NO.2512 引退したキハ66・67系気動車を求めて(その2・新八代→八代移動→構内留置姿編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 6月30日で引退しました、引退前は長崎地区で活躍しておりましたキハ66・67系気動車を求めての話題、その1は博多駅から九州新幹線を利用しまして新八代駅までの乗車の模様をご紹介しておりました。

 

 キハ66・67系気動車は、6月30日の引退後は、いずれも熊本県内の鹿児島線西熊本~川尻間(いずれも熊本市)にあります川尻信号場に1・2・3・7・12・110の各番ユニットが、そして今回ご紹介します八代市の八代駅構内に6・8の各番ユニットが疎開留置されておりまして、今後廃車回送などで「呼び出し」があるまではこれらにおきまして留置される事になります。

 

 これらを求めまして、私自身も去る7月5日に訪問を行いましたが、訪問の際には10年ぶりに上の画像2・以下画像にあります九州新幹線に博多駅→新八代駅間で利用しまして(これまで博多~熊本間はありました)、一週間ぶりの再会を行うに至っておりました。

 

 この移動の間には、10年ぶりとなります熊本~新八代間の利用もありましたが、進行方向左側に見えます熊本総合車両基地では、N700系新幹線電車・800系新幹線電車の姿がありましたが、それとともにフリーゲージトレインの試験車両も今回初めて見る事・収める事ができておりました。ただ、除籍されている今でもありますし、計画自体も頓挫している今でもありますので、正直残念だなと言う印象が感じさせられる所でもありましょうか。

 

 (奥にフリーゲージトレインの試験車両)

 

 そのフリーゲージトレインの試験車両の停車ホームが、新八代駅にありました。現在は使用される事もありませんが、その下の画像の787系電車「リレーつばめ」時の乗り換えホームであった、いわゆる狭軌(1067ミリ)のホームでもあった姿が懐かしい所でもあります。もしも3線・狭軌であれば、現在も在来線車両の入線もあってもとも思う所ではありますが、広軌(1435ミリ)に変えられている今となれば正直使い道もないのでは?と思う所が残念でしょうか。

 

 (787系電車「リレーつばめ」)

 

 

 さて、今回はその2としてご紹介しますが、今回は八代市の新八代駅から八代駅移動、そして八代駅構内に留置されている姿までの模様を皆様にご紹介してまいります。

 

 

 この新八代駅は、先述のようにかつては新幹線から在来線に同一ホームで乗り換える事ができる姿が見られておりましたが、それとともに在来線のホームが別に存在しておりまして、現在はこのホームのみが発着しております。実際に以下画像のように駅舎・ホームも別に設けられておりまして、ホーム自体も2面2線のホームが設けられております。

 

 (ホーム)

 

 この後、画像右にあります八代行きの列車に乗車しまして、次の駅でもあります終点八代駅までを目指します。ちなみに、左側の815系電車は鳥栖行きの列車(5342M)でありますが、このような片道125キロもの距離を走る列車が日中を中心に多く存在しておりまして、一部鳥栖~大牟田間を快速として運行します区間快速列車も存在しております。

 

 

 そして、わずか3分ほどで終点八代駅に到着しました。私自身八代訪問はこの後人吉へと移動しました4月以来3ヶ月ぶりでありましたが、駅近くには製紙工場もありますので、広い駅構内である事が伺わせておりました。

 

 そんな広い駅構内ではありますが、日中は画像の817系電車、上の画像の815系電車は2両編成による運行であります。そのため、広いホームも寂しいような印象でもありましょうか。尚、今回乗車しました5331M、この後折り返します4324Mも、いずれも先述の815系電車と同様鳥栖駅発着の列車でありまして、125キロもの距離を走ってきた列車が再び125キロもの距離を北上する運用に就いております。

 

 この八代駅と言いますと、肥薩線の起終点でもありまして、「肥薩線0起点」の看板も1番ホームに設けられております。しかし、その肥薩線は当ブログでもご紹介しましたように(寸断区間探訪NO.2470など)、令和2年の「令和2年7月豪雨」で大きな被害を受けておりまして、現在鉄路で移動する事ができなくなっている事は正直残念な所ではあります。

 

 そのため、時刻表も熊本方面は掲示されてありましても、肥薩線部分に関しましては代行タクシーの時刻のみが記されております。その代行タクシーも、現在は八代駅~坂本駅間、一勝地駅~人吉駅間と分かれて運行されておりますし、運行自体も朝夕のみ、そして使用車両も赤囲いにありますように5人乗りのセダンタイプで運行されているほど寂しい路線となっている事は正直残念ではありますでしょうか。

 

 

