NO.2814 現在も多く見られる車達です、長崎バスグループ、いすゞLVキュービックラインナップ | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 長崎自動車(長崎バス)は、長崎市内外を中心に路線バスを運行しておりまして、上の画像にもあります、いすゞエルガ(画像1、1008(松ヶ枝)・PKG-LV234N2)・日野ブルーリボンII(画像2、4903(松ヶ枝)・PKG-KV234N2)と言ったノンステップバスが多く導入されております。
 
 これらは、後述の事もありまして、割合的にはいすゞエルガの方が多く導入されるに至っておりますが、それでも長崎市内・近郊の営業所におきましては両メーカーがそろって導入されている所もありまして、角目2灯のいすゞエルガ、角目1灯の日野ブルーリボン2とがそろってみる事ができるところも存在しております。
 
 それにしても、長崎と言いますと坂の町でもあります。そんな坂の町にも関わらずこのようなノンステップバスが運行されておりますので、老若男女がいらっしゃいます利用者にも優しい所が見られている事が伺う所でもあります。
 
 (いすゞエルガ、1003(柳)・PKG-LV234N2)
 
 (同、1022(柳)・PKG-LV234N2)

 

 (同、2803(時津)・PKG-LV234N2)

 

 (日野ブルーリボンII、4705(松ヶ枝)・PJ-KV234ℕ1)

 

 また、平成26年・平成27年導入車では、平成17年から平成25年まで導入されておりましたノンステップバスから、ワンステップバスも導入されておりまして、以下画像の車(QPG-LV234N3)のように導入されておりまして、再びステップ付きの車が導入されるに至っておりました。
 
 (1580(神の島))~現在は長崎230あ15-80に改番
イメージ 3
 
 (1585(ダイヤランド))
 
 (1590(神の島))
 
 (1591(神の島))
 
 さらに、平成27年導入車では日野ブルーリボンIIも同様に導入されておりまして、画像の車(3513(桜の里)・QPG-KV234N3)も導入されておりまして、こちらも角目1灯としていすゞエルガとの違いも見せております。
 
 
 そして、平成28年導入車からはフルモデルチェンジ車も登場しておりまして、ステップに関しましては再びノンステップバスでの導入に戻っております。こちらの場合でもいすゞエルガ、そして日野ブルーリボンII改め日野ブルーリボンでの導入となっておりますが、両車とも角目1灯である事から見分けがつかなくなっておりますし、日野ブルーリボンに関しましてはハイブリッド車も導入されております。
 
 (1666(神の島)・いすゞQPG-LV290N1)~エルガノンステップ
 
 (1669(時津)・形式同)
 
 (1750(柳)・いすゞ2PG-LV290N2)
 
 (1753(神の島)・形式同)
 
 (1759(ダイヤランド)・形式同)
 
 (3623(ダイヤランド)・日野2SG-HL2ANBP)~ブルーリボンハイブリッド~以下は長崎200か11-27時代、その下の画像は現ナンバー長崎230あ36-23

イメージ 7

 

 (3712(松ヶ枝)・形式同)~ブルーリボンハイブリッド

 

 (3713(神の島)・形式同)~ブルーリボンハイブリッド

 

 
 そんな新しいタイプが多く見られながらも、それでもいまだに多く見られるタイプが今回ご紹介しますいすゞLVキュービックと呼ばれるタイプでありまして、昭和59年から平成12年までの17年にわたり導入されまして、合計何と486台も導入されておりました。今回は、このタイプのラインナップ・現状に関しまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 冒頭ご紹介しましたいすゞエルガ、そしてLVキュービックなど、いすゞ車の所有台数が多い理由としましては、かつて長崎バスにはグループ会社として長崎いすゞ自動車(現・いすゞ自動車九州長崎支社)が存在しておりましたので、その名残として現在もいすゞ車が多く在籍しているのではないかと思われるようであります。
 
