長崎・佐世保線「リレーかもめ」・「みどり」・「かささぎ」、日豊線「ソニック」で使用されております885系電車は、現在は「かもめ」として導入されました上の画像1のSM1~SM7編成、「ソニック」として導入されました画像2のSM8~SM11編成と、「リレーかもめ」・「みどり」・「かささぎ」・「ソニック」として共通運用を行っております。
この列車の運用は、平成30年3月改正より、「かもめ」運用・「ソニック」運用が統一されておりまして、数日「かもめ」・「ソニック」それぞれで入るようになっておりましたが、令和4年9月の改正でもよりそう言った運用が見られるようになりまして、この日のうちに「ソニック」→「みどり」、「みどり」→「ソニック」と言う運用も見られております。
これら1次車のSM1~SM7編成、2次車のSM8~SM11編成の仕様に関しましては、上の画像・以下画像からもわかりますように、それら編成ともヘッドライトの形など若干は異なる所はありますが、それでもそれぞれの機能性は変わりませんので、そう言った事からも共通運用が可能となっている要因なのかもしれません。また、後述のように平成22年からは青帯に塗装を統一しました「AROUND THE KYUSHU」こと「AROUND」化されておりますので、より共通で運行しやすい形であると言ってもいいかとも思います。
【いずれも肥前浜駅で「かもめ」として撮影】~現在以降の区間へは行かれなくなっております(885系電車自体も隣の肥前鹿島駅までです)
(SM5編成)
(SM10編成)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210926/19/kousan197725/1f/c4/j/o1195077015006961621.jpg?caw=800)
そんな885系電車でありますが、「かもめ」として導入されておりましたSM1~SM7編成に関しましては、先述のように「AROUND」化された際に塗り替えられました「青帯車」である訳でありますが、元々は「黄帯車」として導入されておりまして、それは画像の姿を見ましてもお分かりいただけるのではないかとも思います。今回は、かつて「かもめ」編成で存在しておりました「黄帯車」に関しまして皆様にご紹介してまいります。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180907/23/kousan197725/b1/1f/j/o0560044714262077821.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180907/23/kousan197725/60/c8/j/o0560044814262079748.jpg?caw=800)
この「黄帯車」は、平成12年の登場から、平成24年までの12年間見られたものでありまして、当初はもっぱら「かもめ」に使用されておりました。
その後、平成15年に行われました、平成13年に導入されました「ソニック」用SM8~SM11編成の6両化や、その年にありました長崎線の転覆事故以来、「ソニック用」の編成も長崎線に入線するようになりまして、以来現在のような共通運用と言う流れになっておりまして、先述のように現在の運用の中には「かもめ」運用の中に「ソニック」で大分駅に入線する列車も存在しております。
そして、885系電車自体もリニューアル工事が平成22年より施行される事になりまして、「AROUND」化が全編成対象に行われる事になりました。その結果、全車「青帯車」に統一されまして、また、側面も「AROUND THE KYUSHU」に関しましたロゴが表示されるようにもなっております。
画像は、最後まで残りました「黄帯車」でありますSM3編成であります。この編成も9年前の平成24年のゴールデンウィーク明けに小倉総合車両センターに入場しまして、その後「青帯車」となった訳でありましたが、この姿も見ていて懐かしさが感じられます。ちなみに、この編成が平成13年に長崎線の転覆事故に遭遇した編成でありましたが、後部3両が事故後新たに導入されました車両でもあります。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180907/23/kousan197725/ff/e9/j/o0560044814262080119.jpg?caw=800)
(現在)~その下の画像先頭から3両が事故後新製車
そして、こちらは令和元年に撮影していましたSM7編成でありますが、この編成の長崎方先頭車でありますクロハ884-7には画像のように塗装がはがれた部分が見られておりまして、ここにはかつての「黄帯車」であった事を表す姿が見られておりました。このような姿は小倉総合車両センターに入場した際まで見られる事になるのではないかとは思われますが、このような名残が残されていた事はかつての姿を偲ばせやすくていいのではないかとも思う所ではないでしょうか。
(アップ)~塗装がはがれた部分から、かつての「黄帯車」であった姿を残します
今回は、885系電車の最初の姿であります「黄帯車」に関しましてご紹介しましたが、この885系電車も独特な丸っこい車体が印象ある車両ですが、やはり黄色と青とではもちろん見た目が変わると言ってもいいかとも思います。確かに、スタイル自体もヘッドライトの部分など若干違いますのでわからなくはない所です。けれども、運用が一体化されている今は、「青帯車」に統一されてしまうのもわからなくはありませんが、全車そのような形となってしまって久しい今、これからも「ソニック」をはじめ、「リレーかもめ」・「みどり」・「かささぎ」と、引き続き長崎線・日豊線と運行していただきたいものであります。