番外 西鉄バスが運行します「エアポートバス」の前身です、天神~博多BT~福岡空港国際線間臨時バス | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 西鉄バスでは、令和2年秋まで天神高速バスターミナル・博多バスターミナル~福岡空港国際線間に「AIRPORT BUS(エアポートバス)が運行されておりまして、海外へ行かれる方、行かれていた方を中心に利用されておりました。
 
 この福岡空港国際線ターミナルから博多駅・天神方面へは、これまでも福岡空港国際線が移転後から直行バスは運行されておりましたが、後に廃止されておりまして、その間タクシー・乗用車以外は実質国内線ターミナルからの連絡バスが頼りとなっておりました。
 
 さらに、「コロナ禍」前には再びインバウンド客の方々が多く利用されるようになりまして、天神~福岡空港国際線利用者の他、途中区間で利用する事もできておりまして、この当時は天神~博多駅間は100円ですので、より利用しやすかったようでもありました。
 
 そして使用車両には、平成28年より桧原営業所・吉塚営業所に所属します、青地の専用塗装であります上の画像の三菱エアロスター(画像1、3122・画像2、3121、ともにQKG-MP38FM)がこの路線におきまして使用されておりまして、ともにノンステップバスでの運行となっておりましたし、従来の車両も「エアポートバス」に使用されておりまして、画像のようにステッカーを貼りつけられた車(2792・いすゞQPG-LV234N3)が使用されておりまして、従来の路線バスとは違った所を見せておりました。
 
 尚、博多駅地区~福岡空港国際線間には、博多バスターミナル~太宰府間で運行されております「太宰府ライナー旅人」も運行されておりまして。そのため、博多駅地区~福岡空港国際線間の本数はこれまでより大幅に増えておりまして、大きく変化が生じておりました。
 
 (1463・いすゞ2TG-RU1ASDJ)
 
 
 しかし、令和元年秋からの韓国との情勢悪化、さらに令和2年になりましてからは「新型コロナウイルス」もありまして、「エアポートバス」は春から運休しておりました。さらに同年10月改正で「エアポートバス」は休止となりまして、博多駅~福岡空港国際線間は「太宰府ライナー旅人」のみの運行となっておりました。
 
 この間の専用車に関しましては、以下画像のように一時期福岡高速営業所の路線バスに入る事になった際教習車として貸し出されていた車もありましたし、一般路線バスの運用に就く場合もありました。こう言った事から、復活までの間はそうした姿が実際に見られておりました。
 
 (3121、福岡高速営業所貸出・教習車運行時)
 
 (3121、20番系統・天神~貝塚駅運用時)~折り返しのため天神高速バスターミナルに回送のシーン
 

 (3122、20番系統・貝塚駅行き時)

 

 

 そして、「コロナ禍」も落ち着いた事で、インバウンドの需要も再び戻りつつ見られて来た事もありまして、令和4年12月より福岡空港国際線~博多バスターミナル間の直行便のみ運行を再開しておりまして、再び「エアポートバス」としての姿を見る事ができております。ただ、現在も天神高速バスターミナル発着便は運行されておらず、今後さらに需要が回復しまして完全復活を願いたい所ではあります。

 

 (3125、国際線止まり)

 

 (3123、博多駅(博多バスターミナル)行き)

 

 

 さて、これからご紹介しますのは、「エアポートバス」の前身であります、天神バスセンター(当時)・博多バスターミナルから福岡空港国際線まで運行されておりました臨時バスに関しまして皆様にご紹介してまいります。
 
 
 この臨時バスは、平成22年の暮れから平成23年1月上旬までの間、天神バスセンター・博多バスターミナルから福岡空港国際線まで運行されていたものでありまして、この臨時バスはその3箇所のみが停車地となっておりまして、当時の運賃は天神~福岡空港国際線ターミナル間260円、博多駅~福岡空港国際線ターミナル間は190円となっておりまして、途中区間(天神バスセンター~博多バスターミナル間)の利用はできませんでした。
 

 この臨時バスに使われておりました車両は、上の画像のように貸切車両(6586・日産デU-RA520TBN)が使用されておりまして、ハイデッカーでもあった事から床下のトランクスペースも広い事もありまして、比較的困らないようになっていたのが特徴でありました。
 
 (サボ)
 
 また、よく見ますと「SUNQパス」も使用できるようになっておりました。ですから実質路線バス扱いになっている事がわかるのではないかとも思いますし、利用されます方にとりましてはありがたい路線ではなかったかと思います。
 
 尚、使用されておりました貸切車の中には元西鉄観光バスの車が使用されておりましたが、以下画像のように元九州観光バス塗装車も西鉄本体の営業所に転属しておりまして、この時の運用に使用されておりました(7036・日野U-RU2FTAB)。これは西鉄観光バスの車両の減車によるものでしたが、行灯の「西鉄観光」の「観光」の部分を「SUNQパス」ステッカーで隠すとは、なかなかユニークな所を見せていたのが特徴でもありました。
 
 (行灯部分)
 

 その後、この路線は平成24年に定期化されまして、定期化当初は、福岡空港国際線~博多駅間を運行されておりましたが、当初の運行区間は近隣のホテルがある地域を経由しておりまして、使用車両に関しましては画像にもありますように西日本車体(西工)S型高速車がこの路線に転用されまして運行されておりました。
 
 (3183・三菱KC-MS829P)
 
 この路線に使用されておりました行先は、画像にもありますようにハングル文字が大きく表示されておりまして、これからもわかりますように韓国人観光客を強調した行先となっておりました。
 
 (福岡空港国際線行き、3155・三菱KC-MS829P)
 
 
 定期化当初の時刻であります。この頃の本数は1時間に1~2本の割合となっておりまして、時間帯によりましては運行されない時間帯もありまして、現在としますと本数が少ない事もわかるのではないかとも思います。 
 
 
 その後、平成25年には使用車両がノンステップバスに変更されておりまして、「AIRPORT」からあしらいました「A」系統として天神~博多バスターミナル~福岡空港国際線間で運行されておりました。しかも、天神系統に関しましては運行開始からしばらくしまして急行化されておりまして、画像にもありますように「急行」の表示も見られるようにもなっておりました。
 
 (2734・いすゞQPG-LV234N3)
 
 (行先)
 
 
 そして、平成28年からは冒頭ご紹介しました形で運行されておりましたが、その後「新型コロナウイルス」によりまして休止という形も見られておりました。けれども、先述のように現在は画像のように利用者も多く見られておりまして、インバウンド需要も回復に至っている事を伺わせております。
 
 (国際線内バスカウンター)
 

 今回は、「エアポートバス」の前身であります、天神~博多バスターミナル~福岡空港国際線間臨時バスに関しましてご紹介しましたが、さらにさかのぼりますと現在の福岡空港国際線開港時にも博多駅~福岡空港国際線間で直行バスが運行されていた事もありましたが、利用者が少なかった事から廃止に至っておりました。その後は、海外からの観光客も多く利用されていましたので、まさに急成長を遂げていたようでしたが、「新型コロナウイルス」によりまして一時休止となっていた事も残念でなかったでしょうか。それでも、現在は再び需要も戻りつつありますので、今後は天神発着も復活しまして完全復活を願いたい所ではあります。