 
 この長崎バスのLVキュービックは、ボディ架装メーカーも川重車体工業→IKコーチ→いすゞバス製造と変化しておりまして、このタイプの製造した年の長さが実感できます。ちなみに、この導入されていた間にはLVキュービックの置き換え車がまた新たなLVキュービックと言うパターンも見られていた事も面白い話でもありました。
 
 (1731)~詳細は後述

 

 (2022)~詳細は後述

 

 

 そして現在長崎バスに在籍しておりますこのタイプの車は、その昭和59年導入車からのP-規制車から存在しておりましたが、既にそのP-規制車は全車廃車となっておりまして、U-規制車からが後述のように現在も存在しておりますが、そのU-規制車も廃車・他社移籍が見られておりまして、既にU-規制末期の平成7年式の車が長崎バスでは全廃となっておりますし(但しグループ会社は残存します)、さらにKC-規制車まで廃車が見られております。

 

 (平成8年導入車、1617(時津)・KC-LV380N)

 

 

 尚、一部の車は以下画像にありますように子会社で幕式路線車も存在しますさいかい交通、そして島原鉄道に移籍しましたり、再登録の上長崎バス観光に移籍している車も存在しておりまして、グループ会社間の動きも見られております。特に島鉄バスに関しましては幕式行先に戻されている車もありますし、塗装もそのままでもありますので、近年の中では違和感を感じさせる存在となっているようにも思います。
 
 【さいかい交通】
 (1426・U-LV318L)〜幕式行先、現在廃車
 
 (1523・U-LV318L)
 
 (1640・KC-LV380N)~瀬戸営業所→さいかい交通移籍であるため行先は幕式です
 
 (1710・KC-LV380ℕ)
 
 【島鉄バス】~全車形式U-LV318L
 (1501)~現在はLED行先に再改造されています
 
 (1516)
 
 (1551)

 

 

 さて、このキュービックの特徴としましては、ほとんどが2段サッシ窓&前後ドアタイプの車であります。このタイプは平成11年導入車まではこのようなタイプとなっておりまして、まさに長崎バスの路線車としての特徴をよく出しているのではないかと思いますし、これらは坂道が多い区間を運行する事から高出力車でもあるのが特徴でもあります。

 

 

 まずは、U-規制車をご紹介しますが、このU-規制車だけでも120台以上は導入されておりました。しかし、先述のように多くが廃車もしくはさいかい交通や島鉄バスなどのグループ会社への譲渡が発生しておりまして、その台数も非常に減少しておりまして、長崎バスのみでしたら残念ながら全廃となっております。

 

 (平成7年導入車、1530(時津)・U-LV318L)~現在は廃車されています

 

 

 次からはKC-規制車でありますが、KC-規制車は平成8年導入車からとなっておりまして、その導入台数も平成12年まで131台とU-規制車よりも多い台数でありました。しかし、先述のように初頭の車において廃車や譲渡も発生しているそうでありますので、KC-規制初頭でもう20年を経過している事を思いますとわからなくはないのではないでしょうか。
 
 尚、先述のように平成11年導入車までは後ろ乗り車両は2段サッシ窓となっておりまして、形式に関しましては最も多いのがKC-LV380N、そしてN尺より短尺のKC-LV380Lの2種が見られております。
 
 【平成8年導入車】
 (1608(桜の里)・KC-LV380N)

 
 (1618(柳)・形式同)
 
 (1627(桜の里)・形式同)
 
 (1633(桜の里)・形式同)
 
 【平成9年導入車】
 (1707(大橋)・KC-LV380N)
 
 (1711(柳)・形式同)
 
 (1715(松ヶ枝)・形式同)
 
 (1719(神の島)・KC-LV380L)
 
 (1721(松ヶ枝)・KC-LV380N)
 
 (1722(桜の里)・形式同)
 
 (1729(ダイヤランド)・形式同)
 
 (1731(松ヶ枝)・形式同)
 
 (1732(松ヶ枝)・形式同)
 
 【平成10年導入車】
 (1803(柳)・KC-LV380N)
 
