番外 8620形58654号蒸気機関車で運行「SL鬼滅の刃」撮影(前編、羽犬塚駅・山の井踏切編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 当ブログでもこれまでもご紹介しておりますように、JR九州では博多~長崎間「かもめ」、博多~大分間「ソニック」におきまして、人気アニメ「鬼滅の刃」のラッピング列車が運行されておりまして、ラッピング列車が駅に着くごとに撮影されている姿が見られております。
 

 この「鬼滅の刃」とは、福岡県出身であります吾峠呼世晴(ごとうげ こよはる)氏が原作の作品でありまして、平成28年から今年まで週刊少年ジャンプで連載されていた漫画でもありまして、単行本も1億部を突破するなど子供から大人まで多くの方々がご覧になっている漫画でもあります。

 

 そんなこの「鬼滅の刃」の舞台は大正時代、この作品に登場しますのは、主人公であります竈門炭治郎(かまど たんじろう)でありまして、炭焼きをしながら生計を立てていた時に、家族は鬼に惨殺されまして、唯一生き残った妹・竈門禰󠄀豆子(かまど ねずこ)も鬼と化してしまいます。その禰󠄀豆子を救うために炭治郎は旅立ちまして、様々な仲間と出会いながら成長していく作品であります。

 

 

 この「鬼滅の刃」のラッピング列車は、去る10月16日より上映されております映画「鬼滅の刃 無限列車編」のタイアップで運行されているものでありまして、「かもめ」・「ソニック」で運行されておりまして、全面ラッピングが施されております上の画像1・2の885系電車SM10編成では6色のカラーが目立っておりまして、1号車の竈門炭治郎のイメージカラーであります緑2号車の竈門禰󠄀豆子のイメージカラーでありますピンクなど、それぞれのイメージカラーが見られております。
 
 また、画像の883系電車AO16編成に関しましては、4号車・5号車におきまして見られておりまして、残念ながら全体では見る事はできませんが、こちらもこれら号車では見る事ができております(883系電車に関しましては後日改めて皆様にご紹介します)。
 
 
 そして、この11月中にはまさに「無限列車」と言うべく、「SL人吉」として運行されております8620形58654号蒸気機関車、客車として50系700番台客車、そして補機としましてDE10形ディーゼル機関車との組み合わせの列車「SL鬼滅の刃」が運行されておりまして、乗車される方、そして沿線では撮影をされるために集まる方なども見られております。今回は、去る11月3日に福岡県筑後市の羽犬塚駅及び近くの山の井踏切で収めておりましたので皆様にご紹介してまいりますが、ご覧になられます方は「全集中」でご覧いただきたいと思います。
 
 
 この「SL鬼滅の刃」に使用されておりますのは、先述のように熊本~人吉間で運行されております「SL人吉」に使用されている編成であります。しかし、ご存知のようにメインの活躍場所であります肥薩線が「令和2年7月豪雨」で大きな被害を受けていた事もありまして、久しぶり活躍される姿が見られております。しかも、運行区間が熊本→博多間の片道のみの運行でありますので(回送を除きます)、その分撮影される方々の姿が沿線で見る事ができております。
 
 
 この「SL鬼滅の刃」の運行は、熊本駅を8時35分に発ちまして、途中植木・長洲・羽犬塚・久留米・鳥栖・弥生が丘の各駅で運転停車を行いまして、博多駅に13時04分に到着します。画像は、熊本在住の超特急スーパーひのくにさんが初日の11月1日に撮影されていた画像でありますが、出発駅でもあります熊本駅、そして途中の通過駅でもあります画像の田原坂駅でも多くの方々が見えられていたとの事であります。よく見ますと、「58654」ではなく「無限」とプレートが変わっておりまして、まさに「無限列車」の再現を行っている事がわかります。
 
 
 さて、ここからは2日目であります11月3日に運行されておりました模様をご紹介してまいります。今回は本来は羽犬塚駅で撮影を行おうと思っておりましたが、後述のようにかなりの「三密」ぶりの姿が見られておりましたので、羽犬塚駅に近い山の井踏切で撮影を行う事にしました。尚、今回は実はSLを見るのが初めてでもありました妻も同行しておりまして、揃って「無限列車」を見る・収めるようにしたのでありました。
 
