NO.2815 運行開始から3ヶ月、平成26年1月撮影「ななつ星 in 九州」in 長崎(前編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 昨年10月で運行開始から10年目を迎えました、JR九州のクルーズトレイン「ななつ星 in 九州(以下・「ななつ星」)」でありますが、これまでも九州内各地の路線で活躍する姿も見られておりまして、ご覧の皆様の中にも撮影された方はいらっしゃるのではないかと思います。

 

 「ななつ星 」は、博多駅を始終着駅としまして九州内を回ります列車として運行されているものでありまして、鹿児島線・日豊線・長崎線・佐世保線・久大線・豊肥線を中心とした運行区間で構成されました運行コースで3泊4日・1泊2日で運行されている列車でありまして、大分車両センターに所属しております77系客車・DF200-7000号機の組み合わせで主に運行されております。

 

 ただ、近年は、各地の災害によりまして運行区間変更を余儀なくされる時が見られておりまして、特に久大線・豊肥線では大雨などの災害で運行区間から外されていた時さえもありましたし、これまでも南九州方面の運行区間として存在しておりました肥薩線も令和3年の「熊本豪雨」で大きな被害を受けている事から、肥薩おれんじ鉄道経由のコースまで設定を余儀なくされておりまして、正直災害には勝てない部分が見られております。

 

 そして、現在は運行開始から10年目を迎えるにあたりまして新たな形となっておりまして、そう言う事から「エピソードII」と称した形となっておりまして、昨年の10月~12月には新たに吉都線をコースに設定しましたリ、今年の1月・2月には列車の運行はありませんが「熊本フェリー」を使ったコースも見られておりまして、鉄道・バス以外の他の交通機関の利用もコースに含まれるようになっております。

 

(熊本フェリー・オーシャンアロー)

 

 現在は、以下のコースで運行されておりまして、長崎線に乗り入れる事は今年9月までありませんが、それでも利用されます方々が満足いくようになれればと思う所ではあります。

 

 【3泊4日コース】~令和5年3月~8月

 1日目 博多→久留米→日田→豊後森→由布院→大分→(車中泊)

 2日目 →(熊本)→八代→水俣→阿久根→伊集院→鹿児島中央→隼人(旅館泊)

 3日目 (旅館)嘉例川→えびの→吉松→高原→都城→南宮崎→宮崎→佐伯→(車中泊)

 4日目 →(幸崎)→(大分)→豊後竹田→阿蘇→熊本→久留米→博多

 

 【同】~令和5年9月

 1日目 博多→久留米→日田→豊後森→由布院→大分→(車中泊)

 2日目 →(豊後竹田)→阿蘇→立野→熊本熊本市内熊本港→(熊本フェリー)→島原港(旅館泊)

 3日目 (旅館)駅(島原鉄道利用)→諫早

     (雲仙温泉)諫早→長崎→大村→早岐→鳥栖→(車中泊)

 4日目 →(博多)→(小倉)→宇佐→杵築→別府→大分→由布院→久留米→博多

 

 【1泊2日コース】~令和5年3月~令和5年9月

 1日目 博多→熊本→八代→牛ノ浜→川内→鹿児島中央→(車中泊)

 2日目 (都城)→(南宮崎)→宮崎→延岡→佐伯→大分→由布院→久留米→博多

 

 (注)各コース八代~川内間は肥薩おれんじ鉄道線、は「ななつ星」で運行、は専用バスで運行

 

 