 この八代駅は、JR九州の八代駅、肥薩おれんじ鉄道の八代駅、そしてJR貨物の八代駅と存在しております。まずJR九州の八代駅は、これまでも述べました構内に加えまして、以下画像のように現在はコンビニも併設します駅となっております。

 

 一方、こちらは肥薩おれんじ鉄道の八代駅でありまして、肥薩おれんじ鉄道の本社も併設しております。肥薩おれんじ鉄道線は、平成16年の九州新幹線新八代~鹿児島中央間開業時に第3セクター鉄道として鹿児島線でありました八代~川内間を移譲した路線でありますが、後述の普通列車の他、貨物列車、そしてJR九州の「36ぷらす3」も乗り入れておりますし、肥薩おれんじ鉄道の車両もJRの新八代・隈之城(鹿児島県薩摩川内市)各駅までも乗り入れる路線でもあります。

 

 (肥薩おれんじ鉄道本社)

 

 肥薩おれんじ鉄道八代駅内とホームです。ここには窓口も設けられておりますし、自動券売機も設けられております。また、ホームはかつて肥薩線の列車が停車しておりました0番ホーム・1番ホームに停車しておりまして、新八代駅までの乗り入れ列車は1番ホームに、この駅で折り返す列車は0番ホームを中心にそれぞれ停車しております。

 

 (0番ホーム)

 

 

 そして、こちらがJR貨物の八代駅であります。この駅から発着します列車は上下各1本でありますが、それとともに肥薩おれんじ鉄道線から乗り入れます鹿児島貨物ターミナル駅発着の貨物列車も停車しております。また、この駅からはかつては画像の日本製紙など専用線も複数存在しておりましたし、この貨物駅も別の場所に存在しておりまして、かつてはこの駅も賑やかであった事が伺わせております。

 

 

 ここまで3つあります八代駅に関しましてご紹介しましたが、ここからいよいよキハ66・67系気動車が留置されている場所へ歩いて移動します。ちょうどこの時には、隈之城駅からの6126Dが八代駅0番ホームにやってきておりまして、運行区間120キロもの距離の終点に到着しようとしておりました。

 

 しかし、そんなに休む事もなく、6237Dとして出水駅へ向けて発って行きました。これら列車に使用されておりましたのは、HSOR-100形気動車の113Aでありましたが、番外でもご紹介しましたように、7種類ものラッピング列車(ラッピング列車運行スケジュール / 肥薩おれんじ鉄道が存在しておりますので、正直これらラッピング列車ならば良かったのになとも思ったほどでした。

 

 (0番ホーム発車直後)

 

 (福正踏切通過)~後が切れている部分はご了承ください

 

 

 そして、その福正踏切から奥の所に、キハ66・67系気動車2ユニットが肥薩おれんじ鉄道HSOR-100形気動車とともに留置されている姿を見る事ができておりました。

 

 この2ユニットは、最終日長崎駅からの4両編成の定期列車として使用されておりました6番ユニットと8番ユニットでありまして、最終日の状態のまま翌7月1日に八代駅へと回送・疎開されております。それにしても、使用されまして翌日にはこの地に来た訳でもありましたので、一刻も早く移動させるという印象さえも感じさせられる所でもあったように思います。

 

 

 福正踏切から肥薩おれんじ鉄道線と国道3号線とのこ線橋へとやってまいりました。こちらが全体の姿を見る事ができる所ではありますが、ちょうど柱がありましてキハ66 6の正面部分を見る事はできなくなっておりました。本当に、この時休んでおりましたHSOR-100形気動車はこの後運用に入る訳ですが、こちらは運用に入らず休んだままとなりますので、正直複雑な所である事には間違いないでしょうか。

 

 別の位置に移って収めたものです。ただ、草に覆われておりまして編成全体の姿は見る事ができませんでした。それでも見られただけでも良かったとは良かったのではないかと思う所でしょうか。

 

 所で、このキハ66 6といいますと、側面に痛みが見られておりまして、今回も画像のように見る事ができておりました。このような姿を見ますと46年も経過した車両でもありますので、そう思いますとわからなくはない姿かなと思ってならない所ではあります。

 

 (6月小串郷駅にて)

 

 

 今回は、新八代駅→八代駅移動、そして八代駅構内に留置されております6番ユニット及び8番ユニットの姿をご紹介しましたが、本当にこの姿を見ましても46年もの長い間お疲れ様と言う印象しかありません。とにかくこの2ユニットに関しましても呼び出しが来るまでこの地にいる事になりますが、それも近いうちであるのか、それともまだ月日が経った後になるのかはわかりませんが、今はゆっくりと休んでいただきたい所でもあります。次回(掲載日未定)では、川尻操車場へ移動しまして、他の6ユニットに関しましても収めておりましたので、次回もご覧になっていただきたいと思います。