NO.2397 8620形58654号蒸気機関車で運行「SL鬼滅の刃」撮影(後編、弥生が丘駅編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 前回よりご紹介しております、この11月中に8620形58654号蒸気機関車、客車として50系700番台客車、そして補機としましてDE10形ディーゼル機関車との組み合わせの列車「SL鬼滅の刃」が運行されておりまして、私も去る11月3日に撮影に出向きました話題をご紹介しておりますが、前編では福岡県筑後市の羽犬塚駅、そして駅近くの山の井踏切にて収めました話題を皆様にご紹介しておりました。
 
 この「SL鬼滅の刃」は、現在は「令和2年7月豪雨」で運休を余儀なくされております、熊本~人吉間で運行されております、「SL人吉」に使用されている編成を使用しておりまして、メインの活躍場所ではなく、運行区間が熊本→博多間の片道のみの運行となっておりまして、そう言った事で珍しい形でもある事から、撮影される方々の姿が沿線で見る事ができております。
 
 
 この「SL鬼滅の刃」の運行は、熊本駅を8時35分に発ちまして、途中植木・長洲・羽犬塚・久留米・鳥栖・弥生が丘の各駅で運転停車を行いまして、博多駅に13時04分に到着します。私も、途中の羽犬塚駅、そして山の井踏切で撮影を行っておりましたが、羽犬塚駅で撮影を行っている姿には驚かされるほどでもありました。
 
 そして、10数分停車後に博多駅へ向かう所を私は収めておりましたが、煙を吐きながら運行する姿は「鬼滅の刃」の舞台でもあります大正時代(大正11年)に生まれた事もありまして、98歳になろうとする今でも本当に堂々としているなとも思ったほどでした。しかも、「無限列車」らしく「無限」と表示されましたプレートにはより目をむく所ではないかとも思います。
 
 
 さて、私達(妻も同行していたため)は次回ご紹介します内容の所に出向きました後に、佐賀県基山町の弥生が丘駅にやって来ておりました。と言いますのも、所属先の熊本車両センターへ回送する際に弥生が丘駅に運転停車を行っていたものでありました。今回後編では、その弥生が丘駅での撮影の模様を皆様にご紹介してまいります。尚、ご紹介します際には、前回と同様「全集中」でご覧になっていただきたいと思います。
 
 
 ご紹介しておりますように、「SL鬼滅の刃」は熊本→博多間の片道運行であります。しかし、今回の編成からもわかりますように、後方にはDE10形ディーゼル機関車が補機として運行されておりましたが、それとともに機関車の付け替えの必要がないいわゆる「プッシュプル運転」でもありますので、復路の回送時にはDE10形ディーゼル機関車を先頭にしまして運行されております。
 
 そしてこの弥生が丘駅と言いますと、先述のように往路の博多行きでもこの駅では運転停車を行っております。しかし、復路でもこの駅で運転停車を行っておりまして、2面4線でもありますこの駅の特性がこの時でも役に立っていると言ってもいいかとも思います。
 
 
 さて、回送列車は17時30分前に弥生が丘駅1番ホームにやってまいります。私も博多方で到着を待っておりまして、DE10形ディーゼル機関車(この日は1756号機)を先頭にしました回送列車を待っておりました。
 
 
 そして、明かりが見えまして回送列車が弥生が丘駅にやってまいりました。しかし、肝心の入線シーンは近くにいた子供に目を配っていた事もありましてうまく収める事ができませんでした・・・。
 
 結局、後追いで入線した姿を収めましたが、画像のテールランプの姿からもこの58654号機がバックした状態で回送している事を伺わせておりました。それでも、この58654号機は有火の状態でありまして、煙を出しながらである事がこれら姿からもお分かりいただけるのではないかとも思います。
 
 (煙を出していました)
 
 
 羽犬塚駅で収める事ができませんでした58654号を近くで収めた姿であります。この時、この弥生が丘駅は30名ほどの方がいらっしゃいまして、この回送列車の時刻を何らかの形で知った方が来られておりました。
 
