番外 完全運行再開!長崎電気軌道桜町支線、公会堂前停留場3号系統カーブ区間改良の姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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 当ブログでもNO.1749番外などでもご紹介しておりましたように、長崎電気軌道桜町支線では、平成27年10月・平成28年6月に発生しました脱線事故によりまして、桜町支線(長崎駅前~桜町~公会堂前間)におきまして一部運休が続いていた事をご紹介しておりましたが、このほど運行を再開しております。

 この桜町支線で発生しました脱線事故は、27年10月11日に公会堂前停留場におきまして、合流する手前の曲線部分の所で脱線事故が発生したものでありまして、それ以来全列車において運休しておりましたが、28年2月に赤迫→蛍茶屋間で運行を再開、3月に公会堂前→赤迫間で運行を再開、そして5月に通常ダイヤで上下線で運行を再開しておりましたが、6月に公会堂前交差点で脱線事故が発生しておりまして、原因究明や改良工事のため、昨年11月末まで一部運休しておりました。

 ちなみに、公会堂前停留場では、過去にも脱線事故が発生していた事もありまして、平成19年5月(2回)・平成27年10月、そしてご紹介しております平成28年6月と4度に渡って脱線事故が発生しておりまして、ほぼ同じ場所で脱線事故が発生しておりました。


 画像が、番外でもご紹介しておりました公会堂前交差点のカーブ部分であります。問題となっておりましたのは、画像中央の蛍茶屋→長崎駅前方面の線路の部分でありまして、長崎駅前方面→蛍茶屋方面の線路であります奥の線路と比べてみますと大回りとなっているのがわかりますが、この姿からは問題となっていると言う印象は感じられませんが、実際にほぼ同じ場所で4度もあっている訳ですから、何らかの原因は隠されていたようです。

 【画像はいずれも平成28年撮影】

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 (別方向より)
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 尚、この間3号系統は赤迫→蛍茶屋間での運行は行われておりましたが、蛍茶屋発では運行されず、朝夕のみ公会堂前→赤迫間での運行が行われておりました(その代わり上の画像にあります2号系統が代替)。さらに、昨年10月には改良工事のため上下列車とも赤迫~公会堂前間の運行となっておりましたが、ご紹介しておりますように昨年11月29日より全線で運行を再開しております。


 さて、ここからは今回3号系統の完全運行再開となりました姿を公会堂前停留場で収める事ができましたので、改良工事の姿とともに皆様にご紹介してまいります。
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 画像は、公会堂前停留場であります。撮影時は、画像のように路盤がむき出している姿からわかりますように、まだ完全に完成とは言えない時でもありました。しかし、それでも運行を再開している訳ですので、運行を再開しながら様子を見ているようにも感じさせられました。
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 こちらは、蛍茶屋方の路盤であります。ここは蛍茶屋支線の築町方面からの線路と交わる部分でもありまして、ポイントもある所でありますが、こちらも路盤がむき出してある事から完全な姿ではない事がわかります。尚、この部分では全ての電車におきまして徐行運転しておりまして、その下の画像の5号系統の電車(画像8、360形電車363号、画像9、1800形電車1801号)も徐行しまして通過しておりました。
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 (5号系統蛍茶屋行きが工事区間を徐行して通過)
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 そして、こちらが問題のカーブとなっている部分であります。画像手前側が脱線が起きていたカーブ部分でありますが、同位置で撮影していた画像4の部分と比べてみましても、舗装面などから少々外寄りに移動している事がお分かりいただけるのではないかと思います。実際に、曲線半径を35メートルへ緩める改良工事を行っていた事もあるようですが、少々外回りで回る事で、脱線しない形にしようと言う判断ではなかったかと思われるようです。
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 また、これによりまして公会堂前停留場(3号系統側)から築町方面への線路が廃止されておりまして、画像のように線路が撤去されまして舗装されている事がわかります。実際に、かつては「デルタ線」が形成されてもいましてその区間では循環系統などが運行されてもいましたが、残念ながら運行されていなかった分廃止されるに至ったようであります。
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 (別方向(蛍茶屋支線)側より)~舗装されている分が撤去された部分
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 では、ここからは桜町支線~蛍茶屋支線のカーブを曲がる姿をご紹介してまいります。画像は公会堂前停留場から蛍茶屋停留場へ向かう電車(300形電車303号)でありますが、これから改良されました線路を通過する所であります。
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 電車は、ゆっくりとした速度で通過します。この公会堂前→諏訪神社前間の場合は、先述のように脱線後も運行されておりましたが、その後10月に改良工事が行われていた事から一時休止されていた所でもありました。そう言った場所を画像のように通過しまして、蛍茶屋停留場へと向かって行きました。
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 一方、こちらは問題の諏訪神社前→公会堂間の場合であります。画像は200形電車のトップナンバーであります201号でありますが、信号待ちをしていた事もありまして、路盤上で停車している事がわかります。
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 201号は、303号と同様ゆっくりとした速度でカーブを回ってまいります。ちょうど反対側では蛍茶屋行きの360形電車365号とすれ違っている姿を収める事ができましたが、幅に余裕ができた分問題がない事を感じさせられる姿でもありました。
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 それにしても、この電車の窓を見ますと乗客が多いのがわかります。それほどこの電車の存在が大きいのがわかりますが、やはり120円で行く事ができる分、市民や観光客の足となっている事がわかるのではないかとも思いますし、諏訪神社方面から長崎駅方面への電車での最短ルートでもありますので、3号系統の完全運行再開が喜ばしい所ではないかとも思いますね。
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 本当に、上の画像や先述の事を思いますと、この電車の存在も大きいのではないかと思います。それに加えまして3号系統の完全運行再開は非常に大きい事ではないかとも思いますが、ご紹介しておりますようにこれまでも4回この公会堂前停留場のカーブ区間におきまして脱線している訳でもありますので、今後そう言った事がない事を願いつつ、安全に住民や観光客の皆様方を運んでいただきたいと思います。
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