番外 現在は上下合わせて3本運行しています、地元悲願で生まれた系統、長崎線長崎・諫早~小長井系統 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 長崎線には、長崎・諫早~小長井間の系統が存在しておりまして、現在下り2本・上り1本の計3本によりまして上の画像のYC1系気動車・キハ47形気動車でそれぞれ運行されております。
 
 この長崎・諫早~小長井系統は、平成25年のダイヤ改正で朝小長井駅発の列車が誕生しておりまして、そして翌平成26年のダイヤ改正におきまして長崎駅発の列車も夕方発で運行を始めておりまして、そして平成30年3月の改正では夕方~夜間に肥前山口(現・江北)方面へ運行されていた1往復が区間短縮によりまして小長井~長崎間の系統に入りまして、計2往復で運行されておりました。
 
 しかし、江北~諫早間が上下分離区間、さらに肥前浜駅以南が非電化となりました9月23日ダイヤ改正で、2本が諫早駅発着に、そして上り1本が削減されておりまして、現在は計3本でこの系統が運行されるに至っております。
 
 それでも、「有明線」にあたります、この湯江~小長井間列車の延長は、実は地元諫早市(小長井町)にとっても悲願であったとの事でありまして、再三JR九州に懇願しましての実現であったとの事でもあったそうであります。それほど地域の足として確保させたいと言う思いが叶ったものであったと言ってもいいかとも思います。
 
 
 さて、今回ご紹介しますのは、その長崎・諫早~小長井系統に昨年9月23日改正まで使用されておりました車両・運行シーンを、これまでの画像から皆様にご紹介してまいります。
 
 
 平成26年、長崎駅発が生まれた当初の小長井系統の使用車両は、朝夕1往復とも、画像にもありますキハ66・67系気動車4両編成で運行されておりまして、キハ66・67系気動車と言いますと「SSL塗装」以外にも「国鉄塗装」なども存在しますので、複数の塗装の車両が運行されておりましたし、行先も存在しておりました。
 
 (行先)
 
 
 けれども、翌平成27年3月改正に伴いまして、この系統が電車化されておりまして、1.5往復が南福岡車両区の415系電車が、もう1本が佐世保車両センターの817系電車によりまして運行されておりました。尚、この系統は以下画像にもありますように小長井駅で折り返しができない事もありまして、現在もその先の土井崎信号場で折り返すようになっております。
 
 (小長井駅)
 
 (長崎方)~出発信号機が片側しかありません
 

 以下画像が、以前収めておりました、415系電車の小長井行き(828M・当時)となります南福岡車両区FM1509編成であります。昨年9月23日改正前時点では、南福岡車両区所属の415系電車は全車ステンレスの1500番台となっておりまして、3運用長崎線長崎地区に入線しておりました。それでも、何らかの運用変更がありました際には、全車鋼製車両が集中配置されておりました大分車両センターの車両が入る事もありまして、そのため行先も装備されておりました。

 この電車の小長井行きとしての姿であります。この行先は、ご紹介しておりますように平成27年3月改正に伴いまして行先表示も追加(これまでの行先を修正)しております。
 
 (前面)
 
 (側面)
 

 さて、この長崎駅での撮影時には、その下の画像にもありますように並んでいる方もいらっしゃいまして、仕事帰りの方が乗車しようと構えている姿が見られておりました。やはり、ちょうど時間的にもこの415系電車が使うにふさわしい事も伺える所でもありましたでしょうか。尚、発車標の下段にもありますようにこの後の18時30分発も415系電車4両編成によります運用となっておりましたので、それほど415系電車にとりましてはラッシュ時にはなくてはならない存在であった事も伺えるではないかとも思います。
 
 
 そんなこの系統も、昨年9月23日の武雄温泉~長崎間を結びます西九州新幹線の開業によります改正で、長崎駅へは下り1本のみ、あとは諫早駅発着が1往復となりまして、上り列車1本は姿を消しておりますし、YC1系気動車・キハ47形気動車に変わっております(最後の部分参照)。それでも、この系統自体は残されてはいますので、それに関しましては通勤・通学の方々にとりましてはよかった所ではないかと思います。
 
 
 今回は、地元の悲願で生まれた系統でもありました、長崎線の長崎・諫早~小長井系統に関しましてご紹介しましたが、現在存在します3本が残ってくれている事は地元の方にとりましても良かったのではないかとは思います。やはり、小長井駅も長崎県内の長崎線では最北端の駅でもある訳でもありますが、そんな中でも通勤・通学の方もいらっしゃる事を思いますと、この系統自体の存在もわかる所でもありましょうか。現在は、この「有明線」の区間は非電化区間でもありますので、気動車運行となってはいますが、これからも短縮はしましてもこの系統・足は維持していただくように切に願う所ではあります。
 
 【長崎・諫早~小長井間運行列車】
 (上り)
 156D 諫早18時51分発→小長井19時20分 キハ47形気動車2両
 
 (下り)
 131D 小長井7時04分発→長崎8時06分着 YC1系気動車4両
 165D 小長井19時51分発→諫早20時18分着 キハ47形気動車2両