博多~鹿児島中央間を結びます九州新幹線(鹿児島ルート)は、平成23年にその博多~鹿児島中央間で全線開通しておりまして、現在は山陽新幹線と直通で運行されております最速系統の「みずほ」、山陽新幹線直通と九州新幹線内でも停車地を限定した形で運行されております「さくら」、そして九州新幹線内各駅停車で運行されております「つばめ」がありまして、博多~熊本~鹿児島中央間で運行されている事はご存知の事と思います。
この中では、「みずほ」に関しましては、九州新幹線内でしたら基本博多~熊本~鹿児島中央の3駅しか止まらないパターンもありましたり(一部久留米駅停車もあります)、「さくら」に関しましては山陽区間~博多~鹿児島中央系統あれば、九州新幹線内の運行もありまして、特に山陽新幹線乗り入れ列車は大きな存在とも言えるのではないかと思います。
しかし、これからご紹介します平成21年当時は、九州新幹線自体も新八代~鹿児島中央駅間までしか開通しておらず、6両編成であります上の画像の800系新幹線電車がメインで活躍していた頃でもありました。
この当時は、この後ご紹介しますように朝6時台から夜21時台まで1時間に2本運行されておりまして、現在のように一部1時間に3本で運行されている時間帯(いずれも臨時を除きます))もある事を思いますと、全線開通前でもあった事もありまして本数自体も少なかった事が伺える所でもあります。
このような飛び地的な姿は、令和4年9月に武雄温泉~長崎間で開業しました、以下画像の西九州新幹線に似ておりますが、九州新幹線は部分開業時既に博多~新八代間で工事が進んでおりまして、結果平成23年に全線開通・開業へと至っておりますが、これまでも当ブログでもご紹介しておりますように、西九州新幹線は残念ながら武雄温泉駅より東は工事すら至っておりませんし、かつ武雄温泉駅までのルートもどういった形になるのかが定まっておりませんので、当分の間は現在のようなリレー運行のパターンが続く事にもなるようであります。
平成21年当時は、現在の「かもめ(→「リレーかもめ」)」のように、運行列車も「つばめ(→「リレーつばめ」)」の博多行きと表示されている列車がほとんどでありまして、この新幹線で博多駅まで行くのかな?という印象さえも感じられるほどでもありまして、夜間の一部列車以外はそういった表示になっていたのが特徴でもありました。ただ、実際には途中新八代駅で乗り換えるようになっておりまして、博多駅へこの列車は行かなかった訳ではありました事はご存知の事と思います・・・。
ちなみに、一部列車には新八代~鹿児島中央間ノンストップ(つばめ18号)で運行されている列車も上下各1本存在しておりました。これは今で言います「みずほ」が熊本~鹿児島中央間ノンストップで運行されているような感じでありましたが、博多駅発で利用した事がある私としましても、ノンストップであった分早かったと言う印象があったほどでもありました。ちなみに、これらの列車は博多~鹿児島中央間が当時2時間12分で結んでおりまして、もちろん最速列車でもありました。
さらに、鹿児島地区の新幹線の区間列車も、現在は川内→鹿児島中央間下り1本での運行(つばめ301号)でありますが、当時は上り川内行きが2本、さらには新水俣行きが1本も存在しておりました。尚、現在は新水俣行きはなく、ほぼ同時刻発の列車(23時発「つばめ340号」)が熊本駅まで運行されておりますので、全線開通の効果はここまで出ている事が伺えているようでもあります。
こちらの画像は、実際の当時の時刻表でありますが、先述のように川内行きは2本、新水俣行きは1本存在していた事がわかるのではないかと思います。また、時刻から分かりますように18時台以降の列車が全列車各駅停車となっていた事がわかりますが、現在は1時間に1~2本の割合で「さくら」の熊本~鹿児島中央間駅各駅停車が存在しております。