NO.2587 11月30日運行終了、鹿児島交通富士重工1S架装日産DスペースW全5台&乗車記録 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 掲載日でもあります11月30日、いわさきグループの鹿児島交通に所有しておりました富士重工1Sボディ架装の日産デイーゼルスペースウイング(KL-RA552RBN)が全車引退しました。
 
 この日の最終運行を務めておりましたのは、上の画像の鹿児島200か・119でありまして、この日のSNSでは鹿児島発では早朝、福岡発では大雨の中ではありましたが、そんな中でも撮影画像をアップした姿が見られておりまして、それほどこの最終運行に関心を持たれた方がいらっしゃっておりました。
 
 そんなこの富士重工1Sボディ架装の日産デイーゼルスペースウイングは、平成12年に同じくいわさきグループでありました旧林田バスに5台導入されていたものでありまして、旧林田バス時代に存在しておりました同じく富士重工HD-II架装日産ディーゼルスペースウイング3軸車両の置き換えとして導入されたものでありました。
 
 導入されました全5台です。これら車は、いずれも「桜島号」として導入されたものでありまして、導入以来鹿児島~福岡間を往復しておりまして、一部車両ではグループ会社の白露酒造、さらに栄之尾温泉郷のラッピングが施された車も存在しておりました。
 
 (鹿児島200か・116)
 
 (鹿児島200か・117)
 
 (鹿児島200か・118)
 
 (鹿児島200か・119)
 
 (鹿児島200か・120)
 
 このうち、11月30日最終運行を務めました鹿児島200か・119を熊本県の宮原サービスエリアで収めていたものです。平成23年撮影のこの時は、ジェイアール九州バス(当時)で運行しておりました「たいよう号(744-2952・三菱MU612TX)」、そして西鉄バス「フェニックス号(9905・日産デPKG-RA274RBN)」との並びが見られておりましたが、これら2台の姿ももうありませんので、今となれば貴重な姿ではないかと思います。
 
 
 しかし、これら5台のうち、平成29年にはこのうちの1台であります、以下画像の鹿児島200か・116が廃車となっておりまして、この年の鹿児島訪問時に廃車となりました現車も見る事ができておりました(番外参照)。
イメージ 4

 

 (廃車後の鹿児島200か・116)
イメージ 11イメージ 12

 

 さらに、今年に入りましてからは鹿児島200か・117、そして鹿児島200か・120も運用を離脱しておりまして、このうち鹿児島200か・117には、福岡・熊本には店舗はありますが、鹿児島には店舗がない洋菓子店であります「ケーニヒス クローネ」のラッピングが施されておりましたが、「桜島号」の減便もありまして廃車となっております。

 
 
 さて、ここからご紹介しますのは、その富士重工1S架装車に唯一乗車しました平成24年乗車時の模様を、画像から引用しまして皆様にご紹介してまいります。
 
 
 この時乗車しましたのは鹿児島200か・118でありまして、平成24年に利用という事で旧いわさきバスネットワーク時代に天神高速バスターミナルからこの年オープンしたばかりの鹿児島中央駅前にあります南国交通バスターミナルまで利用しておりました。
 
 
 鹿児島200か・118の車内です。画像からもわかりますように偏心3列シート車でありまして、中央階下にはトイレ・サービスコーナーも設けられておりました。また、この頃はビデオ(DVD)の放映も行われておりまして、約4時間に及びます「桜島号」の利用者を退屈させないための策が取られていた事がわかります。
 
 
 そして、車は宮原サービスエリアに到着、ここで休憩を行います。当時「桜島号」ではこの宮原サービスエリア1箇所のみ10分間の休憩が行われておりましたが、現在は北熊本サービスエリア・えびのパーキングエリアの2か所で各15分間行われておりますので、その分「桜島号」の所要時間も長くなっているのが現状でもあります。
 
 上の画像と同じく、西鉄バス「フェニックス号(6015・日産デPKG-RA274RBN)」との並びです。この時の利用者は、利用時がゴールデンウィーク明けでもありましたのでそう多くはありませんでしたが、それでも10名ほどの利用者はあっていたようでした。それにしても、運行の関係もありまして、西鉄バスの車の方が先に離脱してしまった事は正直残念ではなかったかとも思います。
 
 
 こうして、快適な走りで鹿児島中央駅前の南国交通バスターミナルにやってまいりました。この幕の行先もほぼ毎日表示されておりましたが鹿児島と福岡しか見られなかったと言うのも、まさにこの車、そして同型の他4台も「桜島号」専用車として運行されているからこそではなかったかと思う所でもありましたでしょうか。
 
 (「高速 鹿児島」行先)
 
 
 こうして「桜島号」は、終点となります高速船ターミナルへ向けて、天文館を経由する形で発って行きました。私自身も、これまで何度も鹿児島訪問を果たしておりましたが、この時の利用が富士重工1S架装車が最初で最後になってしまった事は残念ではありましたが、それでも利用した実績があっただけでも良かったかなとも思う所でしょうか。
 
 
 今回は、この11月30日にラストランを迎えました鹿児島交通の日産デイーゼルスペースウイングに関しましてご紹介しましたが、考えてみましても、この車ももう20年を経過していたのかというのが驚きでした。20年となりますと、やはり置き換えの対象にもなる所ではありますが、そんな中でもよく走ってくれてのではないかと思います。12月からは、鹿児島交通便も4列シートによる運行となりますので(但し鹿児島交通観光バス便は3列シートのままです)、「桜島号」自体も徐々に変化を遂げていく事にもなりますが、この路線を支えてくれました5台に関しまして、とにかくお疲れさんと言いたいと思います。