番外 キハ40系気動車も存在した平成31年3月撮影、香椎駅から見た、819系蓄電池電車導入前の姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 福岡市東区にあります香椎駅は、JR九州でもらら利用者が多い駅でもありまして、一日平均1万名を超える駅として存在しております。

 

 実際に、一日あたりの駅別乗車人員は1万2千名を超えておりまして、これは令和4年度のランキングでも10位に上るほどでもあります。それほど利用者が多い事も伺えるのではないでしょうか。

 

 この香椎地区は、福岡市でも東の副都心とも言われている場所でもありまして、近くには商店街や学校などが存在しておりまして、通勤・通学時間帯となりますと多くの方々が利用する姿をも見る事ができております。

 

 したがって、以下画像の813系電車や、811系電車などと言った車両で運行しております普通列車・快速列車は全列車が停車しておりまして、特急列車も画像の885系電車、及び883系電車で運行します特急「ソニック」、さらには787系電車などで運行します「きらめき」も一部列車が香椎駅に停車しておりまして、実際に停車する姿をも見る事ができております。

 

 (813系電車)

 

 (811系電車)

 

 (885系電車「ソニック」)

 

 

 けれども、その香椎駅からは非電化区間であります香椎線も接続しておりまして、蓄電池電車でもあります以下画像の819系蓄電池電車が平成31年3月より使用されておりまして、非電化区間でも西戸崎~香椎~宇美間と運行距離が短い事もありまして、こう言った電車が運行されるに至っております。

 

 しかも、現在は自動運転も全線で行われてもいまして、いよいよ3月改正では運転士の資格を持たない乗務員の方によります運行も開始するとの事でありまして、ついにこの流れが見られる事をも伺わせるほどでもあります。

 

 (自動運転対応運転台)~上部のボタンが自動運転対応ボタンです

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、その平成31年3月改正前に収めておりました、819系蓄電池電車に置き換え前のキハ40系気動車で運行されておりました香椎線の姿をその香椎駅で撮影した画像から皆様にご紹介してまいります。

 

 (キハ47 8076)~STOP 飲酒運転ステッカー付

 

 

 平成31年3月までは、昭和50年代に製造されておりましたキハ40系気動車によります香椎線の運行が見られておりまして、西戸崎~香椎~宇美間を運行しておりましたが、運用全てが819系蓄電池電車に置き換えられております。そう言った事から、平成31年3月の時点では直方車両センター博多運用所有のキハ40系気動車にとりましては香椎線で最後の活躍を続けておりました。

 

 

 そんなこの香椎線は、福岡地区では最後に残されました非電化区間もありまして、元々は旧国鉄が経営しておりました志免炭鉱など、糟屋炭田から産出される石炭を西戸崎港に輸送するために博多湾鉄道(→博多湾鉄道汽船)により建設された鉄道路線でありまして、最盛期には石炭列車でにぎわっていた路線でありました。

 
 しかし、炭鉱閉山後は利用者も大幅に減少に転じておりまして、この香椎線自体は一時は廃止の危機まであっていたほどの赤字路線でありまして、国鉄末期には香椎~西戸崎間は上下わずか12本、加えまして香椎~宇美間もわずか10本しかないほどの路線でもあったほどでもありましたが、海の中道の観光地化が進みまして、広大な「マリーンワールド」や「サンシャインプール」などの施設を形成しました「海の中道海浜公園」ができたりしておりますし、沿線の宅地化など、1時間に2・3本の路線になるまでに成長している路線でもありまして、香椎線沿線も大きな変化を生じております。
 
 
 それでも、先述のように香椎線は最後に残されました福岡近郊の非電化区間となっておりまして、819系蓄電池電車導入前はキハ40系気動車(キハ40形・キハ47形)が運行される路線となっておりまして、周りの環境は変わってきながらも、使用車両は昭和50年代の気動車が使用されておりました。

 

 しかも、キハ47形気動車に関しましては、一部の車両に、画像にもありますように「アクアライナー塗装」を施していた車両も存在しておりました。このデザインは、香椎線を走る車両にしか施されていな、車内は従来の車内とは変わっておりませんでした。

 

 (キハ47 71)

 

 

 また、「アクアライナー」塗装に加えまして、従来の「九州近郊塗装」の車両も運行されておりました。やはり、フロントの青一色としますと、白地に青ラインの入った車両の方が他の形式でも見慣れている分、より親近感が湧く所でもありましたでしょうか。

 

 (キハ47 1076)

 

 (キハ47 156)

 

 

 もちろん、「アクアライナー塗装」と「九州近郊塗装」との混結の車両も見られておりました。やはり同じキハ47形気動車同士でもありましたので、このような組み合わせも良かったのではないでしょうか。

 

 

 そして、香椎線でしか見られなかった行先表示であります。しかも、「行 先」と書かれました橙色の枠が進行方向右側の片面(キハ40形気動車は両面)のみ設けられておりまして、行先表示がわかりやすいようになっておりました。これら入っている行先は香椎線のみしか入っておりませんでしたので、それ以外の路線に関しましては対応しておりませんでした。

 

 

 一方、こちらは香椎駅の香椎線ホームであります4・5番ホーム及び留置線の真上には既に架線が張り巡らされておりまして、819系蓄電池電車の集電を行うための姿が見られ始めておりました。それほど「若松線」のように非電化区間でも走る事ができておりますので、そのための準備がなされていた事がこの姿からでもお分かりいただけるのではないでしょうか。

 

 

 実際に、画像からもわかりますように、香椎線ホームでもあります3~5番ホーム、さらには外側の留置線まで既に架線が張り巡らされておりました。この姿からも、試運転が近いうちに始まる事を伺わせる所でもありますし、職員の姿も駅周辺の線路上で見られておりまして、細かな点検も行われているようでもありました。
 
 (宇美方)~職員の姿も見られます。
 
 もちろん、架線の所にありますガイシも新しいです。画像にはありませんが、取りつけ年も「2018」とも書いている所もありまして、こう言った所がまだ新しい事を実感する所でもありました。
 
 
 今回は、平成31年3月改正前の香椎線の姿を香椎駅を中心にご紹介しましたが、この時点でも既に香椎線向けの819系蓄電池電車は数編成が甲種輸送されておりまして、試運転が行われていた頃でもありました。この導入によりまして同年3月改正時には福岡都心で最後まで残りました非電化区間にも大きな変化がみられるようにもなりまして、これによりましてキハ40系気動車にもほとんどで廃車になった姿が見られております。本当に、今となれば見られなくなっておりますので、ご覧の皆様の中でも懐かしく思われた方もいらっしゃるようではありますが、実際にそう言った姿が見られていた事を存じていただければとも思います。