 (1805(大橋)・形式同)
 
 (1807(桜の里)・形式同)
 
 (1808(神の島)・形式同)
 
 (1811(柳)・形式同)
 
 (1813(柳)・形式同)
 
 (1814(神の島)・KC-LV380L)
 
 (1816(神の島)・形式同)
イメージ 11
 
 (1818(時津)・形式同)
 
 (1820(柳)・形式同)

 

 【平成11年導入車】

 (1919(桜の里)・KC-LV380N)

 

 (1921(松ヶ枝)・KC-LV380N)

 

 (1924(松ヶ枝)・KC-LV380N)
イメージ 12

 

 

 また、平成11年・12年導入車の中には以下画像のように長崎バス初導入となりますワンステップ車も存在しておりまして、逆T窓&中両折戸ドア、塗装もここから現在も採用されている白地にラインの塗装トリコロールを初採用しておりまして、これまで導入されてきた車両とは一見異なるタイプとなっているのがこのタイプの特徴であります。
 
 【平成11年導入車】
 (1904(松ヶ枝)・KC-LV280N)
 
 (1905(柳)・形式同)
イメージ 13
 
 (1908(大橋)・形式同)

 

 (1909(大橋)・形式同)

 

 (1911(柳)・形式同))

 

 【平成12年導入車】

 (2003(神の島)・KC-LV280N)

 

 (同、2004(神の島)形式同)

 

 

 そして、最終導入となります平成12年導入車(後ろ乗りタイプ)となりますと、ドアは後ろドアではあるものの、窓がワンステップバスで採用されておりました逆T窓となっているのがわかります。こうして見ますと、銀窓ではあるものの、窓が違うだけでも見た目の印象が違うのもわかるのではないでしょうか。
 

 (2017(桜の里)・KC-LV280N)

 

 (2018(桜の里)・形式同)
イメージ 15

 

 (2022(柳)・形式同)
イメージ 16

 

 

 さらに、同じく平成12年導入車の場合は、2台が新急行色と呼ばれる塗装の車が運行されております(詳しくは番外も参照)。この「新急行色」は、長距離向け対応と言う事で、長崎~大串~西海橋~佐世保間の運行のために導入されていたものでありまして、ハイバックシート・エアサスを備えておりまして、既存の車とは違ったタイプでもありまして、いすゞ・日野・三菱ふそうの3メーカーで導入されておりました。尚、導入された翌年の平成13年にこの直通急行は廃止、以来、この塗装のままでも長崎バスの一般路線として引き続き運行されております。

 

 (2001(松ヶ枝)・KC-LV280N)

 

 (2002(柳)・形式同)~松ヶ枝営業所時代の画像です

 
 (東長崎営業所時代)
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 ここまではU-・KC-規制車のフロント・側面のスタイルをご紹介しておりましたが、リアスタイルもご紹介しておきますと、基本的には2通りとなっておりまして、P-・U-規制車の場合が以下画像のようなスタイル、

 

 (1551(島原鉄道)・U-LV318L)

 

 KC-規制車の場合が以下画像のようなスタイルとなっております。それにしても、ランプの形が変わるだけでも見た目から違うのがわかるのではないしょうか。

 

 (1623(神の島)・KC-LV380L)
イメージ 18

 

 

 今回は、今回訪問時まで収めました長崎バスグループのいすゞLVキュービックに関しましてご紹介しましたが、長崎バスも以下画像にもありますように狭い路線あり、他にも坂が多い路線もあるなど、区間によりましては地形的にも様々な姿も実際に見られております。そんな中でもこれら車は高出力でもある事から使い勝手もいいようでもありますし、現在もこのキュービックの台数が多く見られる分、現在も長崎バスを支えている車である事は間違いないようです。ただ、既に製造が終わっている事や、廃車が進んでいる事もありまして、今後さらに減る事になる訳ではありますが、とにかく最後の1台まで元気に頑張っていただきたいものであります。
イメージ 19