木インター及び松の本経由便福岡空港発着各停便を合わせまして合計100往復以上を誇る本数で運行されておりまして、「待てずに乗れる」と言った動きが見られておりました。

 

 しかし、「新型コロナウイルス」によります需要減によりまして、「緊急事態宣言」が発令されました同年4月から運休便も出始めまして、結果同年9月のダイヤ改正におきまして、全ての系統を合わせまして平日81往復・土日祝日85往復まで減便されておりまして、特に大きく減っておりますのが福岡空港各停系統でありまして、17往復から12往復に減っているなど、全ての系統におきまして減便の姿が見られてしまっておりました。

 

 そして、現在は「新型コロナウイルス」に伴う減便に加えまして、全国的な問題となっております乗務員不足もありまして、平日78往復・土日祝日87往復まで大きく減便されておりまして、「コロナ禍」前の100往復を超える本数も過去のものとなってしまっております。

 

 そう言った事から、天神高速バスターミナル発22時30分発、博多バスターミナル発22時48分発の便が最終便となっておりまして、それ以降遅い便は運行されておりません。「コロナ禍」前は、この後ご紹介しますように深夜1時台に到着する便あれば、それ以前は深夜便もありまして、遅くまで福岡~熊本間の行き来ができていたものでしたが、今はその最終便が深夜0時37分に熊本桜町バスターミナルに着く事にもなりまして、それほど終着時刻も早くなっている事が伺わせております。

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、かつてその最終便のみで見られておりました、天神高速バスターミナル発で唯一残っておりました天神北ランプ経由便に関しまして、皆様にご紹介してまいります。

 
 
 「ひのくに号」は、平成29年の改正によりまして、これまでの博多バスターミナル発着から天神高速バスターミナル発着に変更されておりまして、福岡側の高速道路に入るまでの道程が以下のように変更になっております。
 
 【熊本→福岡】
 半道橋ランプ→国道3号線バイパス→榎田交差点左折→百年橋通り→東比恵交差点右折→国道3号線→東光2丁目交差点左折→空港通り→(博多バスターミナル2階)→商工会議所入口交差点左折→こくてつ通り→博多駅前4丁目右折→住吉通り→渡辺通り1丁目右折→新川橋左折→(天神高速バスターミナル)

 【福岡→熊本】~平成29年区間変更直後
(天神高速バスターミナル)→新川橋右折→渡辺通り1丁目左折→住吉通り→(博多バスターミナル3階)→大博通り→商工会議所入口交差点右折→御供所町交差点右折→国道202号線→堅粕1丁目交差点右折→国道3号線→東比恵交差点左折→百年橋通り→榎田交差点右折→国道3号線バイパス→半道橋ランプ
 
 けれども、前回もご紹介しましたように、区間変更からわずか2ヶ月で博多バスターミナルからの区間が変更となりました。それは、熊本行きに関しまして博多バスターミナルから福岡都市高速半道橋ランプまでの道程に時間がかかっていた事から大幅な遅延が発生しておりまして、そのため福岡~宮崎線「フェニックス号」と同じように、以下のように千代ランプを経由するようになっております。尚、熊本発の場合はこれまで通りとなっておりまして、そのため「フェニックス号」のように呉服町バス停には停車しないようになっております。
 
(天神高速バスターミナル)→略→(博多バスターミナル3階)→大博通り→呉服町交差点右折→千代2丁目交差点右折→千代ランプ
 
 
 しかし、当時福岡発最終便に関しましては引き続き天神北ランプを経由する便として残っておりまして、天神高速バスターミナルを23時40分に発つ便でありまして、終点の熊本駅には深夜1時42分に到着する便でもありました。尚、当時「ひのくに号」では、週末を中心に利用者が非常に多い事もありまして、九州産交バス担当の23時台の3便を予約制にしておりました。
 
 
 さて、ここからは平成31年2月に最終便を利用した際の模様を皆様にご紹介してまいります。この時私自身も翌日宮崎に訪問するために熊本を経由しまして向かう事にしておりましたが(宮崎行き夜行便が満席であったため)、予約制である事から事前に予約をしまして乗車に至っておりました。
 
