NO.2779 残念ながら令和4年8月で路線は廃止、亀の井バス「内成線」&使用されていた車両紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでは、NO.2777(西鉄バス)・NO.2778(自社発注・他社)の2回に分けまして、亀の井バスの私がこれまで収めておりました移籍車両・自社発注車両に関しましてご紹介しておりました。

 

 亀の井バスでは、これまでも上の画像にあります自社発注車に加えまして、西鉄バスやそれ以外の事業者からの移籍車両を導入しておりまして、そう言った事から古参車両の置き換えにも貢献しております。

 

 これまでの古参車両と言いますと、日野レインボーが多く存在しておりましたが、近年の自社発注・移籍車両では日野レインボー・レインボーII・レインボーHRと言った車を導入してもいますので、それほどこの事業者の路線車両が日野車を好んでいる事も伺わせているようにも思います。それに加えまして、同じジェイバス架装車にもあたりますいすゞエルガミオの導入も見られておりますので、これらによって車両の変化も伺わせている事がわかるのではないかとも思います。

 

 【掲載車両はいずれも日野車です】

 (画像1、大分200か・954、2KG-KR290J3)

 (画像2、大分200か・723、SKG-KR290J1)

 

 (大分200か10-07、SKG-KR234J2)~元西鉄バス8514

 

 (大分200か・896、PB-HR7JHAE)~元自家用(大学スクールバス)

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、残念ながら8月に路線廃止となりました路線が存在します。それが「内成線」と呼ばれる路線でありまして、専用車両も2台存在しておりました。今回はその専用車両及び過去撮影の運行シーンを交えまして、皆様にご紹介してまいります。

 

 (「大分県観光公式サイト」より)

 

 

 この「内成線」は、別府駅から「日本の棚田100選」にも選ばれております「内成棚田」がある所を結んでいた路線でありまして、この「内成棚田」には約1000枚に及びます棚田がありまして、盛夏には上の画像のような緑の風、秋には最後の画像にあります稲穂の黄金色と彼岸花の赤のコントラストが美しい所でもありまして、多くの観光客がこの棚田を見物に訪れる姿が見られております(ちなみに当ブログの背景画像は同じく「日本の棚田100選」の佐賀県の「大浦の棚田」です)。

 

 ちなみに、この亀の井バスでは高速車に「内成棚田」に関しましてラッピングが施されておりまして、画像の大分200か・356(日産デPKG-RA274RBN)にて見られておりました。尚、この車に関しましてはラッピング解除後に廃車となっております。

 

 そんな名所もあります「内成棚田」周辺は、近年は過疎化が進んでおりますし、棚田の耕作放棄地も4分の1にまで増えているとも言いまして、名所にふさわしくない所も見られております。その過疎化もありましてこの「内成線」も利用者減にあえいでいたとも言いまして、その結果8月に残念ながら廃止されております。

 

 

 この「内成線」が運行されていた区間は、別府駅東口~鳥越~御園~内成公民館~かいがけ間で運行されておりまして、以下画像の時刻からもわかりますように、末期は平日4往復・土日祝日が2往復で運行されておりまして、この路線の所要時間は約55分ほどで運行されておりました。

 

 

 「内成線」に使用されていた車両です。路線自体も狭盤路線でありましたので、車両自体も小型車両が使用されておりまして、以下画像の2台が使用されておりました。

 

 (大分22か21-44、日産デKC-RN210CSN)

 

 (大分200か・・31、日野KK-RX4JFEA)

 

 これら2台に関しましては、大分22か21-44は西日本車体(西工)96MC架装日産デイーゼルスペースランナーRNが使用されておりまして、通称「チョロQ」とも呼ばれている車でもあります。この車は、以前は別の路線でも使用されておりましたが、廃止に伴いまして「内成線」に転用、この後ご紹介します日野リエッセとともに運行されておりました。

 

 一方、大分200か・・31に関しましては、日野リエッセが使用されておりまして、この車が特に「内成線」に使用されていた車でもありました。その証としまして後述のように「内成」のステッカーも見られておりましたが、廃止後は以下画像のようにステッカーもはがされておりまして、担当路線を失った事が伺わせております。