 こちらもようやく真近で収める事ができました「無限」プレートであります。本来ならばこの58654号機は「58654」のプレートであるだけに違和感感じさせられる所であります。しかし、ご紹介しておりますようにこの58654号機は大正生まれ、「鬼滅の刃」の舞台である事を思えばよく似合っているのではないかと思います。
 
 
 さて、50系700番台客車に目を向けてみますと、「SL人吉」と書かれました車体が見られますが、その通り「SL人吉」として使用されております客車でもありますので、そう言った表示である事はわからなくはない所でもありましょうか。
 
 また、車内にも目を向けてみますと、映画(「鬼滅の刃 無限列車編」)のイラストやバッジ(!?)の姿も見られておりまして、この列車自体も映画とタイアップしている事が伺わせております。
 
 そして、1号車最前部の座席には胡蝶しのぶが着用する服の模様の柄竈門禰豆子のカラーでありますピンクの座席が置かれておりまして、「SL人吉」色が濃い中で「鬼滅の刃」の姿を細かい所で出しておりました。本当に、この席に座られた方もいらっしゃったのではないかとは思いましたが、どんな感じであったか気になる所ではありました。
 
 (胡蝶しのぶの柄)
 
 (竈門禰豆子のカラーのピンクの座席)
 
 (両座席)
 
 
 「SL鬼滅の刃」のサボです。これまでもご紹介しておりますように、乗客を乗せての形では熊本→博多間の片道運行となっております。そのため、サボでも「博多←熊本」と記されておりまして、矢印も片道の表示でもある事がわかるのではないでしょうか。本当に、サボまで用意するとは、JR九州のコラボっぷりが感じさせられる姿でもあります。
 
 
 こちらは、牽引機DE10 1756号機であります。やはり、58654号機が目立っている中ではありますが、熊本→博多間の補機でもありまして、博多→竹下(博多運転区)→熊本間の牽引機としての役目も果たしておりますので、このDE10形ディーゼル機関車の存在も大きいのではないかとも思う所ではあります。
 
 
 再び58654号機にあたります最後部へと戻ってまいりました。周囲は徐々に暗くなってきておりまして、熊本に戻る際にはまさに夜汽車としての姿も見られる事になるようでありました。ちなみに、この日この後鹿児島線ではダイヤが見られるような事態にも陥る事にもなっておりまして、熊本まで回送するこの回送列車も巻き込まれる事にもなりました。
 
 この時には、機関士の方々が子供たちにカードを渡す姿が見られておりました。このカードは「SL人吉」のカードを配布されておりましたが、このようなサービスに直面する事ができたのもこの運転停車ならではな所ではなかったかと思います。
 
 このついでに撮影しました側面プレートであります。側面は本来の「58654」の表記でありましたが、側面まで「無限」と書かれてありましたらこちらでも注目される所でもあったのではなかったかと思います。ちなみに、プレートには「大11・日立」と書かれておりまして、今年98歳になります老雄の姿が伺わせております。
 
 
 こうして、DE10 1756号機を先頭にしました回送列車は弥生が丘駅を発車しました。この後も複数の駅に運転停車していく事になりますが、先述のように鹿児島線ではダイヤが見られるような事態にも陥る事にもなっておりまして、この回送列車も巻き込まれる事にもなりましたので、熊本車両センターには遅れての到着となったようでもありました・・・。
 
 
 前回・今回と「SL鬼滅の刃」の撮影に関しまして皆様にご紹介してまいりましたが、本当にこの列車の関心度には驚かされる所でもあったように思います。やはり、人気アニメ映画のタイアップでもありますので、特にわからなくはない所ではありましたが・・・。本当に、大正時代生まれ・98歳の老雄の活躍ぶりには大変注目を浴びる事もわからなくないですが、あと2回21日・23日の運行が予定されております。とにかく、撮影・見物に出向かれます方はマナーをしっかり守って、そして「コロナ禍」でもありますので、マスク直用を行った上で出向いていただきたいと思いますし、無事に今回を遂行する事を願いたいものであります。