番外 長崎県営バス所有の低床車両の先駆車です、平成9年式「大きな」車イスマークのワンステップバス | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 長崎県営バスの低床車両は、この後ご紹介しますように平成9年にワンステップバスが導入されまして、翌平成10年に特別支援学校(←養護学校)用に2台導入されておりましたが、一般路線用では平成13年に導入されましたいすゞエルガ・エルガミオで導入されるまではこういった車椅子対応低床車は導入されておりませんでしたが、それ以来ほぼ毎年ワンステップバス・ノンステップバスの導入が行われております。
 
 この導入も、自社発注車の場合は平成17年までは上の画像にもありますようにワンステップバス(画像1、7S51 画像2、7S56 ともにいすゞKL-LV280N1)、平成18年からはノンステップバスの導入を行っておりまして、当初は中型車両の導入がメインで行われておりました。
 
 けれども、その後は以下の画像にもありますように大型車両(画像1、S651・いすゞQDG-LV290N1 画像2、S551・QKG-LV234Q3)まで導入を行っておりまして、その台数を増やして行っております。
 
 (S651・いすゞQDG-LV290N1)
 
 (S654・いすゞQDG-LV290N1)
 
 (S551・いすゞQKG-LV234Q3)
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 そして、その後は移籍車両での低床車両の導入も行っておりまして、長崎県営バス自体が公営事業者である事もありまして、同じ公営事業者の横浜市交通局(横浜市営バス)や東京都交通局(都営バス)、さらには京浜急行バスなどからの事業者の導入も行っておりまして、古参車両の置き換えに貢献しております。
 
 (0S21、いすゞKC-LV280L)~富士重工架装車、元横浜市交通局、ワンステップ
 
 (0S16、いすゞKC-LV280L)~いすゞバス製造架装車、元横浜市交通局、ワンステップ
 
 (1S52、形式同)~元横浜市交通局、ワンステップ
 
 (1S53、形式同)~元横浜市交通局、ワンステップ
 
 (1E58・三菱KC-MP717K)~~元横浜市交通局、ワンステップ
 
 (2E54・三菱KC-MP747M)~元横浜市交通局、ノンステップ~諫早所属時代
イメージ 7
 
 (4B52、日野KL-HR1JNEE)~元東京都交通局、ノンステップ
 
 (4B57、形式同)~元東京都交通局、ノンステップ
 
 (4B62・形式同)~元東京都交通局、ノンステップ
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 (4E60、三菱KL-MP37JK)~元東京都交通局、ノンステップ
 
 
 (5S52・いすゞKL-LV280L1)~元東京都交通局、ノンステップ
 
 (7S64・いすゞPJ-LV234L1)~~元東京都交通局、ノンステップ
 
 このように、同じく長崎県営バスのように高い所を走る路線が多い長崎自動車(長崎バス)のように、ノンステップバス・ワンステップバスの自社発注車は多くは存在しておらず、移籍車が多い事も伺えておりますが、それでもこれからご紹介しますように低床バスの先駆者がこの事業者では見られております。
 
 
 さて、ここからご紹介しますのは、その長崎県営バスの低床バスの先駆者でもあります、以下画像にあります2台に関しまして皆様にご紹介してまいります。
 
 (9E13・三菱KC-MP717M)
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 (9A11・日野KC-HU2MMCA)
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 長崎県営バスでは、平成9年より車椅子対応の低床車両を移籍車とともに導入しておりますが、その先駆車が上の画像の三菱エアロスターであります9E13や、日野ブルーリボンの9A11でありました。

 

 この車は、当時としては珍しい存在でありましたワンステップの低床車でありまして、車椅子も対応している車でもあります。本当に、今となればワンステップバスあるいはノンステップバスが多く各社に採用されている訳でもありますが、この車は長崎県営バスにとりましてはまさに先駆者であると言ってもいいのではないかとも思います。

 

 

 それにしても、一番目立つ所と言いますと、やはり大きな車椅子マークが付いている所ではないかと思います。何と言いましても、車椅子の対応車である事が強調されるのではないかと思いますし、非常にわかりやすいのではないかとも思います。実際そう言った車も、長崎県営バス以外の各社ではあまり見る事がありませんので、そう言った所も長崎県営バスだからこそ見られると言ってもいいのではないかとも思います。
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 この導入以降に関しましては、冒頭にもご紹介しましたように、翌平成10年に特別支援学校(←養護学校)用に2台導入されておりましたが、一般路線用では平成13年に導入されましたいすゞエルガ・エルガミオで導入されるまではこういった車椅子対応低床車は導入されておりませんでしたので、画像のようなツーステップバスが導入されるに至っておりました。
 
 (特別支援学校用、0A11、KC-HU2MMAA)~諫早特別支援学校
 
 (平成10年導入、0E14・三菱KC-MP717MT)
 
 (平成12年導入、2K54・日産デKC-UA460LAN)
 
 
 そして、これまでも述べておりますように平成13年にいすゞエルガ・エルガミオで再び一般路線用に低床車両が導入されておりますし、さらに大型・中型の低床車両が導入されるにも至っております。これらの場合は、車いすマークが行先表示機の両端のみに付いておりまして、上の画像の平成9年式の2台とは違う事がお分かりいただけます。
 
 (平成13年導入、3T52・いすゞKK-LR233J1)
 
 (平成15年導入、5E56・KL-MP35JM)
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 (平成16年導入、6A51・日野KL-HU2PMEA)
 
 (同、6A54・日野KL-HU2PMEA)
 
 
 尚、今回ご紹介しましたワンステップバス2台は、主に「ハートセンター線(女の都団地~女の都入口~浦上天主堂前~ハートセンター前~長崎駅前~長崎市役所前~中央橋~諏訪神社前~西山木場)」で運行されておりまして、女の都入口バス停を最寄りとします長与営業所に所属しながら運行されております。
 
 また、その平成9年式以降の移籍車の導入も、先述のように横浜市交通局や東京都交通局と言った公営事業者を中心に導入されておりますが、やはり都会では同年代の車が多く導入されていた事を思いますと、正直このような地方都市では遅れていたと言われてもおかしくはないのではないかとさえも思ってならない所ではなかったかとも思う所ではあります。

 

 

 今回は、長崎県営バスの大きな車椅子のワンステップバスをご紹介しましたが、都会におきましては、導入されましたその平成9年頃には多く各社では導入されていたでしょうが、地方部でもあります長崎ではこのような車がようやく導入に至っていた訳でもありましたので、正直考えてみましても遅かったのではないか?とも思うほどではあります。しかし、現在はほぼ毎年のように自社発注車・移籍車両と低床車両をそれぞれ導入しております長崎県営バスでもありますので、この先駆者であります三菱エアロスター・日野ブルーリボン2台の存在と言うのは、今思うと大きい存在であると言ってもいいのではないかと思ってなりません。
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