 

 また、この車の行先は幕式を維持しておりました。営業所訪問時の時点では白幕で表示されておりましたが、運行がない今ではそのような姿になっていてもおかしくはない姿が見られております。それにしても、その下の画像にあります行先からも、様々な行先が見られていた事がわかるのではないでしょうか。

 

 (行先表)~詳しく見たい方は画像をクリックしてご覧ください

 

 

 さて、ここからは過去撮影の「内成線」の発車シーンをご紹介してまいります。この時運行されておりましたのは画像の日野リエッセ(大分200か・・31)でありました。

 

 

 別府駅東口到着後、幕を回しておりましたので、上の画像にもあります行先表にもあります一部をご紹介してまいります。それにしても、今ではあまり見る事ができない幕式行先の部分がこの時見る事ができておりましたので、久しく幕式行先の姿を見ていなかった事や、廃止された路線も見られますので、この姿からも正直懐かしくも思ったほどでもありました。

 

 (「無番 別府駅」行き)

 

 (「33 柚の木」行き)~現在は廃止

 

 (「21 九大別府病院」行き)~現在は廃止

 

 (「21 別府駅」行き)

 

 (「2 鉄輪」行き)~ふりがな付き

 

 (「2 別府駅西口」行き)

 

 (「1 南原(みなみばる)」行き)~画像が乱れております、申し訳ありません

 

 

 車は幕を回しながら待機場へと進んでいきました。したがって、上の画像の南原行きより先の行先を収める事はできませんでしたが、それでも廃止された所まででも懐かしい姿が見られていた事は良かったのではないかと思う所ではありました。

 

 

 しばらくしまして、待機場から折り返しとなります内成方面へ向かうためにやってまいりました。行先は「19 内成棚田」と表示されておりまして、別府駅のように無番での表示ではなく系統番号での表示となっておりますし、終点となります「かいがけ」と言う表示まではなされておりませんでした。それでもこの表示だけでも内成方面へは運行されていた訳ではありますので、分かりやすさには変わりないでしょうか。

 

 (行先)

 

 

 「内成線」を表しますステッカーです。このステッカーも、画像からもわかりますように緑での表示となっている事からもわかりますように、棚田をイメージしたような表示となっておりましたので、これだけでも正直分かりやすくていいのではないかとももう所でもありましたでしょうか。

 

 

 またこの路線では、途中区間が狭い道を走る区間もある事もありまして、このような小型車両が使用されるに至っております。この時には、高齢者女性の方2名が乗車しておりましたが、この車には補助ステップが装備されていなかった事もありまして、正直乗りにくさが見られておりました。やはり、そう言ったステップがあるだけでもいいのでは?とも思うような姿でもあります。

 

 

 こうして、内成方面かいがけ行きが発車して行きました。先述のように道路事情によりましてこのような小型車両が使用されておりましたが、それでも中型車両の割合が多いだけに、このような小型車両は目立っている事がわかるような姿でもありましたでしょうか。

 

 

 尚、この「内成線」は、現在は別府市コミュニテイバスに移管されておりますが、使用車両もスペースランナーRN・リエッセに代わりまして、9人乗りの小型車両が使用されているそうであります。したがって、完全廃止は免れておりますが、それでも亀の井バスの路線としては運行されなくなった事は残念ではないかと思います。

 

 

 今回は、残念ながら亀の井バスとしては廃止されました「内成線」に関しまして、過去撮影画像・今回車両撮影画像からご紹介しましたが、この路線に関しましては「日本の棚田100選」の所を走る路線でもある事から存じていた訳ではありましたが、実際に運行シーンを拝見しましてそういった所まで運行されている事がわかったほどでした。そんな有名路線も、やはり利用者減にはあえいでいた訳ではあった事は正直残念ではありましたが、先述のようにコミュニテイバス路線としては継続しておりますので、これからも地元の方々の足として運行していただきたいと思います。