番外 西鉄バス久留米に存在していた、旧南筑交通のオリジナルカラーによる西工96MCB-I型路線車 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 これまでも当ブログでもご紹介しておりましたように、西鉄グループには、かつて各社におきまして自社塗装車が存在しておりまして、その塗装はそのグループ会社のオリジナル感が出ていたのが特徴でありました。
 
 その自社塗装車自体も現在は西鉄本体などから「赤バス塗装」及び「スマートループ塗装」の車が移籍導入されてきている事で、急速に数を減らしておりまして、各社全廃となっております(画像は、いずれも西鉄バス筑豊車~既に廃車)。
 
 この自社塗装車は、グループ会社オリジナルの塗装として存在していた訳ではありましたが、これら車も、車両の置換時期に達してきている車もありましたので、それによりまして自社塗装車の台数が減ってきていた事も伺えて来ております。やはり、車は古くなると置き換えられると言うのは流れからも仕方がない訳ではありますが、西鉄本体などから移籍しまして自社オリジナルの塗装に塗り替えられると言った事はないと言うのが残念な所ではないでしょうか。
 

 さて、今回ご紹介します以下画像中央に見えます西鉄バス久留米の旧南筑交通塗装車も、最後まで残っておりました3台が、既に9年前の平成26年に廃車となっておりまして、結果全廃となっている事から、この塗装の車に関しましても残念ながら過去のものになってしまっております。今回は、このうちの1台でありました西鉄バス久留米の前身であります南筑交通から西鉄バス久留米に変わりまして全うしました1022(日産デKC-RM211GSN)を中心に皆様にご紹介してまいります。
 

 この1022は、西日本車体(西工)B-I型架装車として、平成11年に旧南筑交通久留米支社に新製導入、以来久留米市内の路線を中心に運行されておりました。
 
 この車の特徴は、以下の画像からもわかりますように中ドアが2枚折戸となっておりまして、従来の西鉄バスにありますような4枚折戸とは違った形となっていたのが特徴でありました。しかも、座席はハイバックシートも採用されておりまして、近距離の路線が主ではありましたこの車にしましては変わった姿も見られていたのが特徴でもありました。
 

 その後、平成25年頃にこの車はLED改造を施しておりまして、幕式時代とは姿も一変しておりました。やはり、運行区間の中には系統番号の統一変更を実施している区間が存在している事を思いますと、このLED改造もわからなくはなかったでしょうか。
 

 しかし、翌平成26年より、西鉄バス本体から以下画像のいすゞエルガミオ・日野ブルーリボンII・PB-規制日産ディーゼルスペースランナーRMが転属した事によりまして、他の2台(1021・1023)とともに定期運用を離脱・廃車となりまして、その結果旧南筑交通のこの塗装車は全廃となってしまいました。それにしても、西工58MCではなく96MCではありましても15年で廃車とは、路線バスとしても短いでしょうし、装備面を考えましても正直残念な印象でもあります。
 
 (2428・いすゞPDG-LR234J2)
 
 ちなみに、画像の「北野線」に関しましても、末期では旧南筑交通塗装の車が運行されておりました。しかし、現在も画像のように中型車両(2511・いすゞPDG-LR234J2)が使用されておりますが、現在の運行区間では画像の今村天主堂と呼ばれる区間までも運行されております。
 

 今回は、西鉄バス久留米の旧南筑交通塗装の西工96MC路線車に関しましてご紹介しましたが、私自身、実際にこの車に乗車した事もありましたが、この車が廃車となったと言う情報を当時聞いた時は正直驚いたほどでした。何と言いましても、市内路線が中心でもハイバックシートを設けていただけでも変わった特徴でもあった事が変わっていた点でもあった訳でしたが、この特徴ある車がもう見られなくなっている事は、過去の姿となった分残念でならない所でもあります。加えまして、このような自社オリジナル塗装も各社見られなくなって行った事自体も、まさに時の流れかなとしか言えようがない所でもあります。