 
 10時50分過ぎ、「SL鬼滅の刃」は羽犬塚駅2番ホームに停車しまして、ここで10数分ほど停車します。この運転停車は、後述の鹿児島線快速列車を先に行かせるためでもありまして、そう言った所から羽犬塚駅での10数分間に渡る停車が実現しておりました。
 
 (2番ホームに停車)
 
 
 私は、駅での姿を見に行っておりましたが、よく見ましてもまさに「三密(密集・密接・密閉)」な姿が見られておりまして、この「コロナ禍」にもかかわらずそう言った姿が見られておりました(もちろん皆様マスクはなさっていたようです)。そんな中、私は気付きませんでしたがホームの外から撮影を試みようとされていたがいらっしゃったようでありまして、警備のために張っておりました警察の方に注意されている姿も併せて収めておりました・・・。
 
 
 そんな「三密」な姿が見られておりました羽犬塚駅ホームを収めましたら、すぐに山の井踏切に戻りました。ちなみに、この山の井踏切では羽犬塚駅ほどは見られておりませんでしたが、それでも踏切周辺では撮影に見られております方が多く見られておりました。
 
 この山の井踏切で収めておりました、この駅で「SL鬼滅の刃」を先行しまして北上します、811系電車オールリニューアル編成8両によります4230Mであります。この日はPM2017編成+PM2013編成となっておりまして、オール2000番台の編成でもありましたので、青ラインが大変目立った編成となっておりました。
 
 
 そして、この5分後に「無限列車」こと「SL鬼滅の刃」は羽犬塚駅を発ちました。画像からもわかりますように、煙もモクモクと出ておりまして、今年で何と98歳になります、「鬼滅の刃」の時代であります大正時代に誕生しました老雄も、この姿からも健在ぶりを見せておりまして、「まだまだ負けんぞ!」と訴えかけているようにも思わせる姿がこの姿からも見られておりました。
 
 さらに、山の井踏切に接近しましたが、直近のシーンを収めました。本当に、煙をまき散らす姿はまさに蒸気機関車そのものではないかとも思います。それにしても、個人的にはもう少し納得した姿を収めたかっただけに、正直残念ではなかったかと思っております・・・。
 
 
 この編成は、先述のように他には「SL人吉」用客車の50系700番台客車、そして補機としましてDE10 1756号機が連結しておりまして、途中の田原坂などと言った勾配区間でも58654号機を後押しするような形で運行されておりました。やはり、熊本→博多間と言う行程でもありますので、距離が長い分この補機の存在は大きいかなとも思う所ではあります。
 
 (DE10 1756号機)
 
 
 こうして、山の井踏切を通過しまして、列車は次の停車駅でもあります久留米駅、そして博多駅へ向けて北上して行きました。本当に堂々とした感じがいいのではないかとも思わせる姿でもありましょうか。

 

 ちなみに、今回は私の妻も動画を収めておりました。この動画を見ましても、動いている事もありまして堂々としている感が伺わせていたようにも思います。それにしても、妻も上手いなとも感心させてしまいました・・・。

 

 

 この「SL鬼滅の刃」は、去る11月1日・3日・15日と運行されましたが、あと21日・23日の2日間運行される事になっております。現時点では、トラブルもなく運行されておりますので、このまま運転日を無事に遂行していただきたいものでもあります。

 

 

 今回は、羽犬塚駅及び近くの山の井踏切で撮影しました「SL鬼滅の刃」の撮影の模様をご紹介しましたが、先述のようにこの58654号機はこの「鬼滅の刃」の舞台であります大正時代に生まれた蒸気機関車でもありますし、久々の熊本駅以北での運行、そして活躍の場が災害で稼働できなくて休んでいる機会が多かった訳ですので、この登板の関心度は特に高いのではないかと思っております。やはり98歳にもなりますのでよりそう思う所ではありますが・・・。次回後編では、回送列車の弥生が丘駅で撮影しました画像をご紹介したいと思いますので、次回もご覧になっていただきたいと思います。