 さて、今回と次回の2回にわたりましてご紹介しますのは、運行開始から3ヶ月経ちました平成26年1月に撮影しておりました、「ななつ星」の長崎地区での姿に関しまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 運行開始当初、「ななつ星」は毎週土曜日に博多駅を発ちます、「1泊2日コース」で長崎駅へ運行されるコースが設定されておりまして、私自身も仕事上土曜日が休みでない事もありまして基本的に困難ではありましたが、ちょうど私自身の正月休みが土曜日であった事から撮影を行う事ができておりました。しかも、撮影日の平成26年1月4日がこの年の「ななつ星」の運行初日と言う事もありまして、帰省客や観光に来られていた方などがこの「ななつ星」の撮影に来られていた方が多く見られておりました。
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 上の画像にもあります長崎駅では、先述のように帰省客のUターンされる方や、観光で来られていた方で賑わっておりました。そんな中でもこの長崎駅には毎週土曜日にやってまいりますが、画像のように「ななつ星」ののれんがかかっているなど、普段から運行されている事を実感する姿も見られていました。
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 またこの時には、「ななつ星」を利用される方への歓迎の準備が進められておりました。こう言った所こそまさに利用客への「おもてなし」の一つであると言えるのではないかとも思います。
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 一方、駅前のロータリーでは、長崎市内へ観光される方のためのJR九州バスの「ななつ星」専用バス(641-0980・いすゞKL-LV781R2)が到着15分前にやってきておりました。尚、この車は現在は専用バスからは引退しておりますが、それでも自家用登録で登録されておりまして、教習用・展示用として残されております。
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 この後、私は長崎駅より徒歩10分足らずの幸町踏切に移って撮影を行いました。現在は高架化に伴いまして姿を消しましたこの踏切も、存在していた頃には長崎駅発着の列車の姿や、踏切そばにあります側線によりまして、長崎駅に隣接しておりました旧長崎車両センターへの入出庫時の姿も見る事ができておりまして、この踏切は特急列車や快速・普通列車の絶好の撮影場所であったと言えるのではないかと思います。

 

 (885系電車運行、「かもめ26号」博多行き(当時))
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 (キハ66・67系気動車運行、普通(ワンマン・長与経由)佐世保行き)
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 こうして、博多駅からの「ななつ星」がやってまいりました。入ってまいります際には、減速して入ってきておりまして、長崎駅に間もなく到着するする事が実感される姿でもありました。
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 「ななつ星」も、機関車を入れまして8両と長い編成でもあります。このような長い編成も、当時運行されておりました特急「かもめ」でさえも最高7両編成でありましたので、改めて長い編成である事がわかるのではないかと思います。しかし、そんな長い編成に乗客定員が28名(現在は20名)、スタッフを入れましても30名近くでありますので、正直贅沢な列車であるのがわかるのではないかと思います。

 

 (後部)~1号車・マイ77-7001など
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 「ななつ星」は、長崎駅3番ホームに到着しまして、約30分ほどホーム上に停車します。そして、職員の手によりましてホームを発ちまして幸町踏切の所にあります側線へと向かう事になります。
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 この側線への移動は、機関車でありますDF200-7000号機を、当時諫早駅へ運行されておりました「ミニクルーズ」、そしてその後大村線・佐世保線方面へ運行されます列車として向きを変えるために移動させているものでありまして、移動させる際にはバックで側線へと移動、そしてDF200-7000号機は切り離されまして長崎駅構内へ移動、「ななつ星」の編成も、今度は長崎車両センターに常駐しておりましたDE10形ディーゼル機関車に付け替えまして長崎駅ホームに入線、そして駅構内に停車しておりましたDF200-7000号機が今度は諫早方に連結と言う流れとなっておりました。

 

 

 さて、「ななつ星」の編成もゆっくりとした速度で幸町踏切を通過して行きます。その際には職員が無線で運転士と交換をしながら踏切そばにあります側線へと移動してまいります。
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 この時後部になっておりますDF200-7000号機が見えてまいりました。このような姿もこれまでは見た事がなかっただけに、本当にいい時に来たなとさえも思うほどでした。
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 そして、「ななつ星」の編成は側線にやってまいりました。こうして見ましても、機関車を入れましてのフル編成は見ていて美しささえも感じられます。やはり、「ななつ星」編成の顔でありますDF200-7000号機の堂々とした姿は特にすばらしい印象さえも感じさせられますので。
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 今回のサボは、「博多→長崎→博多」と言うサボであります。やはり「長崎」を入れているのも、当時「1泊2日コース」自体が長崎をメインに運行されていた事もわかる姿のではないかとも思っております。
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 さて、この後は専用機関車であります以下画像のDF200-7000号機を、この後諫早駅へ運行されます「ミニクルーズ」、そしてその後大村線・佐世保線方面へ運行されます列車として向きを変える事になっておりますが、この後一旦機関車と客車を切り離すようにもなります。
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 側線に停車しました「ななつ星」は、係員の手によりまして切り離し作業を行います。ただ、連結器の部分が固かったのかわかりませんが、解結に少々手間がかかっておりました。
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 この後解結が済んだのでしょう、係員が無線で運転士にゆっくり進むように知らせておりましたが、うまく解結していなかったらしく、再び行いましてようやく解結に成功しておりました。それにしても、やはり機関車と客車と言うペアでもありますので、それがうまく行かなかったら手間がかかってしまう事も仕方がないでしょうか。
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 解結直後、長崎駅止まりの885系電車運行の「かもめ23号」が通過して行きました。この「かもめ23号」の編成は、当時運行されておりましたSM10編成によります「博多駅感謝祭号」のラッピング編成でありました。その後、この編成も「キスマイトレイン」や「鬼滅の刃」、そして最近は長崎県北のPRラッピングなどを施した経緯もあるだけに、まさにラッピングの常連編成であると言ってもいいかとも思います。
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 「かもめ23号」が長崎駅に入ってまいりますと、今度はDF200-7000号機が長崎車両センター(当時)に一旦移動します。この後このDF200-7000号機はしばらく車両センターで単機のままで待機、そしてこの後「ななつ星」編成が長崎駅に再び移動しました後に動き出しまして、今度は諫早方の先頭に付く事になります。
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 ちなみに、私自身がこの時までDF200-7000号機単機で動いている姿を見た事がありませんでしたので、この姿はこの時ならではかなと思うほどでした。これ以来、現在まで単機の姿を見る事はありませんでしたので、この姿はやはり貴重な姿ではなかったかと思ってならない所ではあります。

