番外 片側はコミュニティ・片側は一般路線のバス停、佐賀県側と長崎県側に存在している「県界バス停」 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)


 佐賀県太良町と長崎県諫早市(小長井町)との国道207号線の県境部は、「今里川」と呼ばれます川で上の画像の「今里橋」と呼ばれます橋において両県の境目となっておりまして、この橋を大型車から小型車まで、多くの車両が通過しております。

 

 けれども、この「今里橋」ができる前には、もちろん旧国道207号線にあたります道路・橋も存在していた訳でもありましたが、これからご紹介します橋が国道207号線と称しまして、多くの車がその橋を通過しておりました。


 その橋が、以下画像の「友尻橋」と呼ばれる橋でありまして、以前国道207号線であった頃は画像の道幅でもわかりますように、道が狭い中でありましても多くの車両がこの道を通過しまして、佐賀・長崎両県を越えて走行していたようであります。

 

 こちらは、以前撮影しておりました「友尻橋」でありますが、この頃の境界標識には少々見にくく「長崎県」と書いてありました。この文字も残念ながら色あせてしまって見にくくなっておりますが、県境である事を表す事を思えばわからなくもないような姿でもありますが、時代を感じさせられる姿でもあっただけに見られなくなって残念でもありました。

 


 そんなこの佐賀県と長崎県との県境には、「県界」と呼ばれますバス停が存在しておりまして、それぞれ両県側にバス停を置いております。今回は、その両バス停に県をまたぎながら足を運んでおりましたので皆様にご紹介してまいります。

 

 

 まずは、長崎県側の長崎県営バスの県界バス停であります。運行本数は諫早方面へ運行されている事もありまして、本数も多いのが特徴であります。尚、バス停自体は待合室内に入っておりまして、佐賀県側からは見にくくなっておりますが、それでも後述のように駐車しているバスからもここにバス停がある事がわかるのではないかとも思います。

 

 (バス停)

 

 (時刻)

 

 

 ちょうどこの撮影時には、長崎県営バスの車が駐車している姿がありました。この時見る事ができておりました車には、西日本車体(西工)架装の日産ディーゼルスペースランナーRM(0M52・PDG-RM820GAN)と言った車がありましたが、以前は大型車両もこの県界バス停へやってきておりました。

 


 一方、こちらは長崎県営バスの県界バス停から、徒歩で友尻橋を渡りまして約2分ほど行った所にあります佐賀県側の県界バス停であります。この県界バス停は、令和元年9月末まで祐徳バス(当時、現在は祐徳自動車)によりまして運行されていた路線でありまして、鹿島市の鹿島バスセンター・鹿島中川発着で毎日一日8便~10便の路線バスが運行されておりまして、画像の時刻表でもわかりますように、約1時間~1時間半にほぼ1本の割合で運行されておりました。

 

 (バス停)

 

 (時刻)~祐徳バス時刻表より、見にくい方は画像をクリックしてください

 

 

 ちょうどこの時には、県界バス停の先の折返場で折り返しまして、太良町の中山バス停へ回送します祐徳バス(佐賀22き・326、日野U-RR3HJAA)の姿もありました。残念ながら、この時の県界バス停までの利用者はゼロでありまして、見ていて寂しい姿もあった事を覚えております。

 

 

 しかし、祐徳バスが運行区間が大浦駅前~竹崎港間に運行区間を変えた事で廃止されまして、以降1年間は運行されておりませんでした。けれども、地元のタクシー会社によりまして太良町のコミュニテイバス(今里線、今里・多良線)が令和2年10月(試行運行期間含みます、本格運行は令和3年4月~)から運行を始めておりまして、毎日ではありませんが、毎週火曜日と土曜日にこの県界バス停まで運行されております。

 

 

 ここで、太良町コミュニティバス・長崎県営バスの県界バス停間を歩いてみましたのでご紹介します。今回の両バス停留所間は歩いた時間はわずか約1分程度でありまして、それだけ歩いて行けるバス停である事が伺えますし、乗り換えも容易である事もわかるのではないでしょうか。

 
 

 所で、この県界付近には、数匹の野良猫の姿を見る事が佐賀・長崎両県内で見る事ができておりまして、以前は佐賀県側の猫が私が長崎県側に出向いた際に付いて来ていたといった事もありましたが、実は野良猫に関します貼り紙も長崎県営バスにおいて見る事もできておりまして、それほど迷惑な所もあるようであります。それでも、画像にもありますようにどっしりとしている猫も両県側で見られておりまして、それほど番をしている印象さえも見られていたのが印象的ではあります。

 

 (過去撮影、長崎県側)

 

 (今回撮影、佐賀県側)

 


 今回は、片側はコミュニティバス、片側は一般路線バスであります長崎県営バスの県界バス停の姿をご紹介しましたが、やはり毎日運行されておりました祐徳自動車の路線が廃止されている事でダイレクトな乗り換えができない事は残念ではないでしょうか。これら路線も、以前テレビ東京系の「ローカル路線バスの旅」でも経由した場所ですので、ご覧になられた方はご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、乗り換えも可能な形であっただけに残念ではありましょうか。それでも、佐賀県側ではコミュニテイバス路線として運行されてはいますので、足を確保するべくこれからも運行していただきたいものであります。

 

 (注)今回の記事は、今月掲載していた記事を今回訪問画像を使用して再掲載に至っております

    (前の記事は削除しています)。