番外 過去撮影画像より、閉園した「かしいかえん シルバニアガーデン」最寄駅、香椎花園前駅の現況 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)


 
 西日本鉄道(西鉄)の貝塚線と言いますと、これまでもご紹介しておりますように、現在は600形電車の独壇場となっておりまして、現在8編成が貝塚~西鉄新宮間で運行されております。
 
 独壇場となります前には、その前の世代でもありました貫通扉がない非貫通車でもありました313形電車も存在してもいましたが、後述の天神大牟田線の救援車からの改造車でありました車両の転用に伴いまして、残念ながら平成27年に廃車となった事から、以来600形電車の独壇場となっているのが現状でもあります。
 
 この600形電車の中には、還暦となる60年を超えた車両も存在しておりまして、実際に上の画像・以下画像にもあります601F(601+651)が昭和37年(1962)年製ですので、昨年還暦を迎えております。
 
 それでも、車内外はきれいさを保っておりまして、そう言った所が健在を保つ事ができる要因ではないかとも思う所であります。尚、上の画像1・2は平成29年撮影画像、画像3・4は7月撮影画像でありますが、平成30年から令和2年にかけましては新宮町おもてなし協会とタイアップしましたにゃん電として運行されておりまして、青地のラッピングの姿が見られておりました。
 
 (車内にある銘板)
 

 さて、今回ご紹介しますのは、この601Fにもデザインが描かれておりました、画像1・2のかしいかえん シルバニアガーデンに関連する話題でありますが、この「かしいかえん シルバニアガーデン」は、残念ながら令和3年12月末に閉園しておりますが、この最寄り駅として、以下画像の駅名標にもありますように、福岡市東区にあります貝塚線の香椎花園前駅が改称もせずに現在も存在しております。今回は、その香椎花園前駅に関しまして皆様にご紹介してまいります。
 

 この香椎花園前駅は、西鉄貝塚線(←宮地岳線)の前身であります「博多湾鉄道汽船」時代より存在していた駅でありまして、当初の駅名は香椎福日園前駅と称されておりました。
 
 その後、運動場前駅に改称された後に「九州電気軌道」と社名が変更されるも、その後西日本鉄道宮地岳線として至っておりました。そして、昭和31年に香椎花園が開業の翌年に名称が香椎花園前駅に改められまして、以来現在に至っております。
 

 この香椎花園前駅も、電車での車内案内では花園前(かえんまえ)とも称されている駅でもあります。実際に、かつてはこの駅折り返しの電車も存在しておりましたが、かつて存在しておりましたサボでも花園前←→貝塚とも表示されていたほどでありました。
 

 画像が、香椎花園前駅の正面であります。この駅は有人駅でありまして、駅員が常駐しておりますし、自動券売機・自動改札機も設置されておりますし、ICカード「nimoca」も対応しております。また、駅周辺にも高校がある関係で、現在も学生さんの利用も多い駅でもあります。
 
 (ICカード読み取り機)
 

 その香椎花園前駅から歩いてすぐの所には、名称でもあります香椎花園こと「かしいかえん シルバニアガーデン」が存在しておりまして、特に女性の方ならご存知でありましょう、「シルバニアガーデン」からもわかりますように、「シルバニアファミリー」がメインキャラクターでもありました。しかし、先述のように令和3年12月末に閉園となっております。
 
 (令和元年撮影)
 
 (現在)

 この香椎花園こと「かしいかえん シルバニアガーデン」は、電車車内からも見る事ができておりました。実際にプールや観覧車・そしてジェットコースターもあった事もわかるのも見ていてわかるのではないかと思います。また、一年中咲き誇ります園内に咲きます花の姿も見る事もできるようになっておりまして、まさに「花園」と言われているにふさわしい事ではなかったかとも思います。
 
 (車内より撮影、プール・観覧車)
 
 (同、ジェットコースターなど)
 
 こちらが現在の姿です。現在は画像のように変化が見られておりますが、園内で飼われておりました動物は太宰府天満宮横にありますだざいふ遊園地へ、「シルバニアファミリー」は静岡県にあります「シルバニアビレッジ」に移設、そして目玉でありました観覧車は、秋田県の遊園地へ移転しておりまして、跡地はアウトドア施設が設けられる事になっております。
 

 さて、ここからはホームをご紹介します。ホームは現在1面1線のホーム+外側線となっておりまして、定期列車同士の行き合いは基本的に不可能になっております。
 
 しかし、平成19年3月までは外側線からもわかりますように、かつては2番ホームが設けられておりました。実際に以下画像でその姿をご紹介しますが、600形電車の現在は存在しておりません3両編成の電車(608F)が停車しているのが見ていてわかるのではないでしょうか。尚、この編成の中間車両(609号)は既に廃車となっております。
 

 現在、このホームは撤去されておりまして、かつてのホームはシートがかかっている部分であります。しかし、線路自体は試運転列車や回送列車向けに現在も残されておりますし、それとともに信号機も現在も残されております。それにしても、2番ホーム側では周囲に造成が進んだ事もわかるのではないかと思いますが、実際旧ホームの上には西鉄ストアが設けられております。
 
 (旧2番ホーム側(踏切)からホームを望む)
 

 この香椎花園駅内には、以前は画像のように定期券の拾得物の掲示板、そして伝言板が残されておりました。これらは、現在は撤去されておりまして、宅配ボックスがあった所に設けられておりますが、伝言板に関しましては、現在携帯電話の普及により撤去される所が増えていただけに、最近まで残されていたのは正直懐かしさも感じられていたのではないかとも思います。

 (令和元年撮影)

 (現在)
 

 今回は、閉園した「かしいかえんシルバニアガーデン」最寄り駅でもありましたの香椎花園前駅に関しましてご紹介しましたが、この駅は、旧宮地岳線(新宮~津屋崎間)廃止に伴いまして大きく変わる事になりました平成19年に比べましても、駅や周辺の変化も生じておりましたが、さらに「かしいかえん シルバニアガーデン」の閉園にはこれまでも利用した事がある者としても驚きましたが、閉園しました現在も駅名としては残されてはいますし、周辺にあります住宅地の方々が引き続き利用されておりますので、面影がなくなりましても、これからもこの駅名が残ってくれる事をただただ願うばかりであります。

 タイマー設定ミスにより、8時間遅れて全体掲載に至っております。