【PART1傑作選】 長崎県営ターミナルの広島行き高速バスがあった頃の名残り (平成23年掲載) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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 画像は、長崎駅前にある長崎県営バスターミナルの定期券等を販売するカウンターの横にあります、ポケット時刻表が置かれているケース棚です。

 この棚には、画像のように佐世保~長崎線や、長崎市内の観光マップが置かれておりますし、その隣には福岡~長崎線「九州号」のポケット時刻表もこの棚の周りに置かれております。


 ところが、この棚をよく見ますと、ケースに長崎~広島線の高速バス「ひろしま号」の車のシールが貼られておりました。
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 この「ひろしま号」は、調べますと平成2年に運行を開始し、平成14年に廃止されておりまして、共同運行会社に広島バス・防長交通も運行会社に含まれていた事もありまして、岩国・徳山・防府・山口にも停車しまして、長崎県側も大村・諫早各インターなどに停車していたようであります(広島バスは平成6年ごろ撤退、防長交通は平成9年に参入)。


 また画像の車は、三菱エアロクィーン(長崎22か23-63、2E28・U-MS729S)で、「長崎-広島」の表記にもありますように、この「ひろしま号」のために導入されたものでしたが、後に表記を消し、他の路線でも運行されましたが現在はすでに廃車になっております。


 尚、現在「ロマン長崎号」の予備車として使用されています、平成11年式1E54(長崎200か・・・1、三菱KC-MS822P)が「ひろしま号」の2代目でありましたが、廃止により3年でこの任を解かれまして、「ロマン長崎号」に使用されております。


 私自身、何気なしにケースにありますマップを取ろうとした際にこの貼られているシールを見つけ、こうして撮影もしました。それでも、名残りが残されているのもかつての存在を偲ばせるものとしていいのではないでしょうか。皆さんも、この長崎県営ターミナルに行かれた際にぜひとも見てみてはいかがかと思いますね。





 【現況】
 その後、その棚は撤去されておりまして、現在は「ひろしま号」の姿を見る事ができなくなっております。

 正直、最もかつての名残を残すものでもあっただけに、やはり見られなくなるのは正直残念な所ではありましょうか。


 尚、本文にてご紹介しました、平成11年に広島線の専用車として導入されておりました1E54(三菱KC-MS822P)でありますが、本文にありますように廃止後は「ロマン長崎号」に転用されておりました。しかし、その後E051が導入されますと、排ガス規制もありまして、九州内の路線で活躍しておりまして、晩年は画像の「ブルーロマン号」で使用されておりましたが、その後廃車となっております。 
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 ちなみに、この車は当初は長崎200か・・・4として登録しておりましたが、しばらくしまして長崎200あ・・・1に改番されておりました。やはり、抽選とはいえまさにトップナンバーとしての印象が出てもいただけに、廃車となってしまったのは仕方ない所ではあります。


 本当に、今回ご紹介しましたように、少なからずかつての名残がありますと、こういった路線が運行していたと言う証が出ていて良かったのではないかと思います。しかし、時が経ちましてそう言った名残あるものがなくなってしまいますとより忘れ去られてしまう事になるだけに正直残念ではないかと思いますが、ご覧の皆様はこれで存じていただければとは思いますけどね。
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 平成23年、番外より引用