番外 当初からこの路線で運行されていました、現在全廃、西肥バス長崎~佐世保線用三菱エアロバス3台 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しています。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)
令和6年10月記事より更新は夜間から朝に変更しています。

 
 佐々・佐世保~長崎間を結びます、西肥自動車(西肥バス)・長崎県営バス運行の「長崎~佐世保線」は、最速約1時間25分で結んでおります。
 
 その系統も、最速で結びます長崎出島道路経由のスーパーノンストップ便あれば、最も本数が多い昭和町経由、及び諫早インター経由のノンストップ便、さらに波佐見有田インター経由便、諫早インターを経由便とありまして、長崎自動車道~西九州自動車道(武雄佐世保道路)を経由する事から、途中武雄ジャンクションも経由する事になりますので、一旦佐賀県内に入りながらも、長崎県内を南北に結ぶ高速路線バスとしての姿を見せております。
 
 尚、「新型コロナウイルス」によります需要減や、最近問題となっております乗務員不足もありまして、最高25往復あったのが、現在平日19往復、土日祝日18往復と減便しておりますが、それでも県内の都市の主要路線として位置付けておりますので、重要な路線である事には間違いないのではないかと思います。
 
 
 使用車両に関しましては、長崎県営バスに関しましては最近では移籍車両を中心に運行されておりますが、西肥バスに関しましてはNO.2929でご紹介しましたように、長崎営業所担当分に関しましては上の画像にもありますように全車三菱エアロエース(画像1、F636・2TG-MS06GP 画像2、F620・QTG-MS06VP)による運行となっておりまして、これまで存在しておりました貸切からの転用車両を一掃させるに至っております。
 
 西肥バス専用車の車内であります(画像はF614)。西肥バスの専用車の場合には、コンセントあるいはUSBポートが設けられておりまして、電源の心配がいらない形となっております。尚、長崎県営バスの専用車には装備されていない場合もありますので注意が必要であります。それでも、令和2年3月からは両社にWi-Fi(Kyushu Bus Network Free Wi-Fi)も導入されておりまして、車内でインターネットも楽しむ事ができております。
 
 また、西肥バス専用車には、液晶運賃表が交換されている車もあります(画像はF614)。ほとんどの事業者の場合がデジタル→液晶と言う形ではありますが、西肥バスの場合では液晶→液晶と交換された車でもありまして、その理由は詳しくはわかりかねますが、正直液晶運賃表も交換時期に迫っている事が伺える所でもないかとも思います。
 
 (過去撮影)~現在は1550円となっております
 
 
 さて、ここまで長崎~佐世保線の現在の専用車の姿に関しましてご紹介しましたが、ここからはかつて西肥バスに存在しておりました中に3台三菱エアロバスが存在しておりました。今回は、全廃となっておりますその3台に関しまして、かつての画像から皆様にご紹介してまいります。
 
 
 この3台は、平成4年に導入されました三菱エアロバス(U-MS726S)でありまして、F452~F454の3台が存在しておりまして、導入~廃車までずっと長崎営業所に在籍していた車でもありまして、この路線の他、導入のきっかけでもありました長崎〜ハウステンボス線にも使用されておりました。
 
 
 特徴は、画像のようにドアは折戸となっておりますし、座席も、こちらも画像からもわかりますように11列×4と標準的なシート配置となっておりまして、現在の他の長崎~佐世保線専用車のように、トイレは設置されておりませんでした。
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 さらに大きな特徴となっておりましたのは、以下画像の丸目2灯ではなかったかと思います。現在も宮崎交通などの事業者でもP-・U-規制車が在籍しておりますが、これら車を含めまして、普通考えられる所が角目1灯でありましたし、長崎県の事業者でも長崎県営バスにもかつては存在はしていたものの、初期のスタンダードタイプでしか存在していなかっただけに、このタイプの末期のハイデッカーで丸目2灯は珍しい存在でもあった事が言えるのではないかと思います。
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 では、ここからは使用されておりました3台の姿を収めておりましたのでご紹介します。これら姿を見ましても、角目1灯ではなく丸目2灯でもありますので、正直違和感さえも感じさせられる所ではないかとも思います。
 
 (F452)
 
 (F453)
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 (F454)~離脱後
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 この車の方向幕であります(画像はF453)。この幕式行先の場合は「波佐見・有田IC経由」と記されておりまして、他のノンストップ系統とは違う所が見られておりました。尚、現在LED行先でもスーパーノンストップ便・ノンストップ便とも「高速」と記されておりまして、こう言った所が先述のような系統別と言う印象さえも感じさせられない所ではあります。
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 しかし、長らく長崎~佐世保・佐々間を走って来ていた事もありまして、20年以上経過しました平成25年よりF454を皮切りに廃車が始まりまして、残念ながら平成27年頃に全廃となっております。画像のF454に関しましても、他の廃車車両とともに並んでいる姿が撮影場所の伊万里営業所でも見られておりましたが、残念ながら姿を消しております。それにしても、この時点でももう20年経過していた訳ですので、正直早いなと言う印象であったでしょうか。
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 一方、こちらは長崎営業所で平成23年に撮影しておりましたF452でありますが、隣には同じく長崎営業所に所属しておりましたN800(日産デU-RA552RBL)の姿もありました。しかし、これら2台は既にいずれも廃車となっておりまして、この2ショットは今となりますと貴重なショットとなってしまった事がわかるのではないかとも思います。
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 今回は、全廃となりました丸目4灯の長崎~佐世保線に使われておりました三菱エアロバスに関しましてご紹介しましたが、やはりこう言ったタイプ自体が数少ないタイプでもあった事もありまして、まさに貴重かなと言う印象ではなかったかと思います。しかも、20年以上経過しまして、経年と言う事もありまして全廃となったようでありますが、貸切からの転用車が多かった時からしますと、この路線専用として導入されていたというのはより大きかった事は伺えるようではあります。とにかく、この存在自体は大きかったとは思いますので、これからもこの車に関しまして存じていただければと思っております。
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 (注)タイマーが一日ずれていた事もありまして、全体公開が4時間遅れていました、申し訳ありません。