番外 西鉄バス久留米直営路線もわずか1年で終了しています、久留米~山鹿線「山鹿探訪エクスプレス」 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 令和元年11月から、令和2年10月までの約1年間、西鉄バス久留米の直営路線としまして、久留米~山鹿線山鹿探訪エクスプレスと呼ばれる高速路線バスが存在しておりました。

 

 この久留米~山鹿線「山鹿探訪エクスプレス」は、久留米方面から熊本県山鹿地区の観光誘致などのために運行されていたものでありましたが、これまでも、この久留米~山鹿間の路線は、かつては八女経由で運行されていたものでありまして、32番系統として、JR久留米駅から、国道3号線・八女を経由しまして、山鹿まで運行されていた事もありました。

 

 また、高速バスとしても福岡・久留米方面からも運行されていた事もあったほどでした。しかし、それでも利用者は伸びず、これらは残念ながら廃止に追い込まれてしまったと言う経緯があったほどでありました。

 

 そんな苦い思い出もあります久留米~山鹿線でありますが、先述のように令和元年11月1日より運行を始めたものの、「新型コロナウイルス」によります需要減が追い討ちをかけまして、令和2年10月31日をもちまして運行を終了しております。今回は、この路線に関しまして、皆様にご紹介してまいります。

 

 

 この路線は、ご紹介しておりますように、西鉄バス久留米初の直営路線として(久留米~福岡空港線は管理委託です)、久留米営業所があります御井町支社の運行で1往復運行されておりまして、縄手~JR久留米~六ツ門~西鉄久留米~山鹿温泉~平山温泉の順で運行されておりました。

 

 ただ、運行は木曜日・金曜日・土曜日の運行となっておりまして、日曜日など他の日の運行はありませんし、それ以外の祝日の運行も行われておりませんでした。

 

 

 また、利用者もこの後の画像を提供していただきました熊本在住の超特急スーパーひのくにさんが利用しました令和元年11月の運行開始当初では利用者も数名程度であったそうでありまして、しかも土曜日と週末利用にもあったにもかかわらず、正直利用者も多くはなかったそうでありました。その後も、他の方のツイートによりますと利用者もそう多くはなかったとの事でありまして、正直どうかなと言う域である事が伺わせておりました。

 

 

 そんな中、追い討ちをかけるように、「新型コロナウイルス」によりまして令和2年4月から運休期間に入ります。しかし、運休と言う長いトンネルから抜ける事はできず、令和2年10月末で運行終了へと至っております。

 

 

 ここからは、山鹿探訪エクスプレス」の使用車両に関しましてご紹介しますが、当初は画像のいすゞガーラ(2974・QRG-RU1ASCJ)が使用されておりまして、4列シート・コンセント付きとなっておりました。ただ、この車は福岡~熊本線「ひのくに号」からの転用車と言う事でトイレも装備されておりますが、トイレは処理能力の関係で使用禁止となっておりました。

 

 (超特急スーパーひのくにさん画像提供)

 

 その後、置き換えとしまして画像の7906(日野QRG-RU1ASCA)が福岡~中間・香月線「なかま号」廃止に伴いまして香月第二営業所から御井町支社に転属しまして運行されておりました。けれども、直後に「山鹿探訪エクスプレス」が運休となった事で、福岡空港~大牟田・荒尾線を運行します西鉄バス大牟田に再転属しておりまして、御井町支社には運行終了時点で高速車の在籍はないと言った結果になっておりました。

 

 (7906、西鉄バス大牟田所有後)

 

 

 そして、令和2年10月に西鉄からの公式発表で「山鹿探訪エクスプレス」の運行終了が正式に発表されまして、4月からの運休から再開する事もなく終了へと至っております。この間、地元の情報番組では「久留米と山鹿を結ぶ路線が運休となっています」と連日述べられておりましたが、運行終了後の11月よりこの言葉・テロップ(久留米-山鹿)も見られなく・述べられなくなっておりまして、運行が終了した事を実感するに至っておりました。

 

 

 これら車のその後でありますが、初代専用車の2974は福岡高速営業所に戻りまして「ひのくに号」専用車として運用を復帰しておりまして、再びトイレも使用できるようになりまして福岡~熊本間で運行されるに至っております。

 

 また、7906も担当路線の減便によりまして西鉄バス大牟田を出まして赤間第二営業所に転属、福岡~赤間間の「赤間急行」に転用されまして現在至っております。この車に関しましては、北九州高速営業所→香月第二営業所→西鉄バス久留米御井町支社→西鉄バス大牟田→赤間第二営業所と転属履歴が見られましたが、香月第二営業所を出ましてからの1年近くの間に3度も転属があったわけですので、この変化も正直激しかったのではないかと思います。

 

 

 今回は、運行が終了しております、久留米~山鹿線「山鹿探訪エクスプレス」に関しまして皆様にご紹介しましたが、この路線も西鉄バス久留米初の直営高速路線であった事から注目されていただけに、「新型コロナウイルス」の影響もあり運行終了へと至ってしまった事は残念ではなかったかと思いますし、実質わずか5ヶ月間しか運行できなかったのも残念ではないでしょうか。尚、この区間では土日祝日限定で八女~平山温泉間に関しましては現在も堀川バスが運行しておりますので、ご覧の皆様も利用していただければと思いますし、「山鹿探訪エクスプレス」も記憶に残していただければとも思っております。