番外 平成27年2月撮影画像より、鹿児島線上熊本駅の高架開業直前まで見られていました「仮設」の姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 熊本市の代表する駅であります熊本駅の鹿児島線博多方隣の駅でもあります上熊本駅は、平成27年の3月14日に高架化が開業しまして開業から7年を迎えております。
 
 上熊本駅は、明治24年に開業しました駅で、当初は「池田駅」と称されておりましたが、10年後の明治34年に現在の上熊本駅に改称されまして現在に至っておりますが、大正2年に完成しておりましたこの駅の二代目の駅舎がこの立体交差化を機に解体される事が決まっておりました。しかし、反対運動によりまして現在は熊本市交通局(熊本市電)の上熊本駅前電停に移築しておりまして、現在も旧駅舎の名残は残されております。
 
 
 そんなこの駅は、ご紹介しておりますように、付近の立体交差化事業に伴い高架化されておりまして、その平成27年にここから熊本駅までの区間で高架化が一部完了しておりましたが、平成30年の熊本駅の完全高架化に伴いまして、完全完了へと至っております。
 
 
 また、この駅は上の画像の817系電車などJR九州の車両デザイン、そして熊本駅や大分駅などと言った駅舎デザインを担当されました水戸岡鋭治氏がデザインを担当されておりまして、細かな部分におきまして水戸岡デザインが見られているのが特徴でもあります。実際に、駅舎には画像のように地元産の杉の木がふんだんに使用された駅舎正面となっておりまして、その姿がお分かりいただけるのではないかと思います。
 

 さらに、ホームの床はウッドデッキとなっておりまして、従来の駅ならばアスファルトとなっている印象が高い中で違った所が見られております。尚、現在は定期の特急列車が停車しなくなりました(運行されなくなりました)この駅ではありますが、上熊本駅停車の普通列車でも基本画像2の817系電車のように2両編成、821系電車は3両編成での運行はあるものの、最高では普通列車は4両編成ではありますが、臨時列車や団体列車などで特急型電車が入る場合もありますので、その際に対応するべく7両編成までが入る事が可能となっております。
 
 
 そして、高架開業の翌年平成28年には、1階の駅構内には「えきマチ1丁目」をはじめとしましたテナントが設けられておりまして、100円ショップ「キャンドゥ」をはじめとしましたテナントがこの「えきマチ1丁目」に入居しております。やはり、駅構内にこう言った施設がありますと、非常に利用しやすくていいのではないかとも思います。
 
 
 さて、ここまで現在の上熊本駅に関しまして、改めましてご紹介しましたが、ここからは高架化前に見られておりました「仮設」としての姿を皆様にはご紹介してまいります。
 
 
 今回ご紹介しますのは、平成27年2月にに訪問していた際の姿をご紹介してまいりますが、この当時は、既に画像にもありますように駅舎の姿が明らかになっていた頃でありまして、1か月後に迫ります上熊本駅の高架化が完了する寸前の姿が見られていて頃でもありました。
 
 
 その新駅舎のそばにありましたのが、画像の仮駅舎でありました。この姿を見ましても、まさに仮駅舎としての印象を見せていた事がわかりますが、それでも「みどりの窓口」や売店は存在しておりまして、駅利用者に対応する姿は見られておりました。
 
 
 この年撮影の上熊本駅のホームです。平成18年の仮駅舎移設後、平成19年頃から23年5月までは島式1面2線のホームとなっておりましたが、その後は画像の相対式2面2線のホームとなっておりました。それにしても、よく見ましてもこの駅のホームはあくまでも仮設のホームでありましたので、その下にありますホームの下のアップ画像からもありますように、パイプ(足場)とボルトで組み立てられていたホームとなっている事もありまして、明らかに「仮設の姿」であった事がみていてわかるのではないでしょうか。
 
 (アップ)~パイプとボルトが見えているのもわかります
 
 
 今回は「仮設」の姿が見られていた上熊本駅に関しましてご紹介しましたが、その後冒頭ご紹介しましたように、立派な高架の駅舎・ホームとなりまして現在に至っておりますが、かつてはご紹介しましたような姿が見られておりました。この間は二代目駅舎の営業が終了、仮駅舎に移りましてからは約9年の月日でもあった訳でありましたが、その間には駅の上を走ります九州新幹線の開通などあった訳でもありましたので、この駅周辺の変化も伺える所ではなかったでしょうか。とにかく、新たな駅舎となりまして既に7年の月日が流れている今ではありますが、これからも熊本駅に次ぐ立派な駅としての姿を見せていただきたいと思います。