 
 この時乗車しましたのは、上の画像・最後の画像にあります三菱エアロエース(熊本200か・805、BKG-MS96JP)に乗車しておりまして、最前部の座席に座っておりましたが、天神高速バスターミナルを発ちますと、新川橋交差点では通常は博多バスターミナルを経由する事もありまして、右側の車線を通る事になりますが、この便では天神北ランプ方面へ向かいますので、左側車線に向かれておりました。
 
 そんな右側車線には、この時現在は廃止されました西鉄高速バス運行の福岡~鹿児島線「桜島号」夜行便の姿がありました。この「桜島号」夜行便の場合は、天神高速バスターミナル→博多バスターミナルの順でもありますので、その便ならではの所が見られておりました。ちなみにこの便には、廃車となりました西日本車体(西工)02MCSD-I架装の三菱エアロクィーン(4012・KL-MS86MP)の姿がありまして、今回の宮崎訪問の選択肢に挙げてもいましたが、こちらも満席であったため乗車する事ができませんでした。
 
 
 車は、他の便は通らない渡辺通りを北上します。この時はもう12時に迫ろうとしておりましたので、交通量もさほど多くはない時でもありましたので比較的すいすいと渡辺通りを北上しておりました。
 
 
 さらに、天神北ランプへと入ります。先述のように、この光景も「ひのくに号」では以前は多く見られておりましたので、それが1便しか存在しないと言うのも正直不思議な感じでもありましょうか。ちなみに奥に見えます車は、当時中国ジェイアールバスで運行されておりました「福岡山口ライナー」の週末や祝日・深夜に運行されておりました臨時便でありまして、宇部新川駅に2時10分、新山口駅には2時43分、山口駅には3時08分と、こちらも非常に遅い時間に到着する便でありました。 
 
 
 その後は、深夜である事もありまして眠っておりました。やはり、エアロエースの軽やかな動きが知らぬ間に眠気を誘いまして寝てしまっていたようでもあったようでした。
 
 
 こうして、深夜1時に西合志バス停に、1時03分に武蔵ヶ丘バス停にそれぞれ到着しまして、それぞれ数名ずつ下車された方がいらっしゃいましたし、逆に武蔵ヶ丘バス停から乗車された方もいらっしゃいました。考えてみましても、西合志バス停・武蔵ヶ丘バス停は乗り降りが可能となっておりますが、乗り降りが可能と言う事は乗車もできる訳ですので、深夜でも乗車できていた事が伺える所でもあります。
 
 (西合志バス停到着時)
 
 (武蔵ヶ丘バス停到着時)~ここから深夜にもかかわらず1名が乗車されていました
 
 
 そして深夜1時10分に益城熊本空港インターを降りまして、一般道(県道36号線)を通ってまいります。それにしても、この時は深夜の時間帯にもあたりますので、前方にも対向車にも車の姿がない事が見ていて伺えておりました。
 
 その2分後、益城インター口バス停に到着しまして、こちらでも数名の方が下車されておりました。この時点では、半分近い乗客が下車されておりまして、一部の座席では2席とも空いた座席も出てきておりまして、その分下車されていた事が伺うようにもなってきておりました。
 
 
 さらに、自衛隊前・熊本県庁前、そして味噌天神で数名ずつ下車されておりまして(水前寺公園前バス停では下車なしでした)、その分座席にも余裕ができるようになってきておりました。私も、熊本県庁前バス停で右の座席に移動しまして、降車します通町筋バス停までその座席に座っておりました。
 
 
 こうして、車は私が下車します通町筋バス停にやってまいりました。時間はもう1時半前になっておりまして、私自身本来ならば眠っている時間でもありますので、こんな夜遅くまで運行されている事を実感する所でもありました。
 
 (通町筋バス停)~私を含めまして数名が下車していました
 
 
 今回は、「ひのくに号」で唯一残っておりました天神北ランプ経由便でもありました、当時最終便に乗車した模様をご紹介しましたが、今となりましてもだいぶ遅くまで運行されていた事を実感します。私自身も現在のルートに変わる事がわかった際に、正直天神から熊本までが遠くなるのかとさえも思ったほどでした。しかし、それでも1便でも天神北ランプを経由する便が存在していたと言う事は、早く目的地にたどり着かせたいと言う印象さえも感じさせられていたのではないでしょうか。残念ながら、この便の存在はありませんが、かつてはこのように遅くまで存在していた事を存じていただければと思います。