 

 

 この後、今度は「ななつ星」編成の長崎駅への牽引及びDF200-7000号機とともにプッシュブルで運行されます「ミニクルーズ」の諫早駅発の先頭として付く事になりますDE10形ディーゼル機関車がやってまいりました。
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 このDE10形ディーゼル機関車は、熊本車両センター所属車の久々の定期運用として竹下駅(博多運転区)常駐車、大分車両センター常駐車とともにこの長崎車両センター常駐車でも運用が見られておりました。実際にその「ミニクルーズ」として長崎駅~諫早駅間で1往復持っておりまして、長崎行きの先頭も務めておりました。

 

 この撮影時の牽引機は1756号機でありましたが、この1756号機はゆっくりと側線へと向かっておりましたが、そこへ787系電車運行の「かもめ28号」がやってまいりました。まさに以下画像はDE10 1756号機が787系電車に追いかけられているような姿でもありまして、その後787系電車が速度を若干上げながらその下の画像にありますように幸町踏切を通過して行きました。
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 (787系電車運行、「かもめ28号」)
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 ちなみに、DE10 1756号機は・・・

 

 「赤塗装」「シルバー塗装(水前寺「有明」の783系電車牽引機)「赤塗装」

 

と変化が生じた機関車でありましたが、やはり一番は水前寺「有明」の783系電車の牽引機が一番印象的でしょうか。それにしても、このアングルから撮ってみますと、より堂々としている姿も伺えるのではないでしょうか。
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 さて、今度は77系客車はDE10 1756号機に連結相手が変わりますが、ここで連結準備を行いながらこの後の連結へと進んでまいります。それにしてもこのマイネフ77-7007の展望部分から連結シーンもいいのではないかと思いますが、残念ながらこの時は乗客も全員降りられておりますので、「ななつ星」に乗られている、いわゆる「プラチナチケット」の方も見られないのは残念な所ではありましょうか・・・。
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 こうして連結準備も済みまして、無線を交わしながらジワリと進み連結されます。やはり普段から互いに手馴れているでしょうから、互いの息も合っている事も伺えるような姿でもありました。
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 (連結完了)
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 そういった連結シーンは、この日はこれだけの方々が見守っておりました。先述のように、この日の運行はこの年初めての「ななつ星」の運行でもありましたし、私みたいに正月休みの方もいらっしゃいましたので、多かった事もわかるのではないでしょうか。ちなみに、反対側の歩道橋付近にも同様に撮影されている方が多くいらっしゃいました。
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 この後、この「ななつ星」編成は再び長崎駅へと戻って行きます。それにしても、今回はこれまで見る事がありませんでした機関車切り離しシーンなどが見られた事が本当に良かったとも思います。

 

 

 今回は、平成26年1月に収めておりました「ななつ星 in 九州」の長崎駅入換シーンに関しましてご紹介しましたが、正直現在まで入換シーンを収める事ができていないだけに、今思えば貴重な姿を収める事ができていたのかなと思っております。しかも、現在まで改めて見る事がないDF200-7000号機単機の姿を収める事ができていたのも尚の事よかったのではないかとは思っておりますので。次回後編では、「ななつ星」編成の長崎駅までの移動シーン、そしてDF200-7000号機の諫早方に連結されるまでの姿、そして「ミニクルーズ」での諫早駅での姿などをご紹介しますので、楽しみにしていただければと思っております。
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